ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 219840
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

南ア 二軒小屋〜蝙蝠岳〜塩見岳〜三伏峠〜荒川岳〜赤石岳〜椹島

2012年08月19日(日) ~ 2012年08月25日(土)
 - 拍手
GPS
145:12
距離
62.2km
登り
5,772m
下り
5,769m

コースタイム

2012/08/19(日):自宅→二軒小屋
 0300自宅=0600新東名高速新静岡IC0630=0830畑薙第一ダム駐車場0910=<東海フォレストバス>=
  1010椹島1040→1205小休止1215→1340二軒小屋(登山小屋泊)

2012/8/20(月):二軒小屋→蝙蝠岳
 0440二軒小屋→0515蝙蝠尾根取付→0705中電管理棟(小休止)0720→0830小休止0850
  →1115小休止1130→1150水場1220→1240徳衛門岳→1355小休止1410→1625蝙蝠岳(幕営)

2012/8/21(火):蝙蝠岳→三伏峠
 0605蝙蝠岳→0900仙塩尾根分岐→0955塩見岳1015→1130塩見小屋1200→1415本谷山1430
  →1550三伏峠小屋(幕営)

2012/8/22(水):三伏峠→高山裏避難小屋
 0635三伏峠小屋→0740烏帽子岳→0930小河内岳避難小屋0945→1000小河内岳1015→1145大日影山
  →1225小休止1240→1300板屋岳→1400高山裏避難小屋(幕営)

2012/8/23(木):高山裏避難小屋→荒川小屋
 0515高山裏避難小屋→0550水場0605→0740小休止0750→0920小休止0935→0955荒川前岳
  →1005荒川小屋分岐→1020荒川中岳避難小屋1120→1130荒川小屋分岐→1245荒川小屋(幕営)

2012/8/24(金):荒川小屋→赤石小屋
 0540荒川小屋→0625大聖寺平→0720小休止0735→0815小赤石岳→0910赤石岳0950
  →1015赤石小屋分岐→1135小休止1145→1225富士見平1235→1310赤石小屋(幕営)

2012/8/25(土):赤石小屋→椹島
 0710赤石小屋→0720EL2564三角点→0750赤石小屋→0925小休止0950→1150椹島1300=<東海フォレストバス>=
  1400畑薙第一ダム駐車場


※ザックが重すぎて全体にバテバテ。標準CTの約3割増で歩いています。日程3日目までで懲りて、
 4日目以降は時間を気にせずのんびりペース。後半は団体の栓に遭遇など。
天候 2012/08/19(日) 晴
2012/08/20(月) 晴→夕方曇
2012/08/21(火) 晴→夕方曇
2012/08/22(水) 晴→夕方曇
2012/08/23(木) 晴
2012/08/24(金) 晴
2012/08/25(土) 晴
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
◇自家用車で畑薙第一ダム夏期臨時駐車場へ
静岡市街地から井川方面への経路は通常下記三通りです。
(A)静岡市街地⇒井川湖御幸線【県道27号】⇒三ツ峰落合線【県道189号】⇒南アルプス公園線【県道60号】⇒井川地区
(B)静岡市街地⇒井川湖御幸線【県道27号】⇒南アルプス公園線【県道60号】⇒井川地区
(C)静岡市街地⇒国道362号線⇒千頭⇒閑蔵⇒井川地区
2012年8月現在、
(A)県道189号【笠張〜横沢】が2011年台風被害により通行止め(復旧見込み未定)により通過不能
(B)普通乗用車の通行可能
(C)閑蔵線にて時間帯通行規制(9/28まで、土日祝日は規制解除)
のため、(B)または(C)の経路での移動となります。
関東からの移動の場合(C)は遠回りで、時間帯規制もあるので、今回は(B)を通行した。
(いつもは(A)が通行可ならば(A)を使う。)静岡市街地から畑薙ダム駐車場まで2〜2.5h。
県道27号は特に口坂本温泉付近を中心に比較的長い離合困難区間がありますが、
地元の方々の運転マナーを観察すると
・昼間でも前照灯を点灯し対向車へ自車の存在をアピールする
・待避所を常に意識する
・後続とペースが合わなければ見通しのよいところで迷わず追い越してもらう
ようにすれば問題なく通過できます。
路面が荒れているので落石を踏んだり穴にタイヤを落とさないように注意。

※参考:静岡市HP
http://www.city.shizuoka.jp/deps/dorohozen/tu-koukisei.html


◇東海フォレストバスの利用
二軒小屋の登山小屋は、畑薙ダム〜椹島間の乗車対象施設ですが、椹島〜二軒小屋間は
バスに乗れません。徒歩でCT3hです。
コース状況/
危険箇所等
◇登山道状況
・二軒小屋〜蝙蝠尾根取付
西俣吊橋が通行不可のため、トンネル経由。
二軒小屋から千枚・蝙蝠方面へ歩いてすぐのゲート脇を通過、千枚方面は左へ進むが
蝙蝠方面へは右手の田代湖方向へ舗装路を道なりに進む。右手の橋を渡ったすぐの正面に
トンネルがある。2012年8月時点ではゲート解放されていたがクローズ時は脇を通過する。
(但し隙間がかなり狭いので大型ザックはゲート越えしかなさそう)
トンネルを抜けそのまま直進、橋を渡ると林道がふたまたになっているので右手に下って
いるほうへ進む。そのまま道なりに進むと取付。二軒小屋から約30分。
(詳細は二軒小屋掲示の地図画像を参照して下さい)
・蝙蝠尾根取付→蝙蝠岳→仙塩尾根分岐
全体に緩やかな尾根通し。踏み跡は比較的はっきりしておりテープもコンスタントにつけてあるので、
視界がよければ登り方向には難しくはない。
ただし、本山行の一週間前、塩見小屋から二軒小屋へ向かったパーティが2日後も到着せず捜索隊出動、
ご本人たちは登りかえして塩見小屋まで戻って無事、ということがあったらしく、下山方向は注意要。
ガスっていて視界不良時も迷いやすいそうですので注意してください。
徳衛門岳直下の唯一の水場は片道10分。ピンクテープのマークが多数つけられている。足場は悪いので
できればサブザック利用し両手はあけたほうがよさそう。500ccペットボトルは直接水を入れられるが、
これ以上の大きさのペットボトルやプラティパス等は直接受けられない。
徳衛門岳を過ぎるといくつかの倒木越えがあるが問題ない。
森林限界を越えて稜線に出ると蝙蝠岳山頂は目の前だが、そのまえにハイマツ漕ぎ。足元は刈ってあるが
通り道はハイマツでほぼ塞がっており、ザック外側にモノを取り付けていると紛失の可能性。
蝙蝠岳山頂まではなだらかな岩斜面を行く。踏み跡はわかりにくいがうっすらペンキマーク有り。
蝙蝠岳から仙塩尾根の直前は鋸歯の通過あり。
・仙塩尾根から赤石岳大倉尾根まで
一般道。
高山裏避難小屋から荒川前岳間の、荒川前岳大崩落の淵の通過箇所は、崩落進行により
2年前にカール寄りにコース付け替えられている。それでも淵を通過するところもあるので要注意。
登山道や荒川前岳山頂標識のある大崩落の淵は、力学的に弱く崩れやすい。地面が在っても
ひびが入っていたりする処もあるようなので、できるだけ近寄らないほうがよい。
【1日目:2012/8/19(日)】
畑薙ダム臨時駐車場 朝9時頃。日曜日なので早朝下山の人が多く空きも多い。
2012年08月19日 08:25撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/19 8:25
【1日目:2012/8/19(日)】
畑薙ダム臨時駐車場 朝9時頃。日曜日なので早朝下山の人が多く空きも多い。
右手の井川山岳会の登山指導所で入山・下山届けを提出する。左手は東海フォレストバス停留所。
2012年08月19日 08:26撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/19 8:26
右手の井川山岳会の登山指導所で入山・下山届けを提出する。左手は東海フォレストバス停留所。
1時間ほどバスに揺られて椹島に到着。二軒小屋の登山小屋利用者はここから二軒小屋まで歩く。
2012年08月19日 10:35撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/19 10:35
1時間ほどバスに揺られて椹島に到着。二軒小屋の登山小屋利用者はここから二軒小屋まで歩く。
千枚岳登山口
2012年08月19日 10:58撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/19 10:58
千枚岳登山口
2012年08月19日 11:51撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/19 11:51
ガスに覆われた蝙蝠尾根が見えてきた。登山小屋で一緒になった人は蝙蝠岳までピストンの予定がガスっていたので途中で引き返してきたとのこと。
2012年08月19日 13:00撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/19 13:00
ガスに覆われた蝙蝠尾根が見えてきた。登山小屋で一緒になった人は蝙蝠岳までピストンの予定がガスっていたので途中で引き返してきたとのこと。
クラシカルな登山小屋泊ですが本館の優雅なヴェランダで生ビール(驚愕の¥600)を堪能。
2012年08月19日 13:56撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
5
8/19 13:56
クラシカルな登山小屋泊ですが本館の優雅なヴェランダで生ビール(驚愕の¥600)を堪能。
本館受付脇に掲示の二軒小屋周辺と蝙蝠尾根取付までの地図。
2012年08月19日 13:52撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/19 13:52
本館受付脇に掲示の二軒小屋周辺と蝙蝠尾根取付までの地図。
登山小屋掲示の徳衛門岳水場説明書き
2012年08月19日 14:56撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/19 14:56
登山小屋掲示の徳衛門岳水場説明書き
登山小屋掲示物
2012年08月19日 14:56撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/19 14:56
登山小屋掲示物
二軒小屋の弁当¥1000。非常に美味しく晩飯にいただいた。
2012年08月19日 17:20撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
9
8/19 17:20
二軒小屋の弁当¥1000。非常に美味しく晩飯にいただいた。
【2日目:2012/8/20(月)】
4:40、まだ暗い中、二軒小屋発。
2012年08月20日 04:41撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/20 4:41
【2日目:2012/8/20(月)】
4:40、まだ暗い中、二軒小屋発。
トンネル。ゲート解放されていたので問題なく通過した。ゲートクローズ時はゲート付け根付近の幅30cm程度の隙間を通過する。デカザックをゲート越えさせるのは大変そう?
2012年08月20日 04:56撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/20 4:56
トンネル。ゲート解放されていたので問題なく通過した。ゲートクローズ時はゲート付け根付近の幅30cm程度の隙間を通過する。デカザックをゲート越えさせるのは大変そう?
蝙蝠尾根方面は右手に下る。左は西俣方面。
2012年08月20日 05:04撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/20 5:04
蝙蝠尾根方面は右手に下る。左は西俣方面。
蝙蝠尾根取付
2012年08月20日 05:16撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/20 5:16
蝙蝠尾根取付
突然姿を現す巨大な中電監視塔
2012年08月20日 07:01撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
3
8/20 7:01
突然姿を現す巨大な中電監視塔
結構グラグラする鉄階段を登りきる
2012年08月20日 07:13撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/20 7:13
結構グラグラする鉄階段を登りきる
徳衛門岳直前の水場入口
2012年08月20日 11:49撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/20 11:49
徳衛門岳直前の水場入口
水場を正面から。画像中央が水場。砂礫崩落面を左手に見ながら、画像では左上から近付いていく感じで下る。
2012年08月20日 12:01撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/20 12:01
水場を正面から。画像中央が水場。砂礫崩落面を左手に見ながら、画像では左上から近付いていく感じで下る。
晴天続きでしたが水量は普通に出ていた
2012年08月20日 12:02撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/20 12:02
晴天続きでしたが水量は普通に出ていた
徳衛門岳
2012年08月20日 12:42撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/20 12:42
徳衛門岳
鬱蒼とした原生林を進む
2012年08月20日 13:48撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/20 13:48
鬱蒼とした原生林を進む
森林限界を越えると蝙蝠岳の展望
2012年08月20日 15:56撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/20 15:56
森林限界を越えると蝙蝠岳の展望
蝙蝠岳山頂到着
2012年08月20日 16:24撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
4
8/20 16:24
蝙蝠岳山頂到着
濃紺の空に西日が光る雲を浮かびあがらせる
2012年08月20日 18:00撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
3
8/20 18:00
濃紺の空に西日が光る雲を浮かびあがらせる
【3日目:2012/8/21(火)】
蝙蝠岳山頂で迎える夜明け
2012年08月21日 04:35撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
7
8/21 4:35
【3日目:2012/8/21(火)】
蝙蝠岳山頂で迎える夜明け
朝焼けに染まる塩見岳
2012年08月21日 05:12撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8
8/21 5:12
朝焼けに染まる塩見岳
雲海に浮かぶ富士山
2012年08月21日 06:02撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
3
8/21 6:02
雲海に浮かぶ富士山
昨日延々登ってきた蝙蝠尾根を振り返る
2012年08月21日 06:08撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
4
8/21 6:08
昨日延々登ってきた蝙蝠尾根を振り返る
今日これから向かう塩見岳 待ってろよ〜!
2012年08月21日 06:09撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
3
8/21 6:09
今日これから向かう塩見岳 待ってろよ〜!
仙塩尾根に到着 人の多さに驚く
2012年08月21日 08:53撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/21 8:53
仙塩尾根に到着 人の多さに驚く
塩見岳東峰
2012年08月21日 09:47撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/21 9:47
塩見岳東峰
塩見岳西峰
2012年08月21日 09:55撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/21 9:55
塩見岳西峰
はるかにのびる仙塩尾根
2012年08月21日 10:09撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8
8/21 10:09
はるかにのびる仙塩尾根
塩見小屋 フルーツゼリー¥200で生気を若干取り戻す
2012年08月21日 11:33撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/21 11:33
塩見小屋 フルーツゼリー¥200で生気を若干取り戻す
何度もニセピークに翻弄されたのちにやっと本谷山
2012年08月21日 14:19撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/21 14:19
何度もニセピークに翻弄されたのちにやっと本谷山
【4日目:2012/8/22(水)】
今日もいい天気!三伏峠小屋をあとにする
2012年08月22日 06:12撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/22 6:12
【4日目:2012/8/22(水)】
今日もいい天気!三伏峠小屋をあとにする
烏帽子岳に向かって標高を上げる。マツムシソウ
2012年08月22日 06:50撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/22 6:50
烏帽子岳に向かって標高を上げる。マツムシソウ
烏帽子岳山頂
2012年08月22日 07:37撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/22 7:37
烏帽子岳山頂
トウヤクリンドウが初秋を感じさせる
2012年08月22日 07:56撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/22 7:56
トウヤクリンドウが初秋を感じさせる
小河内岳避難小屋の穏やかな管理人夫妻と初めて会話。いつか泊まってみたい。
2012年08月22日 09:52撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/22 9:52
小河内岳避難小屋の穏やかな管理人夫妻と初めて会話。いつか泊まってみたい。
小河内岳山頂でデカザックの単独者とバッタリ。百高山ハンターで農鳥岳から笹山に向かうとのこと。貴重な機会を逃さずお互いに写真を撮り合う。
2012年08月22日 10:00撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
7
8/22 10:00
小河内岳山頂でデカザックの単独者とバッタリ。百高山ハンターで農鳥岳から笹山に向かうとのこと。貴重な機会を逃さずお互いに写真を撮り合う。
板屋岳
2012年08月22日 13:03撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/22 13:03
板屋岳
高山裏避難小屋まで崩落の淵を通過する
2012年08月22日 13:19撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/22 13:19
高山裏避難小屋まで崩落の淵を通過する
今年お初のタカネビランジ!
2012年08月22日 13:49撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
3
8/22 13:49
今年お初のタカネビランジ!
けっこう紅色が濃いものも
2012年08月22日 13:50撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/22 13:50
けっこう紅色が濃いものも
高山裏避難小屋が見えてきた
2012年08月22日 13:59撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/22 13:59
高山裏避難小屋が見えてきた
ワンカップ1個を残して飲み物完売の高山裏避難小屋。今夜はビール無しで(泣)
2012年08月22日 14:14撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/22 14:14
ワンカップ1個を残して飲み物完売の高山裏避難小屋。今夜はビール無しで(泣)
ウメバチソウ
2012年08月22日 14:02撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
4
8/22 14:02
ウメバチソウ
タカネナデシコ
2012年08月22日 14:24撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/22 14:24
タカネナデシコ
トモエシオガマ
2012年08月22日 14:27撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/22 14:27
トモエシオガマ
2012年08月22日 14:28撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/22 14:28
2012年08月22日 14:29撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/22 14:29
キバナノヤマオダマキ
ここまで6枚の画像はすべて高山裏避難小屋のすぐ傍に咲いていた花たち。
2012年08月22日 14:30撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
4
8/22 14:30
キバナノヤマオダマキ
ここまで6枚の画像はすべて高山裏避難小屋のすぐ傍に咲いていた花たち。
ズボラー向け「カレーライスブロッコリー添え」
α米白米容器にフリーズドライカレーを押し込み、乾燥ブロッコリーを散らす。沸騰した湯を300cc注ぐ。
2012年08月22日 16:44撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
4
8/22 16:44
ズボラー向け「カレーライスブロッコリー添え」
α米白米容器にフリーズドライカレーを押し込み、乾燥ブロッコリーを散らす。沸騰した湯を300cc注ぐ。
15分後。乾燥ブロッコリーは青々しい風味が甦っていて美味!スパイシーなカレーとともに美味しくいただきました。
2012年08月22日 17:05撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
3
8/22 17:05
15分後。乾燥ブロッコリーは青々しい風味が甦っていて美味!スパイシーなカレーとともに美味しくいただきました。
【5日目:2012/8/23(木)】
今日もいい天気!中央アルプスと麓の街がみえる。
2012年08月23日 05:21撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
3
8/23 5:21
【5日目:2012/8/23(木)】
今日もいい天気!中央アルプスと麓の街がみえる。
高山裏避難小屋から荒川カール方面の登山道沿いにある水場。水量豊富。
2012年08月23日 05:51撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/23 5:51
高山裏避難小屋から荒川カール方面の登山道沿いにある水場。水量豊富。
荒川岳から高山裏避難小屋に向かう人はここで汲んでいくとよいです
2012年08月23日 05:51撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/23 5:51
荒川岳から高山裏避難小屋に向かう人はここで汲んでいくとよいです
高度を上げていく
2012年08月23日 06:19撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/23 6:19
高度を上げていく
2012年08月23日 07:01撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/23 7:01
荒川カールを見上げる ここを黙々と登ります
2012年08月23日 08:14撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/23 8:14
荒川カールを見上げる ここを黙々と登ります
カール上部からの眺望
2012年08月23日 09:33撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
3
8/23 9:33
カール上部からの眺望
荒川前岳到着!
山頂標識は2011年9月に3mほど移動させたそうです。一昨年見たときは標識の足元が半分ほど宙に浮いていて谷底に転げ落ちそうでした。
2012年08月23日 09:57撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/23 9:57
荒川前岳到着!
山頂標識は2011年9月に3mほど移動させたそうです。一昨年見たときは標識の足元が半分ほど宙に浮いていて谷底に転げ落ちそうでした。
荒川中岳
2012年08月23日 10:13撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/23 10:13
荒川中岳
荒川中岳避難小屋で管理人さんと1時間ほどコミュニケーション。毎年夏に一度行くだけで昨夏は行かなかったのに自分を覚えてくれていた。荒川東岳はパス。
2012年08月23日 11:24撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/23 11:24
荒川中岳避難小屋で管理人さんと1時間ほどコミュニケーション。毎年夏に一度行くだけで昨夏は行かなかったのに自分を覚えてくれていた。荒川東岳はパス。
荒川岳のお花畑と赤石岳
2012年08月23日 11:49撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
3
8/23 11:49
荒川岳のお花畑と赤石岳
新設のゲート。「鹿害が顕在化する前に設置しておく」の意図だそうで。
2012年08月23日 11:55撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/23 11:55
新設のゲート。「鹿害が顕在化する前に設置しておく」の意図だそうで。
ウスユキソウ
2012年08月23日 11:43撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/23 11:43
ウスユキソウ
ウサギギク
2012年08月23日 11:58撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/23 11:58
ウサギギク
ハクサンフウロ
2012年08月23日 11:59撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/23 11:59
ハクサンフウロ
ミヤママンネングサ
2012年08月23日 12:03撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/23 12:03
ミヤママンネングサ
荒川小屋に到着 通過ばかりだったここに初めて泊まる!
2012年08月23日 16:16撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/23 16:16
荒川小屋に到着 通過ばかりだったここに初めて泊まる!
通過者の胃袋も様々なメニューで楽しませてくれます
2012年08月23日 16:17撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/23 16:17
通過者の胃袋も様々なメニューで楽しませてくれます
早着してテント干して、名物荒川カレーにビール、極楽!
2012年08月23日 13:58撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
6
8/23 13:58
早着してテント干して、名物荒川カレーにビール、極楽!
おなかも満たされたのでベンチに仰向けで至福の時を過ごす
2012年08月23日 14:22撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
3
8/23 14:22
おなかも満たされたのでベンチに仰向けで至福の時を過ごす
【6日目:2012/8/24(金)】
今日もいい天気!朝焼けが山を染める
2012年08月24日 05:15撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/24 5:15
【6日目:2012/8/24(金)】
今日もいい天気!朝焼けが山を染める
雲海に浮かぶ富士山 毎朝こんな景色の中を出発します
2012年08月24日 06:04撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/24 6:04
雲海に浮かぶ富士山 毎朝こんな景色の中を出発します
大聖寺平 nucchiさんは小渋川からここに這い上がってきたんですね〜!
2012年08月24日 06:31撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/24 6:31
大聖寺平 nucchiさんは小渋川からここに這い上がってきたんですね〜!
小赤石岳への登りの途中で荒川小屋を眺めながら荒川小屋弁当をあけてみる
2012年08月24日 07:21撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/24 7:21
小赤石岳への登りの途中で荒川小屋を眺めながら荒川小屋弁当をあけてみる
おにぎり5個!全部具が違います。美味しい〜!
2012年08月24日 07:27撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
9
8/24 7:27
おにぎり5個!全部具が違います。美味しい〜!
2012年08月24日 08:02撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/24 8:02
小赤石岳
2012年08月24日 08:20撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/24 8:20
小赤石岳
小赤石岳からもうひとのぼりで赤石岳
2012年08月24日 08:15撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/24 8:15
小赤石岳からもうひとのぼりで赤石岳
赤石岳到着!本山行の最高到達点
2012年08月24日 09:09撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/24 9:09
赤石岳到着!本山行の最高到達点
百諒燭搬臑岳、中盛丸山 本当は行く予定だったんだけど・・・また今度!
2012年08月24日 09:11撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/24 9:11
百諒燭搬臑岳、中盛丸山 本当は行く予定だったんだけど・・・また今度!
大西山のふもとの大鹿村、中央アルプス、北アルプス、白山まで見えました
2012年08月24日 09:11撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/24 9:11
大西山のふもとの大鹿村、中央アルプス、北アルプス、白山まで見えました
聖岳のむこうに上河内岳
2012年08月24日 09:14撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/24 9:14
聖岳のむこうに上河内岳
お、ヘリだ!
2012年08月24日 10:10撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/24 10:10
お、ヘリだ!
2012年08月24日 10:11撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/24 10:11
ここから赤石小屋に向けて下降する。手前の稜線上に赤石小屋が見える。どうやってあの尾根に乗るんだろう?
2012年08月24日 10:23撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/24 10:23
ここから赤石小屋に向けて下降する。手前の稜線上に赤石小屋が見える。どうやってあの尾根に乗るんだろう?
灼熱のカールを激下りして見上げる
2012年08月24日 11:10撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/24 11:10
灼熱のカールを激下りして見上げる
富士見平から赤石岳をのぞむ 左端が赤石岳、右端が小赤石岳、2つのカールの中央部から下降し小赤石岳から延びる右手の尾根に乗るように登山道がつけてある。
2012年08月24日 12:25撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/24 12:25
富士見平から赤石岳をのぞむ 左端が赤石岳、右端が小赤石岳、2つのカールの中央部から下降し小赤石岳から延びる右手の尾根に乗るように登山道がつけてある。
赤石小屋到着
2012年08月24日 13:09撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/24 13:09
赤石小屋到着
赤石小屋ぜんざい。小豆のドロっとした甘いぜんさい美味しい。塩昆布と緑茶がしみる。
2012年08月24日 15:02撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/24 15:02
赤石小屋ぜんざい。小豆のドロっとした甘いぜんさい美味しい。塩昆布と緑茶がしみる。
【7日目:2012/8/25(土)】
今日もいい天気!いよいよ最終日
2012年08月25日 04:57撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
3
8/25 4:57
【7日目:2012/8/25(土)】
今日もいい天気!いよいよ最終日
茜色
2012年08月25日 04:57撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/25 4:57
茜色
目に焼き付けておこう
2012年08月25日 04:58撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
4
8/25 4:58
目に焼き付けておこう
赤石小屋弁当。管理人さん出身地のめはり寿司。ボリュームもあってとっても美味しい。何気なく添えられたおかずも感動的に美味しい。
2012年08月25日 06:12撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
5
8/25 6:12
赤石小屋弁当。管理人さん出身地のめはり寿司。ボリュームもあってとっても美味しい。何気なく添えられたおかずも感動的に美味しい。
赤石小屋そばの2564三角点
2012年08月25日 07:25撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/25 7:25
赤石小屋そばの2564三角点
樹林越しに聖岳、右手に兎岳
2012年08月25日 07:29撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/25 7:29
樹林越しに聖岳、右手に兎岳
左手が荒川中岳、右手のモッコリが荒川東岳
2012年08月25日 07:42撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/25 7:42
左手が荒川中岳、右手のモッコリが荒川東岳
赤石岳登山口 下山!
2012年08月25日 11:40撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/25 11:40
赤石岳登山口 下山!
一週間ぶりの椹島
2012年08月25日 11:48撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/25 11:48
一週間ぶりの椹島
畑薙ダム臨時駐車場で下山届け記入と提出。熱い緑茶をいただく。井川山岳会がボランティアで登山者の安全をバックアップしてくださっている。
2012年08月25日 14:01撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/25 14:01
畑薙ダム臨時駐車場で下山届け記入と提出。熱い緑茶をいただく。井川山岳会がボランティアで登山者の安全をバックアップしてくださっている。
【おまけ観光:2012/8/26(日)】
井川田代の諏訪神社
2012年08月26日 10:56撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 10:56
【おまけ観光:2012/8/26(日)】
井川田代の諏訪神社
鳥居をくぐり、登っていく
2012年08月26日 10:56撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 10:56
鳥居をくぐり、登っていく
小無間・大無間山への登山口です
2012年08月26日 11:44撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 11:44
小無間・大無間山への登山口です
諏訪神社の境内
諏訪神社例大祭二十六夜祭が執り行われるのです
2012年08月26日 11:07撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 11:07
諏訪神社の境内
諏訪神社例大祭二十六夜祭が執り行われるのです
2012年08月26日 11:10撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 11:10
今年は閏年なので天狗が村へ降りるんだそうです
2012年08月26日 11:20撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
2
8/26 11:20
今年は閏年なので天狗が村へ降りるんだそうです
まず御神輿が出てきました
2012年08月26日 11:20撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 11:20
まず御神輿が出てきました
天狗の登場です
2012年08月26日 11:22撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 11:22
天狗の登場です
神社の境内から外へ向かいます
2012年08月26日 11:23撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 11:23
神社の境内から外へ向かいます
2012年08月26日 11:23撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 11:23
御神輿がぶつからないよう慎重に通過します
2012年08月26日 11:24撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 11:24
御神輿がぶつからないよう慎重に通過します
お囃子が後に続きます
2012年08月26日 11:24撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 11:24
お囃子が後に続きます
大無間山登山口のまえを通り、諏訪乃霊水のところまで降りていきます。
2012年08月26日 11:25撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 11:25
大無間山登山口のまえを通り、諏訪乃霊水のところまで降りていきます。
2012年08月26日 11:27撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 11:27
戻ってきました
2012年08月26日 12:35撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 12:35
戻ってきました
祭事につづき、井川神楽が奉納されます
2012年08月26日 14:13撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 14:13
祭事につづき、井川神楽が奉納されます
三方の舞
2012年08月26日 15:03撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 15:03
三方の舞
6種類の演目が奉納されました
2012年08月26日 15:31撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8/26 15:31
6種類の演目が奉納されました
涼風の境内で賑々しく神楽が奉納され、地元のひとたちが楽しげに集っていました。
2012年08月26日 15:37撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
1
8/26 15:37
涼風の境内で賑々しく神楽が奉納され、地元のひとたちが楽しげに集っていました。
山行食糧
フリーズドライを多用。乾燥野菜(白ネギ、ブロッコリー)をはじめて利用した。戻した野菜は意外に美味しく、単調になりがちな食事に彩を添えた。乾燥野菜は他にも色々な種類があるので、今後も試そうと思う。
ザック重量は最大24kg(水6L時)
2012年08月18日 19:25撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
8
8/18 19:25
山行食糧
フリーズドライを多用。乾燥野菜(白ネギ、ブロッコリー)をはじめて利用した。戻した野菜は意外に美味しく、単調になりがちな食事に彩を添えた。乾燥野菜は他にも色々な種類があるので、今後も試そうと思う。
ザック重量は最大24kg(水6L時)
荒川小屋のおにぎり弁当包み紙は、愛読書のブックカバーとして活躍中。「荒川小屋」はんこシールは小屋管理人さんの手彫りだそうです。
2012年11月18日 15:21撮影 by  FinePix HS30EXR, FUJIFILM
11/18 15:21
荒川小屋のおにぎり弁当包み紙は、愛読書のブックカバーとして活躍中。「荒川小屋」はんこシールは小屋管理人さんの手彫りだそうです。

感想

夏休み恒例の南ア縦走、今年の目標は
1.荒川岳よりも北を歩こう
2.ちゃんと幕営する

1番目は蝙蝠尾根を使って塩見岳〜荒川岳を初体験且つ周回、とする。蝙蝠尾根は
バリエーションルートで、初めて通過するので、道迷いしやすい降りでなく登りで利用し、
行程の進捗に応じて椹島への下山ルート取りに自由度を持たせることとした。
2番目は、昨年のテントデビュー以来、「テントを持参しても避難小屋を使う」とか
「悪天候を口実にほとんど移動しない」といった不真面目なテント山行しかやっておらず、
いいかげん真面目に幕営縦走をやろうと自分に喝を入れる。

蝙蝠岳の情報収集にあたり、rikimaruさんの山行記録、特にGPSログと徳衛門岳の水場情報を
有効利用させていただいた。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-65583.html
水場入口の説明付き画像と更新頻度の高いGPSログで、未知の水場への進路と距離感が具体的に理解できた。
事前に確実な情報を入手できたので、安心して山行にのぞみ、無事に水を得て蝙蝠尾根を登りきった。
この場をお借りし心より御礼申し上げます。


以下、個人用備忘録(超長文のためご注意下さい)


【1日目:2012/08/19(日)】椹島→二軒小屋
夜明けの高速道路を快調に飛ばし、新東名高速道路新静岡ICで降りる。
そのまま県道27号線に入る。いつもは直進して県道189号に入るが、通行止めのため27号をそのまま右折。
細い山道をクネクネと登っていくと、疲れ果てたマラソンランナーが舗装路の端っこを小走りに
向かってくる。TJARの選手だ!たしか一昨日あたりにトップの望月選手がゴールしたはず。
涼しい車内から応援するのも申し訳ない気がして、心の中で、どうか最後までがんばって、と祈る。
口坂本温泉を抜け、大日峠を越え、井川を抜け、畑薙臨時駐車場へ。
登山届を記入し、9:10のバスを待つ。暫くして東海フォレストのバスがやってくる。運転手に
今晩宿泊地を二軒小屋の登山小屋と告げ、¥3000支払う。
定刻9:10に東海フォレストのバスは畑薙臨時駐車場を出発、聖沢登山口で椹島へ向かう登山客を
大勢乗せ、定刻10:10に椹島到着。いよいよ山行開始。
日影を拾って歩くものの灼熱の林道歩きは辛い。
きっちりCT通り、3時間後に二軒小屋到着。本館フロントのお姉さんに蝙蝠尾根取付までの経路や
徳衛門岳水場情報などを教えていただき生ビールを注文。木をふんだんに使った天井の高いメイン
フロアは爽やかな風が通り抜け、年配の登山客が優雅に談笑している。生ビールを受け取りベランダへ。
木製のロッキングチェアへ身を横たえ、生ビール片手に緑のひろがる庭を眺める。睡魔が忍び寄り、
暫しのくつろぎタイム。ZZZzzzzz.....
意識不明から回復し、クラシックな登山小屋へ。手前の土間に机と椅子と水道蛇口、奥には両側に
湿気の豊富な畳敷の寝床がひろがる、クラシックな造り。今晩の客は自分の他に1名。昆虫関係で
静岡の自然観察員をやっておられるとのことで、蝙蝠尾根の観察にやってこられたそうだ。
ガスってきて道迷いの心配があったので途中で引き返してきた、と。
色々な話で盛り上がり、まだ初日、標高も200mしか稼いでないうちから、酒と夜更かしで初日終了。

朝:コンビニおにぎり1
昼:コンビニおにぎり1、薄皮あんぱん1
夕:二軒小屋弁当


【2日目:2012/08/20(月)】二軒小屋→蝙蝠岳
3:30起床。おにぎりと薄皮あんぱん。
担ぎ上げる水は悩んだ末、満タン(6L内訳:スポーツドリンク1L,ペット緑茶0.5L,ペット水0.5L,柔軟性水筒2Lx2)とする。
まだ暗い中、ヘッデンを灯して出発。重いザックが全身にじわじわくる。暗闇の二軒小屋敷地内を
4年前の記憶を頼りに移動、千枚小屋方面へ降り、西俣・蝙蝠方面へ舗装路を道なりに進むと、
右手に田代湖が見える。右手の川を越える橋を渡ると迂回路のトンネル入り口。昨日二軒小屋の
フロントできいたとおり、ゲートは解放されていた。念のためザックのゲート越え用ロープと
カラビナを準備していたが、予想以上に高さのあるゲートだったので解放されていてホッとする。
トンネルを抜け、二股を右手に下って少し行くと工事箇所の向かいに蝙蝠尾根取付。
尾根取付の急傾斜をジグザグに登っていく。地形図では急登はそう長くは続かないように読めるので
まず中電監視塔を目標にゆっくり登る。
上方から人が降りてくる気配がする。こんな時間に此処を下ってくる人!?
大きなザックを背負った男性。「昨日二軒小屋で騒ぎになっていませんでしたか?」と云われる。
男性は昨日の朝熊の平小屋を出発し、仙塩尾根〜蝙蝠尾根経由で二軒小屋まで降りる予定で
二軒小屋を予約していたところが、時間がかかりすぎて日没タイムアップ、ビバークしたらしい。
東海フォレストは予約客が到着しない場合、あまり時間を待たないで通報するから、
ヤバいんですよね〜と云っていた。
自分は登山小屋の隔離環境だったので、情報はありません、すみませんと返す。
縦走を終え、登山最終日を豪華な二軒小屋で過ごすのは素敵なプランなのだが、予約必須なので
このような危険性と隣り合わせだ。なかなか難しい。
今日は蝙蝠岳まで行きたいが徳衛門岳で力尽きるかも、と云うと、「いやいやこの時間からならば
絶対大丈夫。がんばって登ってください」と励まされる。感謝。がんばろ。
男性と別れ、暫く登ると急に中電監視塔があらわれる。地形図にも載っていないし、案内標識もないので
奥深い山中に巨大人工建造物がまさに突然という感じにあらわれる。
鉄階段を登り切って休憩。こまめにおにぎりやパンを腹に入れる。
少しずつ傾斜も緩くなるがザックが上半身に食い込み、背負っているだけで体力消耗する。
鬱蒼とした森は比較的踏み跡は明瞭で、テープがコンスタントに付いている。基本的に尾根筋をまっすぐに
登るが、二重稜線や平坦な処は倒木も多く、視界が悪いときは迷いやすそうだ。
何度か休憩を挟み、徳衛門岳手前で水場。標識は遠目にもわかりやすい。
水場の様子はrikimaruさんの山行記録の写真とGPSログを使わせていただいて事前に調査してきた。
標識から右手方向(蝙蝠尾根登り方向で)に水場への明瞭な踏み跡がある。基本的には二軒小屋登山小屋
に貼ってあったポンチ絵のとおりだが、ピンクテープが頻繁につけてあるのでそれを目指していくと
最終的にザレ場の脇にある水場へ到達する。心配していた水量は普通に出ていて、500ccペットは20秒も
あればいっぱいになる。水場へは片道約10分。
冷たく美味しい水に生きかえる。たっぷり汲んで、再出発。
すぐに徳衛門岳山頂。といっても方向案内標識があるのみで”徳衛門岳”の文字はどこにもない。
どこまでも続く似たような景色の中、前方より熊鈴の音。初老と高校生くらいの男性2人組。
今朝三伏峠小屋を出発し二軒小屋まで降りる、と。最初の男性は熊の平小屋から、2組目は三伏峠小屋から!
この尾根を歩くひとたちは、想像外の脚力を誇る強者ばかりだ!!
初老の男性は地下足袋、若者は普通の運動靴という足元で、只者ではなさそう。
デカザックにヨレヨレと歩く自分に、「気を付けてね、でも単独でテント背負ってここを登る位だから
心配いらないね」と初老の男性が云ってくださる。嬉しい言葉が心に残る。
うっすらと霧に囲まれはじめ、森は色彩がモノトーンに近付き、幽玄な雰囲気。霧はそのうち消えた。
緩急を繰り返す樹林帯の登りが延々続いたのち、やや頭上が明るくなり、森林限界を飛び出す。
傾いた午後の日差しの下、蝙蝠岳へ至る稜線が目に飛び込む。
しかし、すぐに背丈を越える高さのハイマツ群に突入。
ハイマツの海は出入口にテープがあるので迷うことはない。足元はあいているので幹に躓く心配は
ないのだけれど、枝葉の部分は完全に塞がっていて、突進・突破という感じ。
ザックに小物をぶら下げていると紛失するだろう。
ハイマツ突破は暫く続き、だんだん背丈も低くなり、岩と這ってる松の尾根になる。
小高い盛り上がりや二重山稜を上り下りして、蝙蝠岳到着。
いちばん心配だった今日の行程をまだ明るいうちに終えることができてほっとする。
かなり西に傾いた夕焼け直前の日差しは、雲を強烈に照らし、一方で空はすでに宇宙の色彩への変化を
開始していて、濃紺の空に銀色の雲が流れる。蝙蝠岳山頂でいちばん印象に残った光景。
そんな空と、深くどこまでも続く峰々に囲まれた静かな山頂に自分ひとり。
ここに来ることができた幸福をかみしめ、幸せを与えてくれる山に心の底から感謝する。
日没も近くのんびりしていられないので、さっさとテントを張り、ウイスキーとつまみで小さな祝杯。
荘厳な夕景の中、メシ食って沈没。

朝:コンビニおにぎり1、薄皮あんぱん1
昼:コンビニおにぎり1
夕:コンビニおにぎり2、トン汁


【3日目:2012/08/21(火)】蝙蝠岳→塩見岳→三伏峠小屋
3:30起床。まだ外は暗い。外に出てみると、眩しいほどの星空。北のほうに小さく街の灯が見えている。
湯を沸かして朝食、撤収準備をしつつ、時々テントの外に顔を出すと、徐々に夜が明けてきている。
じっくりと夜明けを眺めたいのに、不慣れな幕営に撤収も手間取り、パッキングを終える頃にはすっかり
太陽は顔を出してしまっていた。
抜けるような青い空から陽がふりそそぎ、周囲の峰々は深くあかるい緑に照らされる。
爽やかな朝の空気を胸に吸い込み、昨日登ってきた蝙蝠尾根をいちどだけ振り返り、そして出発。
なだらかな稜線が仙塩尾根へむかって続いている。その左手にどっしりと塩見岳。
踏み跡は明瞭。空荷のパーティと離合。その後も多くの人と対向する。蝙蝠岳ピストンの人が多いようだ。
仙塩尾根までは、たまに樹林帯に突入しながら微妙なアップダウンが続く。尾根合流手前は
鋸歯のようになっていて、想定外にてこずる。
仙塩尾根合流点で一旦休憩、左折して塩見岳へ向かう。稜線上には人が多い。
いくらか尾根を登ると最後に岩場が現れ、塩見岳東峰に到着。狭い山頂には人がびっしり。
標識だけ証拠撮影してそそくさと退散、西峰へ。休憩。
北へ延びる仙塩尾根を見下ろしながら、またいつか、ここを歩こう、と思う。
再出発。塩見小屋へはすぐのはず・・・が、事前調査は蝙蝠岳ばかりに気をとられていたので、
塩見岳の西側があんな激しい岩場になっているなんて、ノーマークだった。
かなり傾斜のきつい、大きな岩だらけの登山路。ペンキマークがあちこちについている。
オーバーハング気味な岩をカニ歩きするようなところもあり、デカザックではかなりつらい。
登りもかなり辛そうだが、危険度でいえば降りのほうが圧倒的な感じ。
岩登り講習で3点支持を練習しててよかった・・・・・岳連講習会の有効性を実感。
岩場の降りはどこまでも続く。出だしからこんなにキツいようじゃ、今日はどうなるのか、
気分的にも下降気味で樹林帯に突入。木立の向こうに白い煙の立つのがみえる。塩見小屋だ!
ヘトヘトで塩見小屋到着。想像よりもこぢんまりしている。昼前だが小屋泊まりの人も大勢。
記念に手ぬぐいとピンバッチ、フルーツゼリーを購入。やっぱゼリーは夏山ナンバーワンだな!
小屋から稜線に戻り広場で携帯を取り出す。初日の朝からずっと電波オフにしていて久々の受信。
本山行を知らせていた某さんからメッセージ。率直に、嬉しい。凹んだ気分が回復。
さ〜三伏峠小屋まで、がんばるぞー!!
標高をどんどん落とし、権右衛門山分岐を過ぎると湿った樹林帯の細かな上り下りとなる。
展望のきかない似たような景色の中をただ真っ直ぐに進むので、時間・距離感がなくなってくる。
大勢が三伏峠へ向かうなか、似たようなペースの人とちょくちょく顔をあわせるようになる。
今朝、熊の平小屋を出発して今日は三伏峠小屋まで、という中高年男性が多い。北岳から三伏峠
まで縦走して鳥倉に下山という方は甲府にマイカーを駐車して残りを登山バス利用で動いて
おられるとのことで、甲府は農協の駐車場が安くて良いとおっしゃっていた。貴重な情報。
微妙な登りが続くと、この先が本谷山の頂上だろうと期待し、そしてがっかり、が続く。
「本谷山ってまだなんですかね・・・?」「まだみたいですよね・・・」
何度かのがっかりの後、ようやく本谷山到着。「もうここでテント張ってしまいたいですよね」
三伏峠まであとひとふんばり。脚も悲鳴をあげ無心でひたすら前進し、薄暗い林のなだらかな
下降路を進んだ先に、この先三伏峠小屋の看板。あぁ、やっと。さらに先へ進み、テン場が見えた。
長かった。ようやく到着。手前にテン場、登った先に小屋があるみたいなのでザックを下ろす。
背中に羽を生やして受付へ。幕営¥700(トイレ代¥100込み)、缶ビール350x2、弁当を注文。
テン場へ戻り、半分ほど埋まった中、最前列の静かな処を確保。テント設営。水を採りにいく。
三伏峠小屋から水場はとても遠い。間違ってもテン場用のツッカケなどでは行ってはいけない。
ひたすら沢沿いに降りていって水確保。来た道をひたすら登って戻る。やっと落ち着いた。
陽も傾き、少し寒くなってきたせいか、疲労も頂点なのか、ビールが喉を通らない。
疲れた頭でぼんやり考える。なんとか予定通り、3日目の今日、三伏峠小屋まで来ることができた。
楽しいか?山を満喫しているか?景色に心を奪われ立ち止まる余裕はあったか?鳥や花を愛でたか?
・・・・明日は本当は荒川小屋まで行く予定にしていた。予定コースタイムは日程中いちばん長い。
やめた!やめよう。明日は高山裏避難小屋まで。自動的に百間洞・聖岳敗退決定。
明日から、ノンビリ、ゆっくり、大好きな南アルプスを心から楽しもう。せっかく来たのだから。

朝:α米赤飯1、トン汁
昼:α米赤飯1
夕:棒ラーメン


【4日目:2012/08/22(水)】三伏峠→高山裏避難小屋
4時起床。もうノンビリすると決めたので、朝必死に起きるのもやめた。
外では鳥倉発の朝一のバスに乗るひとたちが早々に起床し準備を開始している。ここから
荒川岳方面へ行く人はあまり居ないようだ。昨夜受け取った三伏峠小屋弁当のうち汁っけのある
稲荷寿司を朝食に食べてしまう。残りのおにぎりを行動食に。
ダラダラしているうちに天場も小屋も人気がなくなり、どうも最後になってしまったようだ。
小屋の方に大変親切にしていただいて、出発。昨日水場へ下った路を行く。途中に柵で囲われた
マツムシソウの咲くお花畑があり、標識に従って小河内岳方面へ右折する。
草地の中上方へ延びる登山道を登っていくと、大崩落地の淵に出る。崩落地は大雑把に
南北に走る稜線の西側に続いており、朝陽の影になって暗く深いガレの底は見えない。
地形図を見るとここから荒川岳に向かってずっと崩落地沿いに登山道がついていて、森林限界の
境界を出たり入ったりしながらアップダウンを繰り返す。わりと最近まで使われていた風情の
登山道が途中でブッツリと消失していて上部に付け替えられているところもあり、大崩落が
人間の体感できる時間軸で進んでいることを実感する。
ひとのぼりして烏帽子岳。前方にくっきりとした稜線が遥か先へと続いている。
一気に標高を落とし樹林帯に突入。当たり前だが稜線の西側はガレなので、登山道は東側につけて
あるところが多い。東の空から強烈に射す朝陽で左半身がコゲそうだ。樹林帯の木陰は本当に助かる。
登山道は人ひとりの幅がずっと続くので離合に気を遣う。後方から人の気配がするので路側帯(?)で
待っていると、上下青いウェアにゼッケン、小さなザックを背負った人。TJARの選手!!
初日に畑薙ダムへ行く途中の県道ですれちがった人たちは上位の選手たちで、まだまだ山の中を
進んでいる選手もいるんだ。胸が熱くなる。こちらは単なるレジャーで申し訳ないけど、
同じ山道を行くもの同士、「がんばって!」と後姿に向かって叫んだ。
左手に突き出す丘の先に小屋、小河内岳避難小屋がみえる。真っ青な空を背景に、緑の丘に
小さな木の小屋、まるでメルヘンの世界だ。小河内岳への登りにかかると小屋は見えなくなる。
背の高いハイマツの中で、左:小河内岳避難小屋、右:小河内岳の分岐。まず小屋へむかう。
塩見岳から荒川岳へ至る南ア主脈、東側に広がる深い峰々、このど真ん中へ突き出す位置にある
小河内岳避難小屋の前に立ち、大展望に息を呑む。イザルケ岳でも似た感覚を得たような気がする。
外に奥さんがおられたのでトイレをお借りしますと声をかけトイレを使わせていただく。小屋の中を覗いて
みると、小さな畳敷きに男性2名。ご主人とお客さんかな?売店棚のようなものはなく、商売っ気がない。
「ピンバッチみたいなものはありませんか?」とたずねると、ない、と。そうですかー残念です。と答えて
お邪魔にならないよう外へ向かうと、「やっぱりピンバッチみたいなものはあったほうがいいのかな〜」
と話す声が聞こえてきた。ええ、あれば記念になるし嬉しいです。
小屋の外の階段下の日陰で水分補給していると、小屋のご主人が出てこられて声をかけてくださる。
どうみても水場のなさそうな地形で、水の確保は大変じゃないですか?と尋ねると、天水を貯める
大容量のタンクがあって結構大丈夫なんだよ、とのお答え。水場まではやはり遠いそうだ。
世間の評判通りにおだやかなご夫婦と話しているだけで癒される。
今度はここに泊まって、大展望の中で過ごしたい。名残惜しいけど出発。
ひとのぼりで小河内岳。塩見岳を背景に山頂標識の証拠写真を撮っていると背後から人の気配。
滅多に人間と遭遇しないこの尾根で、しかも山頂で、単独者同士がばったり。なんというグッドタイミング!
自分入り写真撮影の貴重な機会に、挨拶もそこそこにシャッターをお願いし、お互いに写真を撮りあう。
鬼のようにデカいザックの単独者なのでどのような行程であっても驚きはしないが、予定を尋ねると
いいにくそうに百高山ハンターで農鳥〜笹山方面へ向かう、と。百高山自体、深田百名山から知名度は
劣り(高い順番ってのは主観を排したシンプルな選択で個人的には良いと思うが)、笹山といっても
あまり知る人は多くないだろうから、赤石〜荒川あたりのメジャー処ではあまり話が通じなかったの
だろうかと想像。自分は蝙蝠岳から来たと話すと、寄りたいけど水の心配があってどうするか迷っている、
と。三伏で汲んでいくのはキツいし、雪投沢は出ているか不明のうえ汚染されているらしいし、
たしかに悩むところだ。そしてショッキングな情報がもたらされる。
今晩幕営予定の高山裏避難小屋はビール売り切れ、とのこと・・・・
ショックも覚めやらぬまま、お互いのこれからの健闘を称え、逆向きに出発した。
小河内岳からは急激に標高を落とし、その後はゆるやかなアップダウンを進む。大日陰山を越えると
前方に尖った峰が見えてくる。板屋岳は地形図からはよくわからないが、かなりの激登りを強いられる。
登山道もつけにくいようで、大きな岩を根っこを掴みながらよじ登る局面が続く。
急登がやっと終わって板屋岳山頂。ここからしばらく、大崩落を右側に、きわどい淵を進む。
ガスってきて遠望がきかない。右手の崖は崩落大進行中!の雰囲気濃い灰色の斜面だが、
そんな処に孤独に咲くタカネビランジ。いつも驚くような崖に居る花。
暫しのアップダウンののちにマルバダケブキのお花畑のむこうに小屋が見えた。
ここに来るまでに離合した登山者との会話の中で、今日は高山裏まで行くと話すと、ほぼ100%の確率で
「あ〜あそこのオヤジは、変わり者だからね〜。いい人なんだけど」
「あのオヤジ、恐いから気をつけて。でもいい人だから」
と、二言目に必ず「でもいい人」との言い回しが付属していた。そのように表現される高山裏避難小屋の
管理人さんはどんな人なのか。
小屋前へ出るといきなり噂のオヤジが刷毛を手に小屋外壁のペンキを塗っている。
こんにちは!今日泊めてください!と大声で体育会系のノリで挨拶。ごく普通に受付用紙を渡されて記入。
幕営代¥600を支払う。
「水場は相当下った先にあって遠く足場も悪いから、天水でよければ分けてあげる」
ありがたく一升(大五郎容器入りw)も頂戴する。お、やっぱり噂通りいい人じゃん、と若干気を許し、
そういえばビールがもうないそうですね、といってみると
「誰からきいた?」とギロリ。や、途中で会った登山者からです・・・・と小さな声でこたえると、
「ったく、賞味期限が切れてるビールを『安くならないんですか』なんて言って足元見やがって」云々。
たしかに、恐いけど言ってることは妥当だ。
翌日、荒川小屋で幕営していた人は三伏峠から赤石岳ピストンで、高山裏避難小屋に大物の荷物を
置かせてほしいと頼んだら引き受けてもらえたそうだ(泊まらないのに)。やはり高山裏避難小屋の
管理人さんは”恐いけどいい人”だ!!
一人用テントなら1番のサイトが近くて整地も良いから1番を使ったら、と薦めてくださり、1番へ向かう。
時期的に初秋でもあって登山開始からほとんど高山植物の花をあまり目にしていなかったが、この
小屋前から天場へ向かうまでのほんの10mくらいのあいだに、色とりどりの様々な花に出会う。嬉しい。
白いオダマキははじめて見た。とおりすがりの男性が「ヤマオダマキだよ」と教えてくださる。
テント設営して、ひと段落。ウイスキーをチビチビやりながら、今日一日をふりかえる。
空が青かった。前後遥かに続く主稜線、右手には時々、集落。左手はどこまでも続く峰とその先に富士山。
大きな山の中を一歩一歩進む。いろんな人に出会って、話をして、楽しかったなァ。
それにしても高山裏避難小屋のトイレはどういう構造になっているんだろう?
あの斜めの平面上に投げ出されたブツは、その後何処へ行くのだろう?

朝:三伏峠小屋弁当
昼:三伏峠小屋弁当残り
夕:α米白米&カレー、しじみ汁


【5日目:2012/08/23(木)】高山裏避難小屋→荒川岳→荒川小屋
3時起床。ソイジョイをおやつにコーヒーを飲み、のんびり撤収。だんだん撤収にかかる時間が
短くなっていてちょっと嬉しい。管理人さんに一声かけ、薄暗い中ヘッ電で出発。
暗く鬱蒼とした中をトラバース気味に進む。それでも少しずつ標高を上げ、時々左手の林の切れ目から
稜線上にポツネンと高山裏避難小屋が見える。
暫く進むと水場があらわれる。先週くらいまでは渇水で枯れ気味だったらしいが、水量は豊富。
冷たく甘い湧水を贅沢に口に含む。う〜ん幸せ。
引き続きトラバース気味に標高を上げ、やがて荒川岳大斜面の底に至る。いよいよ標高差600mの登りだ。
聖平小屋から聖岳への登高も約600m。二軒小屋登山小屋で一緒になった人にどちらがキツいか
尋ねたところ、カール地形なぶん荒川岳登りのほうがキツいと云っていた。変わらないとの意見もあった。
はたしてどっちが正解だろう?
ダケカンバの低木地帯を抜け、岩ゴロ斜面になる。大石小石のびっしり敷き詰められた斜面は
よく見るとトレースがあるので辿る。見上げると若干お椀状の斜面が眼前にひろがり圧倒される。
ジグザグの道をマイペースで登り、標高を上げ時間を経ると正面から太陽が射す。あつい〜!コゲそう。
何度か小休止を入れながらやがて上端部へ至る。北アルプスまで見通す素晴らしい眺望が眼下にひろがり、
反対側の崩落地のほうへ視線を移すと大聖寺平の裏側から小赤石へのなだらかな稜線が目に入る。
荒川大崩落地のほぼ頂上を横断する登山道はややカール寄りにつけてあるが、どうみてもぎりぎり、
右側が完全に切れ落ちているような処も通過する。最近付け替えたような雰囲気の処もあって、
いまひとつ踏み跡がはっきりしないので注意が必要だ。
暫く崩落の淵沿いに進むと、平坦な頂上に至る。荒川前岳山頂。
未知の世界だった荒川岳以北を歩き、荒川カールを登り切った達成感に満たされる。
2年前の夏休み縦走のとき、荒川前岳の山頂標識は大崩落の崖上にあって半分ほど宙に浮いていた
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=74952&pid=33886d25304247dd2652aefd94bfeaac
が、今目の前にある標識はしっかり大地の上に設置されている。さては動かしたな・・・あとで
中岳避難小屋の管理人さんに訊いてみよう。
前岳〜中岳分岐へ向かい、ザックデポ、最低限の荷物で荒川中岳避難小屋へ向かう。
小屋の前には中途半端な時間にもかかわらず数名の登山者。懐かしの管理人さんもおられたが、
年に1泊を3年続けた後、去年は来なかった自分を覚えているはずもないだろうと思い、とりあえず
トイレを貸して下さいと声をかけて使用させていただく。戻ると小屋前のベンチに管理人さんが
おられたので、前岳の山頂標識は動かしたのですか?と尋ねてみる。
「2011年の9月に3mほど動かしたんですよ〜」とのこと。ちょうど2年前に此処に来たときは標識は
崖ぎりぎりで、翌日あたりに登山道をつけかえようっておっしゃってましたね、というと、
「ああそうだ、お客さんのこと覚えてますよ」といわれる。ホント?!嬉しくなる。
せっかくなので中入って茶でもどうぞと薦められ小屋内へ。2年前はなかったパソコンが鎮座し、
電子レンジまで備えてある。
それでも管理人さんはまったくもって相変わらずの雰囲気で、碌に挨拶しない若年登山者の礼儀に
苦言を呈し、小屋前に転がっている50cmほどの丸太は高山裏避難小屋のオヤジが木を切り倒して
分けてくれたんだ、これつくるの結構面倒なんだよ、あのオヤジいい人だろ?カール底の
ケルンのところまでわざわざ持ってきてくれたのをオレが歩荷したんだ、とか、シーズンオフには
北アルプスに行こうと思っている、なぜならこの小屋に泊まりにくる人はやっぱり山の話を
したいだろうから、他の山のことも知っておかないと、とか、面白い話が次々飛び出す。
自分は、2年前まで小屋縦走だったけれど昨シーズンから幕営縦走をはじめて、今年は蝙蝠岳で
周回している、と話すと、バスの心配をしてくれて、この小屋に泊まっていけば?と薦めてくださる。
二軒小屋の登山小屋はバスに乗れるはずなので・・・
今回は泊まれなくてすみません。でも顔が見たかったので寄らせてもらいました。
1時間ほどとりとめのない話を続けていると、静岡県職員の方が2名来られた。登山道調査をされている
らしく、荒川大崩落の淵の登山道状況を管理人さんに尋ねている。「結構まだきわどいところがあるので
もう少しカール寄りにつけかえたほうがいいんじゃないですかね、ハイマツを踏まないようにうまく
つけられそうなところもありますし」と提案している。
このあたりの安全はこの管理人さんが守ってくださっているんだな〜。
それではこのへんで、また来年来ますね、と声をかけ立ち去ろうとすると入口まできて見送ってくれた。
小屋番さんに会いにいってとりとめのない話をして、荒川東岳には登らないで引き返す。そんな過ごし方が
できるのも、もうのんびりすると決めたから。楽しいなぁ〜♪
前岳〜中岳の分岐へ引換してデポしたザックを背負い、荒川岳南面のお花畑を下り始める。
お花の最盛期を大きく過ぎた時期ではあるが、それでも多くのお花が癒してくれる。
事前に山行記録で見ていたフェンスが目に入る。景観上はがっかり感強いが、鹿害がここまで影響して
いるのであれば仕方のないことだろう。見た目の良し悪しは各人で脳内修正すればよい。
正面にどっしりと赤石岳を視界に、陽当たりのよいお花畑をのんびり降り、遠目に見えていた荒川小屋が
だんだん近づいてくる。途中の水場はチョロチョロ。
そして荒川小屋到着。高山裏避難小屋から荒川岳を登って降りて、今日はおしまい。
3度通り過ぎるのみだった荒川小屋。赤石岳と荒川岳の谷合の此処は、木立に囲まれた明るいテントサイト、
すぐ脇にある豊富な水量の水場と、近年は建物やトイレを新築していて、いかにも過ごしやすそうで、
いつか幕営したいと思っていた。思いの叶うときがきた。
まず受付に向かう。青いツナギを着た、おそらく小屋スタッフリーダーの方が対応してくださる。蝙蝠岳
をまわってきたと話すと「いいですね〜」と。幕営代¥600+¥100と弁当¥1000、ピンバッチ他購入。
Hさんという女性スタッフに物凄く親切にしていただき、地獄で仏を見る。
まずテント設営。テン場は大雑把に2か所あり、小屋のすぐ前の上段は張れる数は少ないが木陰、下段は
広い敷地にたくさん張れるようになっているが完全な日なた。小屋スタッフHさんによれば、上段のほうが
富士山が見えていいですよ〜と。上段はすでに数張設営してあり、小屋至近距離で水場への通り道にモロに
面していて少々斜めっているけど木陰の涼しそうな場所を確保。爽やかな風のなか若干湿った諸々を干す。
設営して落ち着いたのでおなかを満たす番だ。名物の荒川カレーをお願いする。ビール。
少し待つと、大皿になみなみとカレーライス味噌汁付きのお盆が運ばれてくる。食堂でも食べられるが、
足臭が深刻な公害レベルで人前で靴を脱げないので気持ちのよい外でいただく。
少し辛目の汁っぽいカレーは隠し味ににんにくを利かせてあるらしく、最高に美味しい。
2日ぶりのビールをグビリ。あぁもう天国。
おなかも満たされ、小屋脇のひとけのないベンチに仰向けにゴロリ。
青空。心地よい風が強弱をくりかえし、木々がサワサワと揺れる。リュリュリュ・・・メボソムシクイの声。
幸せだ。最高に幸せだ。
暫くまったりと過ごし、テントへ引き上げる。ひきつづきだらだらと過ごす。
夕方になって小屋は夕食タイムとなり、小屋前が静かになったので小屋脇のテーブルへ行くと幕営単独者が
2名おられて暫し会話。関西から来た男性は関西方面から南ア南部へのアクセスの悪さを嘆き、新潟から
来た男性は三伏からピストンするしかないと言っていた。
他愛のないおしゃべりに興じていると、青ツナギの小屋の方が出てこられて会話に加わる。
幕営の場合、小屋スタッフの方々と話す機会が非常に少なく、基本的には到着後の受付時に事務的な会話を
交わすのみということがほとんど。小屋夕食時の恐らく忙しいであろう時間帯にわざわざ出てきてくださり
幕営者とコミュニケーションを図ってくれる青ツナギの方の心遣いが妙に嬉しくて、心に残る。
荒川小屋の周囲にはダケカンバが多く、秋になると小屋周辺が黄色に染まるのだそうだ。
黄葉に彩られた荒川岳・・・いつか、必ず訪れよう。
陽も傾き冷え込んできた。小屋夕食も終了のようで高年団体が外へゾロゾロ出てきたのでテントに引っ込む。
大好きな処に来て、のんびり過ごす、この幸せ。感謝感謝!

※自分が荒川岳の一般道を登って渡って降った同じ日に、ヤマレコのnucchiさんが
小渋川側から荒川大崩落地にアプローチしていたようです。
清清しい3000mの稜線を楽しんでいた頃、山の裏側の大崩落の崖に知り合いが取り付いていたとは・・・(驚)

朝:ソイジョイ2
昼:α米炊き込みおこわ
夕:小屋カレーと酒のつまみ


【6日目:2012/08/24(金)】荒川小屋→赤石岳→赤石小屋
3:30起床。縦走6日目にもなると生活リズムが確立されてきて、自然に目が覚める。
東の空が白みはじめ、荒川前岳が真っ赤に燃える。今日もいい天気だ。
ソイジョイにコーヒーって合うな。のんびり撤収。
小屋へ出向き、お願いしてあった弁当を受け取る。
青ツナギの方とHさんがおられたので諸々のお気遣いが本当に嬉しく心から感謝していると伝える。
小屋泊の高年団体と本日の行程が重なるので、できるだけ遅れて出発する。
冬季小屋の脇から赤石岳方面へ向けて出発。樹林帯をひとのぼりすると一気に目の前がひらけ、谷合に
大聖寺平が右手へのびる。早朝の澄んだ空気は晩夏から初秋を思わせる。荒川岳と赤石岳のあいだの
大斜面を緩やかにトラバースする高山帯の登山道のうえに立つと、左から低く照らす朝陽が自分の長い影
を大斜面のハイマツの上に落とす。トラバースののちに鞍部へ至る。大聖寺平の標識のあるここは
小渋川下降点でもある。いつか自分も経験を積んで、小渋川からここにたどり着いてみたい。
鞍部を過ぎると小赤石岳への登りにかかる。10cm大の石ゴロゴロの九十九折の急登が続く。時々立ち止まり
息を整える。日陰なのが幸いだ。標高を上げ振り返ると、眼下に鞍部、その先の大聖寺平の大斜面を斜めに
横切る登山道、その先にそびえる荒川岳の山並みと付け根付近に小さく赤い屋根の荒川小屋、高く青い空、
すべてがいちどに視界にひろがる。
日なたに出るまえに腹ごしらえ。今朝受け取った荒川小屋弁当をあけてみる。かわいらしい包み紙を開くと
おにぎり5つがおしくらまんじゅう。取り敢えず2個、食べてみる。1個はシャケ、もう1個はあさり。具が違うー!
荒川三山を目の前に食べる、小屋スタッフ心づくしの美味しいおにぎり。今まで生きてきて最高に贅沢な食事だ。
小休止を終えて登高再開。九十九折が終わると稜線に出る。小赤石〜赤石の稜線、富士山が姿を現す。
所々痩せ気味な稜線沿いを赤石岳に向けて進む。登山道沿いには終わりかけの花がちらほら。
こうして至福の稜線歩きをしていると、水と食料さえ入手できれば、このまま、何時までも、何処までも、
テント縦走を続けていけそう、続けていたい、という気持ちになる。
小赤石岳は赤石岳山頂をフレームに入れた写真撮影の好適地。シャッターをお願いする。
引き続き稜線沿いに進み、大倉尾根下降点の分岐にザックデポ。空荷で赤石岳へ向かう。
分岐から赤石岳山頂はすぐに辿り着く。ほとんど雲もなくまさに360度全方位の大展望。
赤石岳はまさしく”赤石山脈の主”だよなぁ。山頂に大勢の登山者は、青空の下、思い思いに休憩している。
おにぎりをさらに2個食べて赤石岳避難小屋へ行ってみる。トイレをお借りし、小屋の中へ入ってみる。
売店棚に様々なものがいっぱい。迷いに迷ってキーホルダーを2個購入。
山行記録でよく目にする管理人ご夫婦は文字通り人懐っこそうな雰囲気で、小河内岳避難小屋のご夫婦、
高山裏避難小屋のオヤジさん、荒川中岳避難小屋の管理人さん、それぞれに個性があって、
本当におもしろいなぁとしみじみ。
以前来たときは小屋のちかくの船窪にまだ雪渓が残っていて、チングルマがあふれていたことを思い出す。
南に目をやると、赤石岳山頂から続く百間平、百間洞の谷間を挟んで大沢岳・中盛丸山・小兎・兎、
赤石沢の深い谷の向こうに兎岳から続く堂々たる聖岳と東尾根、さらに向こうには上河内岳、茶臼岳。
またね。また来ます。赤石岳山頂をあとにする。
千枚岳からの下降、聖平小屋からの下降、易老岳からの下降、そして赤石岳からの下降。
いつも感じる、南アよさようなら・・・・・
分岐まで戻ってザックを背負う。ここから先、大倉尾根を歩くのは初めて。
南ア南部は、椹島を基点に千枚小屋→荒川三山→荒川小屋→赤石岳→赤石小屋→椹島の2泊3日or3泊4日が
ゴールデンコースで、老若男女が大倉尾根経由で椹島へ降る。そんな尾根だからまあ大したことない
一般登山道だろうと舐めていたが甘かった。
分岐から東を眺めると大倉尾根上に赤い屋根の赤石小屋が見える。やや左手に見える大倉尾根は
小赤石岳から延びていて、自分が今居る分岐は尾根から外れたカール上部。左にトラバースしながら
尾根に乗るよう登山道がつけてあるんだろうなと想像しつつ下降開始。
カールの中を急激に標高を落とす登山道は地勢的にも脆く足場が悪い。そしてカールは凹面鏡で
できているんじゃなかと思えるほどに太陽光線と放射熱に強烈に覆われ、灼熱地獄だ。
最盛期は色とりどりのお花が咲き誇るであろう此処も今は濃い紫色のトリカブトばかり。
とにかく早く日陰に入りたいのでガンガン降りる。カール底部になると傾斜も緩むが尾根へ向けた
片斜面のトラバース道となり、沢筋も徐々に太くなってきて、時々沢を右に左に渡りながら
ザレて足場の不安定な登山道を進む。
徐々に尾根に近付くと今度は痩せ尾根直下トラバースに特有な、崖と根っこだらけの無理やり登山道
となる。足場が厳しく頑丈なスチールパイプと敷板が敷設してあるところも。地形図上の登山道は
ほとんどアップダウンもないが実際は四肢を駆使する疲れる道。しかも延々と続く。
心の準備もないままこういうところを歩くのは辛い。でも舐めていた自分が悪い。
疲労困憊で休憩、最後の1個のおにぎりを食べていると、小さなザックの若い男性が軽く会釈しつつ
爽やかに通り過ぎていく。若い人はいいなぁ、こっちはもうヘトヘトだ。
そんな感じに樹林帯をヘロヘロで進んでいくと突然目の前がひらける。標識と携帯を持った女性。???
女性は赤石小屋のスタッフで休憩時間に電波のある此処まで来たと自己紹介。ここは富士見平。
わ〜やっとここまで来たかー。サービス精神旺盛な女性はお願いしなくてもカメラのシャッターを
押してくださり、後からきた登山者やここから登る登山者のカメラマンと化していた。ここから赤石小屋
までは30分ほどですよ、とのことで、安堵のため息が出る。あと30分、頑張るぞー!!
緩やかに下る登山道を進むと30分後に小屋が見えた。赤石小屋!
尾根上の細長い敷地のここは、まず手前に立派なトイレその奥に小屋、小屋と並行するように
一段下がった位置に細長いテン場、という構成になっているようだ。テン場ちかくでザックをおろし、
小屋受付へ向かう。
まだ時間もはやく人気がない小屋へ入ると、ヘトヘト休憩中に爽やかに通り過ぎた青年がいる。
「あー!やっぱり小屋の方だったんですね!」
受付の女性は物静かな雰囲気の方。あとで知ることになるがこの人がスタッフリーダーのようだ。
受付用紙に記入、幕営代¥600+¥100と弁当¥1000、赤石の文字の入った素敵なバンダナが
あったので記念に購入。
テン場はどこでも好きなところを使ってくださいと言われたので、トイレに一番近い場所を確保。
さっさと設営し受付で渡された1番札をぶら下げ、ビールしに小屋へ行く。
何か温かい汁っけのあるモノが食べたくなり、ビールとおでんを注文。おでん売り切れ。ガーン!
気を取り直してモツ煮注文。カメラに収める暇もなくあっという間に完食。
一気に食欲がわき、引き続きぜんざいを注文。赤石小屋の前に6つほど並んだ木製テーブル椅子には
昼間メニューのクリアファイルが置いてあり、メニューの他に赤石小屋や東海フォレストの説明書きも
入っている。ぜんざいを待ちながらパラパラと眺めてみる。赤石小屋各スタッフの説明。そっかー
あの受付の物静かそうな女性がリーダーなんだな。爽やか青年やカメラマン女性の紹介も。この小屋の
弁当はリーダー女性出身地の名物「めはり寿司」だそうだ。楽しみだな〜♪小屋利用者のみバス乗車可
のしくみの説明など。千枚小屋や赤石小屋といった大規模メジャー小屋は、大人数の客を相手に事務的な
営業というかなり穿った先入観を持っていたが、少なくとも赤石小屋はまったく逆で、このような
書き物を読むと途端に小屋と自分の距離が縮まったような気分になる。
百瞭胸海硫函荒川小屋、赤石小屋などの東海フォレスト営業小屋は、それぞれ若いスタッフが
知恵を絞って工夫を凝らし、小屋利用者の利便性快適性の向上を常に目指している、という印象を受ける
(千枚小屋は未経験なので未知)。なにより、スタッフ皆さん、ここ南アルプスを心の底から好きなんだ
ということが伝わってくる。宿泊者への食事寝床の提供は仕事のごく一部であって登山道の整備、
怪我人対応(利用した2日前にも赤石小屋→椹島で足をくじいた登山者を赤石小屋スタッフが
担ぎ下したらしい)といった、登山者の安全という重要な役割を担っている山小屋。
いや〜ホント山小屋ってありがたいわ〜・・・と独りでしみじみしていると、荒川小屋から行程が一緒の
9名高年団体の大騒ぎで興ざめ。酒を飲み大声で騒ぎ、「おいネエちゃん、つまみ何かある?もってきて」と
登山客も増えて忙しそうにしている小屋スタッフをつかまえて絡んでいる。
居酒屋じゃねェんだここは自分で買いに行けよ受付まで歩くのも惜しい人間が登山に来るな!!!!!!!!!
この中国地方から来た9名高年団体は下山バスまで一緒になり、最後の最後まで嫌な思いをさせられた。
登山者各人がそれぞれに思い入れを持ち、時間をやりくりして山へ来る。盲目的エゴでそれをぶち壊す老人団体。
アホらしいので怒りの感情は捨て、爽やかにテントへ戻る。
最後の夜。

朝:ソイジョイ1
昼:荒川小屋弁当
夕:棒ラーメン

【7日目:2012/08/25(土)】赤石小屋→椹島
6時起床。最後のソイジョイを朝食に。今日は椹島からの最終バス14時に間に合えばいいのでのんびり撤収。
テント以外はザックにまとめ、テントを裏返しにして干してるあいだ、赤石小屋周辺散策。
小屋へ行くとほとんどの登山者は出発後で静けさを取り戻していた。
まず弁当を受け取る。ソイジョイでは腹が満たないので弁当をあける。デッカイめはり寿司2個とおかず。
リーダー女性のこだわりで、めはり寿司のごはんはあえて酢を利かせていないそうだ。しっとり高菜に
ギュッとモチモチのごはん。ボリューミーで美味しい♪小屋前で朝の気持ちのよい空気のなか、
おいしい〜とひとりで感動しつつ食べていると、小屋スタッフの男性が緑茶を持ってきてくださった。
肌寒い中であったかい緑茶がしみる。なによりもお気遣いが嬉しい。ありがとうございます。
(後で知りましたがこの男性スタッフと管理人女性はご夫婦でした)
カメラマン女性スタッフに三角点を薦められ、行ってみる。小屋からすぐ。富士見平を最後に、赤石小屋まで
来ると富士山は見えない。三角点は完全な樹林帯だが富士山方向が切り開かれていて再度富士山とご対面。
兎岳〜聖岳を間近に見上げる。この方向から見たのは初めてなので新鮮だ。
小屋に戻り、スタッフと色々会話。名残惜しいけれど、椹島に向けて出発する。
千枚小屋→椹島と赤石小屋→椹島を比較すると、距離は圧倒的に千枚小屋のほうが遠い。そのぶん赤石小屋
からの登山道は傾斜が急だ。所々、木の根っこが出ているところがあって、バスを気にして焦って降りて
怪我する人が多いとのこと。慎重に降りよう。
尾根筋につけられた登山道を延々と下る。道筋ははっきりしていて危険個所は皆無。だが足に来る。
半分以上下ったところで休憩にして弁当残りをいただく。めはり寿司はやっぱり美味しい。魚の煮つけと
魚のすり身揚げみたい一口大のおかずが添えてある。めちゃくちゃ美味しい〜!
手が汚れないよう、めはり寿司はラップに包まれ、おかずには楊枝。荒川小屋おにぎりには手拭きが
同梱されていた。細やかな気遣いが本当に嬉しい。
引き続き下山。脚が悲鳴を上げる。最後の取付き九十九折でとどめを刺される。
灼熱の車道を椹島へ向けて歩く。車道からまた下るので脚がもう本当に限界。
一週間ぶりに椹島へ戻ってきた。長かったような、あっという間だったような。
充実感に満たされる。楽しく思い出に残る山行だった。感謝。

朝:赤石小屋弁当
昼:赤石小屋弁当残り



★個人日記の記述を終えて★
ズボラな性格に依る遅い筆のせいで、2か月かけてやっと書き終えた。
はっきり覚えている場面、かなり忘れている場面もあるが、それでもこの一週間の思い出は
たいしたことのない日常・人生においてキラッと光る素晴らしい宝物となった。
宝物をかたちづくるすべてのものに、心からの感謝のみである。
大切にしていきたいものを手に入れた自分は幸福と思う。
(10/19/2012)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:4966人

コメント

干からびませんでしたか?
こんばんは。長期縦走お疲れ様でした。

1週間も晴天続きとはっ!盆休み中はずっと天候に
恵まれなかった方も居たというのに。後ろから刺されますよ
少雨で水場が心配されましたけど大丈夫だったようですね

21日は塩見で待ち伏せしようとも思ったのですが・・・
遠く劔岳中腹から南アを眺めてました
ちなみに23日は再び小渋川を遡上して荒川崩壊地直下
を目指したのですが途中で滝に阻まれ、滝下から前岳
を見上げてました
2012/9/1 21:21
むしろ浮腫ました
nucchiさん、こんにちは。コメントありがとうございます
nucchiさんの山行記録にインスパイアされ、やはり南アを攻めるなら渡渉未経験じゃダメだろうと奮起し、今日は沢登り講習に行ってきました

今年の夏休みは、たまたま輪番休業で一週間後ろ倒しだったんですが、結果的には好天に恵まれた絶好の山行週間でした。
まる一週間カッパ出番なしで縦走を楽しめたので、後ろから刺されても悔いはないです

劔岳の山行記録拝見しました。神出鬼没ですね
今回、塩見から赤石まで歩いて強く感じたのは、いままでは南ア南部は奥深い処と思っていたんですが、長野側からはそうでもない、一日下れば人が住んでいるところなんだ、ということでした。赤石岳はオーナーの大倉翁が籠を担がせて登頂したことで有名ですが、無理矢理感のある大倉尾根よりも小渋川ルートのほうが(渡渉の困難はあったとしても)距離的に妥当なルートなんじゃないかという気がしました

ヒル大量発生記録や遡上中断記録、アップしてもらえると嬉しいです
2012/9/2 20:42
お疲れ様!
ebi様、
投稿間隔あいているなーと思っていたらビッグな山行。素晴らしいです。今後の南アルプス行の参考にさせて頂きます。
乾燥野菜いけますか、私も研究しよう。
水6リットルも?!その荷揚げ力たるや素晴らしい。背負えない私は1.5リットルです。昔の「水飲むとバテる」の説が跋扈していた頃山を始めたせいか他の人と比べあまり水を取らないようです。

沢登訓練はツレアイ希望の国内旅行(非日常で私も嫌いではありません)に付き合って不参加で残念でした。

2012.9.5 tak1155
2012/9/5 16:35
ありがとうございます!
tak1155さん、こんにちは。
コメントありがとうございます

乾燥野菜はつくばのショッピングモールの農産物直売所みたいなところで多種売ってました。
徳衛門岳直下の水場が出ているかどうか不安で、万一枯れていても三伏峠小屋までもつように6L担いだのですが、その重量で森林限界超えまで上がって塩見岳を越えるのはかなりキツかったです 三伏峠小屋以降は水場の心配はなかったので、4Lにしました。
浮腫みやすいので、水は多めに取るようにしています。燃費のよいtakさんがうらやましいです

沢登り、Uさんも参加されていて、ふたりでtakさんの近況を話題にしました
沢は夜半の雨で増水し茶色く濁っていて、初心者にはきついコンディションでしたが、滝川渓谷はすぐ脇に遊歩道が頂上まで続いていていつでもエスケープできる好立地でよいところでしたよ!
機会をつくってご一緒できればいいなと思います
2012/9/6 9:03
ebi0813 さん、初めまして。
ebi0813 さん、初めまして。

小生、今後の山行の情報収集を中心に山レコの登山記録を検索しているためか、
ebi0813 さんのすごい南ア(テン泊)縦走の記録を見落としておりました。
私にはとても真似のできない、すごい縦走記録に、とても感動しました。

二軒小屋から蝙蝠岳への登りはさぞきつく、また、自己との対話や素晴らしい
自然そのものを味わった、忘れられない縦走ではなかったでしょうか?

私も、あの蝙蝠岳山頂でビバークし、朝夕の自然のドラマを、この目で是非
見てみてみたいと思っているので、このレポはとても参考になります。
また、荒川岳〜三伏峠は逆ルートの視点で、なるほどなあと感じました。

それにしても、私の過去の参考記録が役に立ったようで、何よりです。
本文中に、お礼の言葉をいただき、誠に気恥ずかしい限りです。

山レコへの記録が、他の登山者の参考になれば何よりですので、今後とも
山レコへのUPに努めていきましょう!
2012/10/1 21:06
rikimaruさん、ありがとうございます!
rikmaruさん、はじめまして。こんにちは。

駄記録(しかも未だ編集中 )へご訪問いただき、過分なお言葉頂戴しまして、大変恐縮です。
rikimaruさんの貴重な山行記録に本当に助けられました。本来直接御礼申し上げるべきところ、偉大な山行を続けておられるrikimaruさんがちょっと恐れ多くて、感想にコッソリお礼を挿入させていただきました。非礼をお許しください。

>二軒小屋から蝙蝠岳への登りはさぞきつく、また、自己との対話や素晴らしい
>自然そのものを味わった、忘れられない縦走ではなかったでしょうか?

もう、まさに一言一句そのとおりでした。貧困な語彙で感情を表現できなかったのですが、rikimaruさんのお言葉、本当に心に沁みます。
この夏の縦走の思い出は今でも心の片隅の宝物です

自分専用備忘録と化した山行記録ですが、もしも誰かのお役に立てればどんなに嬉しいことか、と思いながら書いています。
rikimaruさんの山行記録はどれも、山を歩いている情景が目に浮かびつつ、情報量も豊富、という素晴らしいものばかりですね!
自分もrikimaruさんの記録を見習うべく精進したいと思います

rikimaruさんの最近の記録を拝見しますと、どうも自宅がご近所のようです
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
2012/10/2 15:17
こちらこそ、参考にさせていただきます。
ebi0813 さん
「偉大な山行を続けておられるrikimaruさんがちょっと恐れ多くて」に反応してしまい,コメントさせて下さい。
私の山歩きの記録は,とても慎重に,体力の範囲内で,でもいつも「ハアハアゼイゼイ」スタミナ不足の情けない内容なので,その評価は過大評価ですね。ebi0813さんの山行のほうが,私の何倍もすごい内容だなあと,素直に思います。
また,食に関するこだわりも素晴らしく,利尻でのウニ丼など,すぐにでも出かけていって食べたいなあと思いました。素晴らしい表現力・説得力に脱帽です。
それはともかく,山を歩いているときの風の息吹やにおい,日差しの眩さ,朝夕の荘厳な輝き,花々の彩り,湧き出る水の爽やかな味わいなど,縦走登山の醍醐味は尽きることがありませんね。
日帰り登山やタイムを競うトレイルランでは,じっくりと味わうことは出来ないであろう,この魅力こそがテント縦走の醍醐味なのだと思います。
ebi0813さんが7日間をかけて歩いた南ア南部の感動とその記憶は,ebi0813さんでしか実感は出来ないでしょうが,この記録は,読む者にその雰囲気が伝わる,とても魅力的な記録だと思います。
ただし,読者のためにも,早めの完結をお願いいたしますね。
なお,同じ茨城県民でしょうか?私は水戸市に隣接する市の住民です。いずれどこかの山でお会いできることを楽しみにしております。
2012/10/2 22:11
ご近所!
テント縦走の醍醐味・・・
rikimaruさんの文章を拝見すると、山の中で全身で感じるあの雰囲気と喜びがリアルに蘇ってきて、涙が出てきます。

rikimaruさんのように山を歩き、表現できるようになりたい、心の底から思いました。

自分は食い意地がはっているだけの人間ですが、感想を早期に完了させるべく頑張ります

ちなみにM戸市民です。同じICを利用しています。ご近所ですが意外と南アでばったりお会いするかもしれませんね
2012/10/4 5:28
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら