白馬岳-唐松岳↑栂池↓八方尾根 〜雷鳥の楽園と高山植物の宝庫
- GPS
- 56:00
- 距離
- 39.4km
- 登り
- 3,685m
- 下り
- 3,800m
コースタイム
7月20日: 白馬大池山荘 - 船越ノ頭 - 小蓮華山 - 三国境 - 白馬岳 - 白馬山荘 - 村営白馬頂上宿舎 - 丸山 - (杓子岳トラバース) - 白馬鑓ヶ岳 - 鑓温泉分岐 - 村営天狗山荘 - 天狗の頭 - 天狗の大下り - 天狗のキレット - 不帰1峰 - 不帰2峰北峰 - 不帰2峰 - 唐松岳 - 唐松岳頂上山荘
7月21日: 唐松岳頂上山荘 - 唐松岳 - 唐松岳頂上山荘 - 扇雪渓 - 八方池 - 八方ケルン - 八方池山荘 - 黒菱平 - (アルペンクワッドリフト) - うさぎ平 - (ゴンドラリフト「アダム」) - 八方駅 - 白馬駅 - (バス) - 栂池高原
天候 | 7月19日(木) 曇 時々 晴(午後から) 7月20日(金) 晴 のち 曇 7月21日(土) 晴 のち 曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・↑ゴンドラリフト「イブ」と栂池ロープウェイ(1920円) ・↓アルペンクワッドリフト(300円)と八方ゴンドラリフト「アダム」(950円)、下りは乗車券販売が無く、降りてからの清算でした ・八方ゴンドラから白馬駅まで徒歩、白馬駅から栂池高原までバス(560円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・天狗原の下部で残雪あり ・白馬連峰の主稜線上では、村営天狗山荘手前で少しだけの残雪のみ ・八方尾根の下りルート上では、残雪なし |
その他周辺情報 | ・白馬鎗ルートは通行禁止となっていました ・村営天狗山荘は、営業しておらず、テント場のみ利用可でした ・唐松岳頂上山荘では、登山者に供給する天水がなくなり、水はペットボトルの販売のみとなっていました |
写真
感想
小蓮華山からの白馬岳のモルゲンロートと滝雲
初日のお昼頃に栂池ゴンドラ乗り場に到着しました。ゴンドラとロープウェーイに乗って栂池自然園まで標高を稼ぎました。今回は時間が取れなかったので、栂池自然園の散策は断念して宿泊地の白馬大池山荘を目指しました。
天狗原には湿原となっていて木道が設置されていました。キンコウカやワタスゲなどの花が見られました。その先の急坂では雪渓が残っている場所があり、ロープが設置されていました。溶岩の積み重なった登山道を登って行くと、平らな白馬乗鞍岳の頂上に到着しました。
そこから少し下りながら白馬大池の北畔を通って白馬大池山荘に到着しました。上空はほぼ雲に覆われていましたが、日差しが出ると暑く汗を拭きながらの歩行でした。
白馬大池山荘前は高山植物のお花畑が広がっていました。ハクサンコザクラの大群落も見られました。
白馬大池山荘で受付を済ませると、次の日に宿泊を計画していた天狗山荘が宿泊できないと知らされました。次の日の状況により、唐松岳頂上山荘へ行くか、白馬山荘でのんびりするか選択することにしました。
17時30分からの夕食後に、上空の雲が切れてきたような感じだったので、小蓮華山方面の展望地まで上ってみました。雪倉岳、朝日岳や白馬大池などが見渡せる場所で、日入りを待ちました。水平線付近には雲があり、雲の隙間からのはっきりとしない日没となりました。その時間帯には上空の雲がアーベンロートとなりました。
夜に山小屋の中は少し蒸し暑く、目が覚めて外に出るとまだ西の低い空に半月が出ていました。次に目覚めて外にでると月が沈んでいて、満点の星空と天の川が見えました。
唐松岳頂上山荘まで行くことを目標とし、小蓮華山でご来光を迎えるために、ヘッドライトを付けて白馬大池山荘を出発しました。水平線付近の雲からの綺麗なご来光や、白馬岳などのモルゲンロートも見られました。杓子岳には西から滝雲が流れいました。
白馬岳の山頂からも360度のパノラマ展望が広がっていました。先を急ぐために杓子岳の山頂をパスしてトラバース道で白馬鑓ヶ岳へ向かいました。途中の鞍部からは白馬大雪渓の登山者の行列が見えました。白馬鑓ヶ岳の頂上に到着する頃には東の方から雲が湧きあがってきました。不帰瞼の付近では上空にも雲がかかるこことがありましたが、日差しが出ると暑くなりました。唐松岳頂上に到着する頃には山頂部はガスの中に入りました。唐松岳頂上山荘に下って行く途中で、青空が見えてきて唐松岳頂上山荘と牛首岳に日が差す時間帯もありました。この日は剱岳方面には雲がかかり続け夕焼けは見られませんでした。
唐松岳頂上山荘では、2週間ほど雨が降らず、天水が確保できていないようでした。そのため水をペットボトルの自動販売機で購入することになりました。夜に外に出てみると月が沈んだ後には、満点の星空となっていて天の川も見られました。
唐松岳の山頂で御来光を迎えましたが、水平線付近やその少し上にも雲があり、ハッキリとしない日の出となりました。
八ヶ岳や南アルプスのシルエットは見えていましたが、この日も富士山は見られませんでした。山頂でのんびりとお弁当で朝食とした後、八方尾根を下山しました。色々な高山植物を観ながら八方池まで下るころには、雲が多くなってきて、白馬三山も次第に雲に隠れてしまいました。八方ゴンドラを降りてから、白馬駅まで歩くことにしました。そして栂池高原へ、バスで戻りました。栂池高原行きのバスは白馬八方バスターミナルを経由するようだったので、白馬駅まで歩かなくてもよかったようでした。また白馬八方バスターミナル周辺には、無料の駐車場もありました。
今回は、4回ライチョウの遭遇しました。母親と2羽の雛と同じ場所に、もう1羽の成長のメスが混じり合う珍しい光景にも遭遇しました。
稜線上では多くの非常に多くのウルップソウが見られましたが、花は終わっていました。斜面ではまだ見頃の株も見ることができました。他にも色々な高山植物が見られました。
【今回観察した主な植物】
・アオノツガザクラ、アカモノ、イブキジャコウソウ、イワイチョウ、イワウメ、イワギキョウ、イワシモツケ?、イワツメクサ、イワベンケイ、ウサギギク、ウラジロナナカマド、ウルップソウ、エゾシオガマ、エンレイソウ、オオカラマツ?、オオコメツツジ?、オオサクラソウ、オオシラビソ、オオバギボウシ、オオバタケシマラン、オオヒョウタンボク、オタカラコウ、オニアザミ、オヤマノエンドウ、ガッサンチドリ?、カライトソウ、キヌガサソウ、キンコウカ、クガイソウ、クモマスミレ、クルマユリ、コイワカガミ、コウゾリナ?、コケモモ、ゴゼンタチバナ、コバイケイソウ、コバノトンボソウ?、コマクサ、ゴヨウイチゴ、サンカヨウ、シコタンソウ、シナノオトギリ、シナノキンバイ、ジムカデ、シモツケソウ、ショウジョウバカマ、シロウマオウギ、タカネアオヤギソウ、タカネシオガマ、タカネシュロソウ、タカネツメクサ?、タカネナデシコ、タカネナナカマド、タカネバラ、タカネマツムシソウ、タカネヤハズハハコ、タカネヨモギ、タテヤマウツボヅサ、タテヤマリンドウ、チシマギキョウ、チシマセギショウ、チョウノスケソウ、チングルマ、ツガザクラ、ツマトリソウ、ツルリンドウ、テガタチドリ、トウヤクリンドウ、ニッコウキスゲ、ハイマツ、ハクサンイチゲ、ハクサンオミナエシ、ハクサンコザクラ、ハクサンサイコ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンシャジン、ハクサンタイゲキ、ハクサンチドリ、ハクサンフウロ、ハッポウウスユキソウ、ハッポウタカネセンブリ、ハリブキ、ヒオウギアヤマ、ヒメイチゲ、ヒメイワショウブ、ヒメクワガタ、ベニバナイチゴ、ホソバツメクサ、ホソバノキソチドリ?、ホタルブクロ、マイヅルソウ、ミツバオウレン、ミネウスユキソウ?、ミヤマアケボノソウ、ミヤマアズマギク、ミヤマオダマキ、ミヤマキイバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマクロユリ、ミヤマコゴメグサ?、ミヤマダイコンソウ、ミヤマダイモンジソウ、ミヤマツボスミレ?、ミヤマママコナ、ミヤマムラサキ、ムカゴオトラノオ?、ムシトリスミレ、ヤナギラン、ヤマハハコ、ユキワリソウ、ヨウラクツツジ?、ヨツバシオガマ、リンエンソウ、ワタスゲミ、ヤマハハコ
【バックナンバー 最近の白馬連峰の山行記録】
・2015年7月7日『爺ヶ岳(柏原新道) ★花図鑑(駒草、白根葵…)と野鳥』 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-672388.html
・2016年7月12日『爺ヶ岳〜柏原新道・北アルプスの花束をレコに〜JII70』 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-915448.html
・2018年7月13日-14日『鹿島槍ヶ岳 ご来光と絶景〜雷鳥親子と高嶺の薔薇子さん』 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1522915.html
・2018年7月19日-21日『白馬岳-唐松岳↑栂池↓八方尾根 〜雷鳥の楽園と高山植物の宝庫』 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1532300.html
・2015年7月31日-8月1日『白馬岳 ↑大雪渓↓鑓温泉露天風呂〜花図鑑120種』 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-689488.html
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