富士を追いかけて南へ:大菩薩連嶺→大菩薩嶺から滝子山〜笹子駅
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- GPS
- 52:58
- 距離
- 42.9km
- 登り
- 2,583m
- 下り
- 3,586m
コースタイム
- 山行
- 2:57
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 3:16
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 9:38
- 山行
- 7:01
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 8:42
天候 | 9/22 概ね晴れ 9/23 晴れたり曇ったり 9/24 殆ど曇り、後半雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:中央本線笹子駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
それなりに危険箇所は数多くありましたが、十分注意すれば通過できる範囲です。 最終日の滝子山下山道、山体が大きいこともあり、林道に出るまでが長いです。 かつ、笹子駅までの道のりも、とてつもなく長く感じました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
シェラフ
|
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感想
大連休
密かに計画していた大菩薩連嶺、大菩薩から滝子山に至る稜線歩きを実行すべく、上日川に降り立つ。
甲斐大和から栄和交通バスに乗り込むのだが、ここでトラブルあり。
バスの前方に乗りたいと言うハイカー数人が立ちはだかり、行列が乱れに乱れ大混乱。
我がままもほどほどにしてもらいたい。
しかもいい年をした連中で、、
整理している乗務員は逆に我関せず、といった感じで、押しあいへし合い状態でした。
こんな感じで、出鼻をくじかれた感満載で上日川に着き「帰るか。。」なんて思ったほどのもやもや感でした。
必死で気を取り直し、長兵衛さんに手続きをして、テン場にツェルトを張ります。
当初予定してなかったが、一応百名山てことでてっぺんを極めようと、大菩薩嶺へ。
介山荘〜峠を経由し、眺望のない山頂を踏み、半ば観光気分で下山。
唐松大根を下るのは初体験でしたが、予想外に崩壊が進んでました。
午前中のもやもや気分もすっかり解消、我が家の中でまったり、うつらうつらします。
早めの夕食を摂り、早々に就寝。
深夜に、シカの遠鳴きに目が覚める。
時刻は2:00。
まだ早いなぁ、でもここで二度寝したら起きるのがつらいし。
お湯を沸かしてコーヒーを入れ、ラジオに耳を傾けます。
熊谷の事件や、外車の不正など、世間のニュースを次々と報じてます。
ここで一句
よのなかの
さだめはなれて
やまんなか 拙句
さて、何も考えず撤収に取りかかる。
自分でも思うが、もう手慣れたもんで、一頃撤収にあれほど手間取ってたのが、いまでは2〜30分ほどでやっちまいます。
さてと二日目の山行開始。
まずは小屋平から石丸峠を目指す。
ヘッデン点けないと歩けないくらいの暗さ。
沢を渡渉し、小屋平を経て稜線に出ます。
青空と笹原のコントラストがバツグンにいい。
石丸峠を経て天狗棚を通過。
狼平からの富士山、南アルプスの長大な稜線がくっきりだ。
奇しくもこの山行中、富士を追いかけて歩く事になりました。
大菩薩に次ぐ2000峰である小金沢山を通過、この山にさしかかる頃から曇りがちになります。
よって眺望無し。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山〜川胡桃沢ノ頭を経て、山行中唯一の一等三角点である黒岳へ。
眺望無し。
鶏冠山から歩いてきたというご夫婦としばらく話。
ロッジ長兵衛で一泊したそうで。
真夜中怖くないですか?
もう慣れましたが、やっぱ騒音が恋しいです
あ、そのバーナー変わってますねぇ
燃料が手に入りやすいですから
などなど
意外と、長兵衛さん横のテン場、存在が知られてないようですね。
福ちゃん荘テン場よりも静かでいいもんです。
さて山行再開。
湯ノ沢避難小屋での宿泊予定。
白谷丸からの下り、山と高原地図にもあるように、半ば崩壊しかけ、スズタケの生い茂る道を延々下ります。
膝が笑ってます。
避難小屋到着。
中に入ると、なにやら異様なにおいが。
たぶん消毒液の臭い。
これじゃあ眠れない、と判断し、どなたかのレコで大蔵高丸での幕営記事を思い出し
決断。
国立公園内じゃないよな?
まぁ仕方がない、日の出も見れるし。
進みます。
大蔵高丸到着、我が家を設営します。
今回の失敗。
食事に気を配るべきだった。
旨い食事は期待しないが、不味いのもいやだ、てぇことで夕食は殆ど摂りませんでした。
シャリバテにはならなかったが、十分気をつけるべし。
例によって早々に眠りにつきます。
山頂と言うこともあり、風が通り抜けるため雲がわき、湿気もそれなりでツェルト内部が結露します。
ただし良いのか悪いのか、それほど気になりません。
てか、ぐっすり眠れました。
起床3:40
日の出にはまだ早い。
例によってコーヒーを沸かし、ダウンを羽織って外でお茶。
パンをひとつかみかじる朝食。
西に転じると、甲府の街灯りがキラキラ。
ラジオでは、気象予報。
今日は曇りだとか。
それなりに寒いんですが、震えるほどではありません。
時折鹿鳴き、風が吹き抜ける音と草原のざわつき以外は音無。
ラジオの音だけが響きます。
ラジオを付けてるって事はやはり、文明が恋しいんだろか。。。。
日の出。
地球の自転を感じながら、シャッターを押し続けます。
富士山も色づく。
南アルプスも目覚める。
撤収するぞ!
今日が正念場だ。
独り言が多くなる。
一人だから独り言だ。当たり前じゃん。
ここからハマイバまでは、前半がほぼ草原。
後半は岩場と悪路だそうで、ある程度の覚悟が必要とのこと。
荒れ地、というか、崩壊しかけてる下りを注意しながら天下石を通過。
米背負峠に到着。
しばらく休憩、物思いにふける。
いかんいかん、妄想するとこだった。。
大谷ヶ丸への急登を、時間をかけて登ります。
てか、もうここまでぼろぼろ。
残すピークは滝子山のみ。
ガンバルしかないだろう。
大谷ヶ丸〜滝子山間、踏み跡が薄い感は多少あるが、よ〜く見ると解ります。
笹子駅への分岐を経て、最後のピークへ。
これがまたきついんですよ、、、
稜線に上がり、最後の登りを、これまた時間をかけて。
滝子山に到着。
山頂でランチしてると、2組のハイカーが登ってきました。
しばらく話。
お風呂入りたいでしょう
ん〜〜ですねぇ、でも二日目からどうでも良くなります。
自分のにおいがわかるんですよね(笑)
などなど
さてと
下山します。
「登山は下山」とよく言いますが、やはり帰宅するまでが山行。
遭難の9割が下山中に発生するそうで、油断禁物。
滝子山は山体が広く、その下山道も長いです。
今回とてつもなく長く感じました。
防火帯を経て、山腹を巻く道を果てしなく歩いた後は、沢沿いに急坂を、しかもザレた細道を歩く事になります。
滝を左に見て、もうどうにでもして。。とMっ気が出たと思ったら、ガードレールが見えました。
林道にでます。
傍らに、道証地蔵。
ここまでの山行を感謝、もう少しですから。。
さらにここからが長かったです。
それも、駅の位置を正確に把握していなかったせいで、国道をゾンビのようにてくてく。
笹子餅を買うのも忘れ、ひたすら歩きます。
駅に着いたとたん、へなへなと座り込んじゃいました。
みっともない。
山行完遂。
達成感はそれなりにあり。
課題ももちろん。
やっぱ食事だろうな、アルファ化米やパックご飯だと、2泊3日では食傷気味になります。
やはり米を炊きたいぞ、安定感のあるバーナーも手に入れたことだし、など。
歩行に関しては、相変わらずのカメ足。
うさぎよりはカメで良いだろう、なんてのも思ったりして。
笹子駅は無人駅です。
待合所で着替え、水道でブーツの土を落とし電車を待ちます。
臭うかなぁ、ってそっと嗅いでみたり(笑)
そう言えば今日は平日だった。
週末は天気悪そうです。
筋肉痛で体中が悲鳴を上げてます。
でもどこか心地良い、
やっぱMなんだろか??
おわり
ジャニさん、こんばんは。
おお!ツエルトで甲州アルプス縦走ですか
場所的にもほぼビバーク状態ですし。ワイルドですねぇ〜
長兵衛にテン場があるって知りませんでした。
とってもジャニさんのM感がでてますね。
それでも素晴らしい日の出で無事完遂した達成感は半端ないのでは。
我々なんか避難小屋ですっかり宴会山行になってますし。
トイレが近くにないとテン泊も不安で不安で。
仕事ストレスも解消?でしょうか。ガッツリ山行、お疲れ様でした〜
seikimiさん、コメントありがとうございます。
二泊目の大蔵高丸、当初湯ノ沢避難小屋での宿泊を予定してたんですが、あそこははっきり言って雰囲気が悪いです。
てか、消毒液の臭いが立ちこめ、あれじゃあ眠れません。
よって、ブーイングを覚悟で大蔵のピークで夜を明かしました。
おっしゃるとおり殆どビバーク状態でしたね、でももう慣れました〜〜(笑)
トイレはもちろん(価格的に高いんですが)携帯トイレを使用、雉打ちするのも何ですので。
明けて3日目の滝子山へ至る山行も、文字通りこれでもか!ってくらいのアップダウン攻勢でしたが、前に進むしかないんですよね、しかたがない。。
seikimiさんの巻機山レコも拝見しました。
避難小屋は予想外にシステマチックですね〜〜、今の時期の新潟方面の山はいかがなんでしょうかね?
天候がちょっと残念でしたが、避難小屋での宴会も、いとうらやまし(笑)
自分は基本的にソロスタイルなので、seikimiさんご夫妻のようなレコが時折無性にうらやましくなります。
おかげさまで来週から、全面スッキリとはいきませんが、新たな気持ちで再出発、ってかんじでしょうか。
錦秋の時期になりますが、次回はどこら辺に行かれるんでしょうか?
レコ、期待してます!!
では。
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