道無き霞沢岳西尾根踏破し、"穂高岳外輪山”を前人未踏?!の完全周回 ;クリヤ谷から笠ヶ岳→双六岳→槍ヶ岳→西岳→大天井岳→常念岳→蝶ヶ岳→大滝山→霞沢岳→大正池→中尾峠→中尾温泉;狐?猫?を描く


- GPS
- 41:42
- 距離
- 86.9km
- 登り
- 7,906m
- 下り
- 7,872m
コースタイム
- 山行
- 10:32
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 12:01
- 山行
- 9:12
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 10:39
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 8:47
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 10:07
〜 3:17 中尾高原口P
↓ (所要時間 0:36 ) 標準 1:00 短縮率 60%
3:53 渡渉点
↓ (所要時間 1:56 ) 標準 3:30 短縮率 55%
5:49 〜 6:09 水場 休憩 0:20
↓ (所要時間 0:48 ) 標準 2:00 短縮率 40%
6:57 雷鳥岩
↓ (所要時間 1:38 ) 標準 3:00 短縮率 54%
8:35 〜 8:49 笠ヶ岳 休憩 0:14
↓ (所要時間 1:03 ) 標準 1:00 短縮率 105%
9:52 抜戸岳
↓ (所要時間 0:41 ) 標準 0:50 短縮率 82%
10:33 秩父平
↓ (所要時間 1:22 ) 標準 1:40 短縮率 82%
11:55 弓折岳
↓ (所要時間 0:48 ) 標準 1:20 短縮率 60%
12:43 〜 13:35 双六小屋 休憩 0:52
↓ (所要時間 0:43 ) 標準 1:10 短縮率 61%
14:18 〜 14:24 双六岳 休憩 0:06
↓ (所要時間 0:54 ) 標準 0:55 短縮率 98%
15:18 双六小屋(幕営)
行動合計 12:01 (歩行 10:29 休憩 1:32 ) 14:20 短縮率 73% 休憩込み短縮率 84%
2016/8/13
〜 3:02 双六小屋
↓ (所要時間 0:26 ) 標準 0:45 短縮率 58%
3:28 〜 3:32 樅沢岳 休憩 0:04
↓ (所要時間 1:59 ) 標準 2:50 短縮率 70%
5:31 千丈乗越
↓ (所要時間 0:42 ) 標準 1:30 短縮率 47%
6:13 〜 6:26 槍岳山荘 休憩 0:13
↓ (所要時間 0:25 ) 標準 0:30 短縮率 83%
6:51 〜 6:55 槍ヶ岳 休憩 0:04
↓ (所要時間 0:12 ) 標準 0:30 短縮率 40%
7:07 〜 7:17 槍岳山荘 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:18 ) 標準 0:30 短縮率 60%
7:35 ヒュッテ大槍
↓ (所要時間 0:44 ) 標準 1:40 短縮率 44%
8:19 水俣乗越
↓ (所要時間 0:46 ) 標準 1:30 短縮率 51%
9:05 〜 9:16 ヒュッテ西岳
(所要時間 0:08 ) 標準 0:10 短縮率 80%
9:24 〜 9:29 西岳 休憩 0:05
↓ (所要時間 0:05 ) 標準 0:05 短縮率 100%
9:34 〜 9:39 ヒュッテ西岳
(所要時間 0:58 ) 標準 1:45 短縮率 55%
10:37 ビックリ平
(所要時間 0:21 ) 標準 0:45 短縮率 47%
10:58 〜 11:22 大天井ヒュッテ
↓ (所要時間 0:39 ) 標準 0:50 短縮率 78%
12:01 〜 12:04 大天井岳 休憩 0:03
↓ (所要時間 0:07 ) 標準 0:10 短縮率 70%
12:11 〜 12:17 大天荘 休憩 0:06
↓ (所要時間 0:35 ) 標準 1:30 短縮率 39%
12:52 東天井岳分岐
↓ (所要時間 0:49 ) 標準 1:30 短縮率 54%
13:41 常念乗越(幕営))
行動合計 10:39 (歩行 8:28 休憩 0:45 ) 標準合計 16:40 短縮率 51% 休憩込み短縮率 64%
2016/8/14
4:03 常念乗越
↓ (所要時間 0:51 ) 標準 1:15 短縮率 68%
4:54 〜 5:00 常念岳 休憩 0:06
↓ (所要時間 2:06 ) 標準 3:15 短縮率 65%
7:06 〜 7:11 蝶槍 休憩 0:05
↓ (所要時間 0:31 ) 標準 0:50 短縮率 62%
7:42 〜 7:59 蝶ヶ岳 休憩 0:17
↓ (所要時間 1:10 ) 標準 1:45 短縮率 67%
9:09 〜 9:11 大滝山北峰 休憩 0:02
↓ (所要時間 0:05 ) 標準 0:05 短縮率 100%
9:16 〜 9:26 大滝山荘 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:07 ) 標準 0:10 短縮率 70%
9:33 大滝山南峰
↓ (所要時間 1:33 ) 標準 2:20 短縮率 66%
11:06 〜 11:25 大滝槍見台 休憩 0:19
↓ (所要時間 1:25 ) 標準 2:00 短縮率 71%
12:50 徳本峠(幕営3)
行動合計 8:47 (歩行 7:48 休憩 0:59 ) 標準合計 11:40 短縮率 67% 休憩込み短縮率 75%
2016/8/15
〜 2:59 徳本峠(幕営2)
↓ (所要時間 0:43 ) 標準 1:00 短縮率 72%
3:42 ジャンクションピーク
↓ (所要時間 1:32 ) 標準 2:30 短縮率 61%
5:14 〜 5:16 K1 休憩 0:02
↓ (所要時間 0:30 ) 標準 0:35 短縮率 86%
5:46 〜 6:00 霞沢岳 休憩 0:14
↓ (所要時間 1:30 ) 標準 2:00 短縮率 75%
7:30 分岐
↓ (所要時間 1:13 ) 標準 2:00 短縮率 61%
8:43 〜 9:00 大正池 休憩 0:17
↓ (所要時間 0:25 ) 標準 0:35 短縮率 71%
9:25 田代橋
↓ (所要時間 0:49 ) 標準 1:00 短縮率 82%
10:14 峠沢梯子場
↓ (所要時間 0:57 ) 標準 1:50 短縮率 52%
11:11 〜 11:14 焼岳小屋 休憩 0:03
↓ (所要時間 1:23 ) 標準 2:40 短縮率 52%
12:37 〜 12:50 中尾温泉バス停 休憩 0:13
↓ (所要時間 0:16 ) 標準 0:20 短縮率 80%
13:06 中尾高原口P
行動合計 10:07 (歩行 9:18 休憩 0:49 ) 標準合計 14:30 短縮率 64% 休憩込み短縮率 70%
天候 | 8/12;快晴後霧 8/13;快晴後霧 8/14;快晴後晴れ、夜弱雨 8/15;霧後曇り後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
▼クリヤ谷 特に危険箇所無し。徒渉も飛び石伝いでOK 朝まだ暗い時だったので、沢の対岸にある赤テープが分からず、少し探しました。 悪路との話もありますが、流石北アルプスの一般道だけあって、とくに苦労するということはありませんでした。 笹がかぶっていて、朝露で下半身がずぶ濡れでした。 ▼笠ヶ岳〜双六 快適です。コースタイムはなかなか短縮できません。 ▼双六〜槍 快適です。鎖がいくつかありますが、使わずに行けます。 ▼槍往復 梯子の順番待ちで、お盆渋滞でした。 ▼槍〜大天井岳 アップダウンがきついです。梯子がたくさんあり、ここでも順番待ちがありました。 ▼大天井〜蝶 快適です。 ▼蝶〜徳本峠 ぐっと人が少なくなります。道も細くなりますが、迷うことはありません。 ▼徳本峠〜霞沢岳 K1直下のトラバースが道細く滑落注意 ▼霞沢岳西尾根(バリエーションルート) ・全体に道はありません。部分的に踏み跡がありますが、積雪期にたまに使われえる程度のルートなので、雪解けの早い場所のみ、踏み跡ができるのだと思われます。詳しくは写真参照。 ・標高2450m以上は這松の藪。薮が薄い所もありますが、半分以上は枝の上を落ちないようにバランスをとって行くか、背丈位のわかき分けて行きます。踏みあとは所々ありました。よく見ると、枝の皮がむけているところがあり、人が踏んだところだと判ります。テープ等の目印は見当たりませんでした。標高2530付近にロープのある急斜面がありますが、ロープなしでも下れました。標高2460m付近で、石楠花等も混ざった密藪の急斜面で、北側の枝尾根に入らないように注意です(間違えて入り、登り返すのが大変でした)。 ・標高2450m以下で這松帯を脱すると、灌木帯さの草付きの急斜面に細い踏み跡がありスリップにさえ気を付ければ快適に下れます。赤テープが結構あります。ただ、頭の周りをしつこく飛び回る虫が多く、休憩できませんでした。 ・標高2070mで尾根の北側斜面へ下る踏み跡に入りますが、GPSや高度計がないと見逃す可能性大で要注意です。その先は笹ヤブの中を小さな尾根にそって下りますが、踏み跡はありません。赤テープは時々ありますが、笹が繁茂していて踏み跡わからず、笹をかき分けたり、踏み倒して下りました。笹ヤブが薄い方向へ尾根を外れて下ってしまうと、そのあと尾根に復帰するのに苦労します。 ・下るにつれて、笹の中にかすかな踏み跡らしきものが出てきますので、それを探しながら下りました。 ・標高1630mで尾根から左斜面へ下ります。赤テープがありますが、判り難いです。ここもGPSがないと難しいところです。 ・標高1540mで送電線に出るとそこからは左に巡視路があり、これを下れば国交省事務所への道路に出て下山できます。 |
その他周辺情報 | 下山後、新穂高温泉深山荘に宿泊して温泉三昧(詳しくは写真にて) |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25
000地形図
GPS(1)
笛
筆記具
ライター(2)
保険証
ティッシュ(2)
バンダナ(1)
スマホ(1)
計画書
雨具(ゴアスーツ&傘)
手袋(綿
革)
ストック(2)
ビニール袋
予備靴下
ゴアテックスシュラフカバー(寝袋代わり)
クマよけ鈴
食器
チタンカップ300ml
水筒(ペットボトル500)(2)
日焼け止め
日よけ棒
度付サングラス
非常食
ファーストエイドキット
|
---|---|
共同装備 |
マット
ツェルト
張り綱予備
固形燃料
エスビットゴトク
コッヘル(鍋)
カメラ(1)
ポリタンク(1L
4L)
車
スマホ充電器&ケーブル
|
備考 | あったらよかあったもの ・ラジオを忘れたため。天気予報等の下界の情報が入手できなかった。オリンピックの結果が分からず残念だった。 ・ツェルトの結露を吹くためのスポンジか雑巾を忘れた。 使わなかったもの ・ファーストエイドキット、カメラ予備電池、タオル |
感想
▼目的
(羚盂戮鬚阿襪辰伴茲螳呂燹嵎羚盂抒偉愡魁(私が勝手に命名しました) 笠ヶ岳、槍ヶ岳、大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳、霞沢岳、焼岳を、周回し、四方からの穂高岳の勇姿を堪能する。
完全なバリエーションルートである霞沢岳西尾根を踏破し、,亮回を完成させる。
LてГ龍茣(クリヤ谷、蝶ヶ岳から霞沢岳、上高地から焼岳、中尾温泉)を踏破する。
ど缶昌鎧弔蟷虻造里Δ舛琉譴帖⊂導戮法登頂する。
ニ覬2泊3日の高速で実行する。
▼計画
この計画そのものはかなり以前から考えていて、昨日それをヤマレコで計画書として作成したのですが、先月のEvergreenさんの霞沢岳西尾根のレコを拝見して実行可能な目通しが得られたので、このお盆休みにトライしてみることにしました。Evergreenさん、メッセージでのアドバイスともどもありがとうございました。
▼装備&食料の軽量化
今回は徹底した軽量化を行いました。
・テント:当然ツェルトです。
・ガスコンロはやめて百均の固形燃料1泊2個&エスビット五徳
・寝袋は持たず、ツェルトでは朝結露で内部が濡れること、雨に弱く浸水する可能性があることからゴアテックスのシュラフカバーで代用。
・テントマットはいつもはツェルトでは1×2mの銀マットを使用していましたが、今回は同サイズのタイベックシートで代用、エアマットもニーモの半身用薄型軽量タイプ。
・防寒具は長袖シャツ1枚とゴアのレインスーツ上下、ウールのインナー靴下1足のみ。
→この装備ではさすがに夜は寒かったですが、我慢できないほどではありませんでした。
・食器もプラ皿をやめてアルミ深皿採用。
・食料;いつもは米を焚いてレトルトカレー等をかけて食べるのですが、今回はジフィーズ米やお湯で戻すパスタ、マグヌードル、カップスープにしました。
・行動食;いつもより大幅に少ない、菓子パン4袋、コンビニおにぎり1個、ビスケット&かりんとう等3袋チョコ小袋2袋、チーズ3個、チーカマ1本、飴玉9ケ、コーラ500mLを持参しましたが、4日間でお菓子類はほとんど手付かずで下山しました。途中小屋での補給はコーラ500mL×3本、ハーゲンダッツバニラアイス1、そして徳本峠の蕎麦。
【記録と感想】
▼8/12
車の中で2時間半仮眠して3時15分に出発。
歩いたことのないクリヤ谷へと槍見館の横を通ってとりつきました。標高差1900mは先日の甲斐駒黒戸尾根や中央アルプスに比べると少し少ないですが、天泊装備&4日分の食料を担いだ見には結構応えます。
それでも、評判よりは歩きやすい道で途中濡れた笹にはうんざりしたりもしましたが、稜線にでると大展望で、笠ヶ岳までは×0.6で計算した予定よりも30分ほど早く到着し順調でした。
雷鳥岩から笠までの稜線は北アにしてはとても原始的な雰囲気をまだ維持していて、とても気に入りました。
笠ヶ岳からは北アらしい快適な道になりますが、コースタイムがかなり厳しめで、0.6×では全く歩けませんでした。しかも、甲斐駒の時に痛めた左膝裏の大腿付け根の外側の腱が痛んできて、右足をおろすときに左膝を曲げて踏ん張ることができなくなり、いつものペースで下ることができませんでした。
そのため、双六小屋までは標準タイムより少し短い程度となってしまい、足の調子を考えると到底計画通りの槍ヶ岳へこの日の内に登るのは無理と判断、双六池に泊まることにしました。
天気は午前中は快晴で期待通りに西側からの槍穂の大展望を楽しむことができましたが、9時を過ぎると雲が湧き出し、12時には山頂付近はガスに巻かれ、午後には稜線も霧になりました。このパターンはその後3日間同じでした。
双六池にツェルトを張り終わってまだ13時ちょい過ぎ、時間に余裕がありすぎて退屈なので、ガスっていますが双六岳まで行ってみることにしました。
ここはクジラの背のような広い尾根の向こうに見える槍ヶ岳の眺めをもう一度見たいとずっと長いこと思っているのですが、初めて来た85年に見て以来、何度来てもガスで見ることができず、今回もダメで残念でした。
戻りは中道を使いましたが、夏には必ず残っている雪渓がなく、今年の雪の少なさには改めて驚きました。今回の山行ではついに一度も雪の上を踏むことが無く、夏の北アとしてはちょっと寂しい結果でした。
ツェルトに戻って靴下を脱いでいたら、床のシートの上に大きなマダニが1匹いて驚きました。クリヤ谷の笹がかぶった道で着いた可能性が高いと考えますが、帰宅後テレビで死亡者がでたニュースもあり、ちょっと嫌な感じです。(今のところ噛まれた形跡はなく、体調も問題ありませんが)
▼8/13
久々の天泊で、軽量化のため防寒具もなかったので寒さもあり、あまりよく寝た気がしないうちに2時起床、朝食&撤収して3時に出発しました。
樅沢岳の山頂で一時霧がはれ、見事な星空が見られましたが、ライトを消して見上げた瞬間、これまた見事な流れ星を見ることができました。今日1日の幸運を告げているようでとても嬉しくなりました。
天気は霧したが、千丈乗越手前で霧が晴れ、振り返るとみごとな雲海&滝雲で、その中を歩いてきたことが分かりました。
左足の調子は思ったよりもよく、あまり気にせずにまずまずのペースで登れました。
とても歩きやすい道が続く西鎌尾根、千丈乗越からはさらにペースアップして一気に槍の肩まで上り詰めました。
槍ヶ岳は、ご来光の時間からは少し遅い7時前に登頂しましたが、さすがに人気の山でお盆ということもあり、上り下りともにはしご・鎖渋滞で時間がかかりました。
山頂からの展望はいつ来ても圧巻というほかはなく、すべての山々が足下にひれ伏す感じは他の山では味わえません。
でもとて混雑していて座って休むような状態ではありません。写真だけ撮ってすぐにくだりの梯子の順番待ちに加わりました。
このころから少しお腹の調子が悪く、トイレに行こうと思いましたが、槍ヶ岳山荘の外トイレがとても汚く、止めました。
東鎌尾根は西鎌よりも岩っぽくて険しく、梯子が連続するところもあり、人気コースなので人も結構いて、梯子待ちが何回かありましたが、それでもこういうコースはコースタイムが緩めになっているので結構短縮できました。
ただ、9時を過ぎるととても暑くなり、ヒュッテ西岳ではアイスの誘惑に負けました。さらに大天井ヒュッテではペプシのゼロコーラ、大天荘では本物のコカ・コーラを買って飲みました。
お腹の調子は大天井ヒュッテの手前で最悪状態(アイスはよくなかったかな)になり、大天井ヒュッテで真っ先にトイレへ駆け込みました。
大天荘への上りはこの日最も暑くてきつい登りでしたが、大天荘につく頃にはときどき曇ってきて助かりました。大天井岳をピストンして常念へ向かう頃にはすっかり曇り空となって涼しくなり、調子も完全復活、なぜか左足も痛くなくなってかっ飛ばしモードでガンガン歩いてあっという間に常念小屋へと着きました。
この日の内に蝶が岳ヒュッテまで行ってしまえば、3日目に霞沢岳と焼岳を超えて明るいうちに新穂高(中尾温泉入口)の車まで戻ることが可能でしたが、山に来てしまうと、必死になってつらい思いをしてまで早く歩き、降りてしまうのがもったいなくなってしまい、しかもガスってしまってせっかくの東側からの穂高の大展望が見られないのも今回の目的にそぐわないので、欲張らずにこの日は常念小屋泊まりにしました。
食料が少なかったので、小屋で食事をしようかとも思ったのですが、食堂(軽食)の営業は14時までとのことで、テントを張って受付に行った時にはぎりぎりで終わっており、残念でした。受付で前泊地を双六と書いたら、小屋の方がとても驚いていました。
夕刻少しガスが晴れてきましたが、夕日が見られるほどではなく、今回の山行では一度も夕焼けを見ることができなかったのが残念ですが、夏の北アはいつもそうなので期待はしていませんでした。
テント場ではすることが無く、スマホに入れてきた電子書籍で谷甲州の「単独行者 新・加藤文太郎伝」を読んでいました。
単独行について、「山中で遭遇するさまざまな危険に、自力で対処できるかどうか・・・・もし満たしていなければ、単独行などやるべきではな」い、「単独で雪の山中を踏破するには、強靭な精神力が必要だった。強い目的意識と火のような闘志がなければ、たちまち気力がなえてしまう」等々、共感が得られるところが多く、退屈しませんでした。
▼8/14
計画を予備日を使用した4日間に変更、この日は徳本峠泊まり、翌日朝に霞沢岳=南からの穂高連峰の大展望を楽しんだのち、バリルートで西尾根を下ることにしましたので、とても余裕ができました。
なのでいつもよりも1時間遅い3時起床、4時出発で、常念山頂でご来光を目指しました。しかし夜明け前の山頂は大混雑だったので長居は無用、ここも槍と同様、写真だけ撮ってすぐに下りました。
ご来光とモルゲンロートの槍穂高を堪能しながら岩稜を快調に下りましたが、またまたお腹の調子が悪化、まだ誰も下ってこないので岩陰で急いで用を足しました。
前日霧の中で歩かなくて正解だったと思いながら大展望の稜線を気持ちよく飛ばしてまだ朝の賑わいが残る蝶ヶ岳に到着。ここの小屋でも時間が早すぎてまだ食堂は営業してなく、持参のパンの残りをちょっと食べ、大展望とお別れして人がいなくて静かな大滝山への道に入りました。
大滝山への道は草原から涼しい森へ入り、池塘の横を通り、再び緩やかな展望の草原を登って最後は素晴らしい這松の稜線に出て北峰に到着しました。なつかしい南アの雰囲気で、それでいて展望は北アらしい槍穂高の岩稜という不思議な感じで、とても気に入りました。
大滝山荘には食堂がなく昼食は断念、再び展望のある南峰を経て後はひたすら延々と涼しい森の中を飛ばし、唯一展墓のあ槍見台に上って休憩し、徳本峠を目指しました。
徳本峠は子供たちが大勢遊んでおり、一見して観光客のような雰囲気の方々もいて驚きました。マイナーな場所だと思っていましたが、お盆休みなのでの上高地からわざわざ登ってくる方がいるんですね。
小屋は峠の茶屋だけあって、お蕎麦を食べることができました。この日は予備日用の軽い食事メニューしかなかったので、これでようやく落ち着きました。
▼8/15
夜中に雨が降りました。2時に起きてみると星が見えず穂高方面で雷が光っていて、嫌な予感がしました。今回はラジオを持ってこなかったので、下界の情報には3日間全く触れておらず、天気予報も見ていませんでしたが、入山前の予報では15日まで晴れだったので、ちょっと以外でした。
3時に出発、暗いうちにジャンクションピークを通過してK1ピークを目指します。霧で見通しがきかない中、険しい道をK1に到着、ここからは大展望のプロムナード、の予定でしたが、ガスで何も見えず霧雨が吹き付ける中を霞沢岳に登頂しました。
K1直下の急斜面を登っているときに、すぐ近くで人の声が聞こえたような気がしたのですが、登れど登れどその声に追いつきません。ちょっと気味が悪くなったところでK1に着くと先客二人がいました。私よりも少し前に徳本峠に出たそうです。
霞沢岳ではその先客に一人sayakaさんから自家製のミニトマトを4個も頂きました。山に入ってから生鮮食品は食べてなかったので、とてもうれしい差し入れでした。これからの西尾根への突入にエールをいただいてお別れしました。
西尾根はほぼ予想通りの2時間半の激闘でした。最初の這松地帯がもっとも手ごわく、水平距離500m、標高差200m下るのに1時間もかかり、この段階では流石に焦りました。幸い涼しい天気だったので、上下雨具を着込んで枝で怪我することもなく、這松と格闘できましたが、ここまで本格的な這松の藪は初めてでした。
幸い這松帯を脱すると、草付きの歩きやすい斜面になり、時間を取り戻すことができました。Evergreenさんのアドバイスの通り、尾根から外れるところをGPSで確認しながらくだり、間違えることなく下部の笹薮地帯へ突入、笹を押し分けて踏み倒してくだり、最後は鉄塔の巡視路に出て無事道路へと下山することができました。
観光客でにぎわう大正池の遊歩道を初めて歩き、雨が降っていなかったので予定通り最後の焼岳超えにかかりました。しかし登り始めてすぐに降り始めて次第に強くなり、この天気で焼岳に上る必要はないと判断、中尾峠を超えて新穂高温泉へと直行しました。最後のくだりでは土砂降りになる中を、下山後の温泉と食事が楽しみでぶっ飛ばして下り、あっという間に中尾温泉到着。深山荘を予約して車へと無事戻りました。
▼終わりに
5つの目的の内、完全に達成できたのは2番目の完全周回だけで、南側霞沢岳からの穂高の展望が得られず、1日多い4日間での周回、百名山の焼岳をカットする等、未達成となりましたが、それでもとても十分に内容が濃く、達成感のえらえる登山でした。
下山後の疲労感もなく、体調も問題なし、4日目が悪天だったので、計画通り頑張って3日で終わらせればよかったかな、ともちらっと思いましたが、初日はそのような余裕がなく、後半に行くにつれて調子も上がって余裕もでたので、今後の幕営縦走計画ではそのようなことも考慮に入れるべきであると学びました。
コメント
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shigetoshiさん、こんばんは
shigetoshiさんらしい、壮大な山行ですね
そんな中でも徹底した軽量化を図り、相変わらずのスピード縦走。
そして霞沢岳からのバリの下り。
「無事に生きて帰った」というコメントが印象に残りました。
上高地からの再度の登りも、
鉄人shigetoshiさんには勢いで登ってしまうようなものでしょうか
大滝山は未踏峰です。
北アらしい展望に南アらしい雰囲気、という所が気になって、
これは一度行かなければと思いました。
徳本峠へのルート中でも所々槍穂高が見えるのですね。
ルート図は私には猫に見えました。
距離もすごいですが、きれいなルート図ですね
hirokさん、こんばんは。
今回は標準コースタイムの0.6倍を基準にして歩いていましたが
(ヤマプラを使うと簡単に計画できるので)
実はいつものように自分の計算式でカシミール3Dで出した計画もあって
これをいつもよりも1割遅い計画にしても、ヤマプラの0.6倍より所要時間が
短かったので、0.6倍は余裕だと思っていました。
ところが歩いてみるとまったくそんなことなくて、
0.6倍タイムにも全然追いつかず、計画の3日間では無理でした。
カシミール計算とこれほどずれがあったのは初めてですが、
原因はよくわかりません。やっぱり歳とともに確実に体力が落ちてきていて
軽量化したとはいえ天泊装備+4日分の食料ではその影響が顕著に出た
という感じでしょうか
それでも、最後の中尾温泉へのくだりは、身体がだいぶ絞られて調子が戻ってきた
ためか、全く疲れなく快調に飛ばせたので、まだまだいける感じでした
霞沢岳からのバリは、踏み跡がない這松と笹の本当の藪との格闘があり、
難易度がかなり高い第一級のバリルートでしたので、無事突破したときは
心底ほっとしました。
今回の山行、未踏だった区間の中に大滝山のようなよい場所があるとは
期待していなかったので、とても儲けた気分でした。
南アの雰囲気+北アの展望=最高の場所でした。ぜひ行ってみてください。
ルート図は、最初の計画では焼岳へは、田代橋からではなく中の湯経由で登ろうと
していましたが、そうすると口先がとがって猫よりも狐に近い感じでした。
shigetoshiさん、こんばんは。
大作でしたね。
私、テン泊は2泊までしか実現出来たことがない
(それも2回だけ。。。)ので予備日を使って
の4日間、とっても羨ましい! あと??年、我慢です
中尾バス停からのスタート、自分は下りでしたが
(そして、日帰りでしたが。。。)クリヤ谷を
歩いた時のことを思い出しました。
笠ヶ岳から双六まで、私もCT厳しめだと思います。
西鎌での登り、同じ雲海を見ていたとは!
あの日はペルセウス座流星群のピークの日で、
私も乗鞍高原の駐車場で大きな流れ星を見ました
素晴らしい山行を応援してくれたみたいですね。
ハーゲンダッツは500円ですか。。。たしかに
インフレ率が低い。これまた、五竜山荘で泣く泣く
(大げさです)500円でインフレ率の高いジンジャエール
を買ったことを思い出しました
大滝山はhirokさんに同じく未踏峰です。
このお山の前後の写真を拝見して、歩くのがとっても
楽しみになりました。shigetoshiさんと歩いた松本駅まで
の線は、大滝山を経由して北アに繋げる予定です
そして、這松の藪、お疲れ様でした。低木の藪は
めちゃくちゃ手強いですよね。流石のガッツです。
ルート図、hirokさんに同じく猫に見えましたよ
youtaroさん、こんばんは。
濃密な4日間だったので、日帰りロング×4倍の大作になってしまいました
いつも駄文にお付き合いいただきありがとうございます
かつては、年3回の長期休暇での1週間の天泊縦走が楽しみで1年間を過ごしていましたが、
最近は日帰りロングの方が楽で楽しいと感じるようになってしまい、
3泊以上の天泊がほとんどなくなってしまいましたで、今回は久々でした。
なので、やっぱり以前のように早く歩くことができず、予定よりも時間がかかる結果でした
ペルセウス座流星群でしたね。名前を忘れていましたが、流星群のい日であることは
覚えていて、明かりを消して空を見上げた瞬間に大きな流れ星が見られてラッキーでした。
バニラアイスは思ったほど清涼感がなくて、ジュースの方がよかったかもしれません。
大天井ヒュッテで買った¥500ペプシコーラと比べると、元の定価には関係なく、
やはりコーラのほうがおいしく感じました
大滝山はyoutaroさんが松本から赤線つなぎをするときに通るはずなので、
とてもいいところであることを教えなければ、と考えながら歩いていました。
赤線つなぎが少し楽しくなること間違いなしですよ。
霞沢岳西尾根への突入は
谷甲州の「単独行者 新・加藤文太郎伝」にある「強靭な精神力が必要だった。強い目的意識と火のような闘志がなければ、たちまち気力がなえてしまう」という表現がぴったりでした。小川山へのシャクナゲの藪なんかの比ではまったくありませでしたから。
結果として、わずか2:30で大正池へ出られたので、徳本峠へ戻って明神経由で降りるよりも圧倒的に早くて、大正解でしたが。それでももう一回行くか、と聞かれたらちょっと考えちゃいますね。残雪の時なら問題なくこっちですが。
shigetoshiさん、またまた凄いロングでかつバリルートを含めた大山行ですね
ちょっと真似できません
ところで大滝山、ソロとグループでそれぞれ最低1回ずつは通っているはずなのですが、全く印象に残っていません。。。最後に通ったのが25年以上は前だからなのか、その際にガスっていて景色が見えなかったのかレコを残していないので分からないのですが。
その点、ヤマレコが有って良かったです。ヤマレコにレコを残した物は、いつでも記憶を甦らせることができますから
後半のハイライトの霞沢岳西尾根ですが、これは僕も狙っていました。無雪期のソロ山行では、可能な限りピストンをしないのが僕のルールだから必然ですが、ここは藪が雪に埋もれる冬季のレコが多いで、どうしたものかと思っていました。
Evergreenさんのレコも見たのですが、このレコもとっても参考になりました。ありがとうございます。
やっぱり藪漕ぎは下りですよね。普通はバリルートを登りに使う方が迷わずに良いのですが、藪漕ぎが酷い所は登りだと体力消費が大きすぎます。下りだと引力を味方にして藪をこげますからその方が楽ですね。ただ間違った尾根を下って、引き返しの無い様にしないと大変ですが
Futaroさん、こんばんは。
大滝山、ガスっていると印象無いかもしれませんね。
今回の私も、霞沢岳はガスっていて特別な印象はありませんでしたから。
Evergreenさんはやすやすとこのバリルートを登ったようでしたが、
私はとても登りで使う気にはなれないルートでしたよ。
特に笹薮の下りは、笹を踏み倒して下っていけたので楽でしたが、
登りだと笹をつかんで腕力で登るところも多々あり大変だと覆います。
ハイマツのヤブはもしかしたら下から見た方が踏み跡が判りやすいかも
しれません。上からだと、這松の葉っぱが邪魔をして枝についている
踏み跡(傷)が判り難いということはありました。
それと、標高2500m付近で一度、間違えて急な枝尾根に下ってしまい、
登り返しが大変でした
笹尾尾根でも一度勢いで笹の薄い方へ尾根をそれて下ったら、
そのあと尾根に戻るのに笹をかき分けて、笹に捕まってのトラバースで
途中には倒木もあったりして大変でした
情報が少ない尾根なので、できるだけ詳しくコース状況を記録しておきました。
参考になれば幸いです
shigetoshiさん
shigetoshiさんのことですからロングは期待していましたが、ここまでのロングだったとは思いもよりませんでした。しかも計画段階では3日間の計画だったとは恐れいります。。このコース、ほぼ全区間を歩いたことがないので参考にさせていただきます。もしかしたら似たような周回をするかもですw
霞沢岳西尾根のハイマツ漕ぎ大変でしたか。ガスっていたせいでルートファインディングが上手く行かなかった可能性が高いと考えますが、shigetoshiさんが下りでキツかったと感じるのであればヤマレコに載せる記録での藪漕ぎレベルに関しての表現は考えさせられるものがあります。何よりお疲れ様でした。
Evergreenさん、こんにちは
霞沢岳西尾根の情報提供、ありがとうございました。
這松の藪、上から見下ろすと、薄くなっているとことが必ずしも
踏み跡ではなかったので、薄いところを狙って間違って尾根を外してしまうと
戻るのが大変だったので、尾根の上を忠実にたどりました。
もしかしたら、尾根のてっぺんではなく、北側に踏み跡があったのでしょうか。
踏み跡をたどっているときも、葉っぱをかき分けると枝に傷があって、
そこが踏み跡だと分かるのですが、枝から枝へ、下っていくのは枝が揺れて
バランスが難しく、時間がかかりました
私自身はバリルートといっても、なるべく藪のないルートを選んでいましたので、
本格的な這松漕ぎは初めてでしたから、手ごわく感じたかもしれません。
それでも、Evergreenさんの藪のレベルはかなり高いと思いますので、
確かに、ヤマレコに記載するときは、レベルについては難易度を挙げて書いたほうが
いいかもしれません。そうしないと簡単に行けると勘違いした人が安易に入り込んで
遭難したりする可能性もなくはありませんし
私のレコを参考にしていただいて、似たような周回、ぜひぜひやってみてください
楽しみにしています
「大滝山」で検索してたどり着いたのですが、ものすごい面白いルートですね!
地図の軌跡を見ると本当に穂高をぐるっと囲んでて、感心しました。
よくこんなの思いつきましたね((≧艸≦*))
大滝山、とても良さそうですね。ここはテント場もあるということで泊まってみたいなと思いました。
笠〜弓折までは未踏区間なのでいつか歩きたいと思ってました。
CT厳しいという感想、とても参考になりました。
ゆったり2泊にしようと思いますw
クリヤ谷〜のルートは2年前に歩きましたが、ヘナチョコな私にはしんどいルートでした…
他のレコも読ませてください(*´ω`*)
お疲れ様でした!
ruonickさん、はじめまして
コメントありがとうございます。
プロフ拝見しました。
まず、プロフの写真が素敵ですね
しかも薬師岳で結婚式なんで、すごすぎます
コンデジでの星空写真、私もトライはしますが、
上手く撮れません。ぜひ方法をお教えいただきたいです。
展望のいい天場、今回西岳を通りましたが、
確かにあの尾根の上の天場は最高でしょうね。
機会があったら泊まってみたいと思います。
それにしても、冷池山荘の16枚目の星空天場写真、
その美しさに感動して鳥肌が立ちました
こんな写真がコンデジで取れるなんて、考えてもみませんでした
黒部源流は昨年秋に最高の効用と天気のなか5日間で行ってきました。
よろしかったらそちらの記録もご覧ください。
これからもっとよくruonickさんの記録等を拝見させていただきたいので、
フォローさせていただきます。よろしくお願いいたします
おお!ありがとうございます((≧艸≦*))
テン場ランキング見ていただいたのですね。
あの記事の写真は、ほとんど旦那の撮った写真なので、一眼レフなんです(*´ω`*)
私が撮った写真はもっと下手ですよう(´・ω・`)
今年は星空運なくてマトモに撮れてないですが、昨年秋の平標山とか栂海新道とかで撮ってるので、おヒマな時にでも見てみてください(*´ω`*)
昨年秋の黒部源流レコ、拝見させていただきますね((o(*˘ω˘*)o))
フォローありがとうございます!
ruonickさん、こんばんは。
私も1眼のEOS-Mは使っていますが、星の写真は上手く撮れません
ご主人の写真の腕前は羨ましいですね。
そうですね、今年の夏は天気み恵まれず残念です
朝晴れていても、午後から夜はガスってしまっていることが多かったので
星空はなかなか見れませんね。早朝なら取れたとは思いますが。
昨年秋のレコ後ほど拝見させていただきますね
shigetoshiさん、こんばんわ
北アの中で、こんな感じの周回コースを描けるのですね
それにしてもいつもながら早いですね。テン泊装備でなかなかタイムを縮められなかったとありますが、標準タイムの6割で計算されていたのですね。私の場合荷物が無くてもその時間では無理そうです。
今回のルートは、霞沢岳の西尾根はバリルートなのですね。踏み跡も無いハイマツ帯越えはかなり難易度が高そうです。こんなに早いshigetoshiさんでさえ、標高差200で1時間なんですね。一度上越の峰でハイマツ帯に突っ込むこと考えて下りましたが、やめておいた方が無難そうです。。。
大作、お疲れ様でした
aottyさん、こんにちは
ニャロメ、よく覚えてませんが、そんな風かもしれませんね
北アの道は、歩きやすいところは結構短めのタイム設定のようですが、
マイナールートや岩場は結構余裕をもっているようなので、
そういう山道に慣れていれば短縮が可能です
実際、2日目の槍ヶ岳越えでは休憩抜きのトータルでコースタイムの51%でした。
200m下降に1時間は、おそらく過去最遅です
特に最初のうちは、あっちに踏み込んではあきらめて戻り、こっちに踏み込んでは
また戻り、とロスが大きかったので。
あれこれと踏みあとや歩きやすそうな所を探して歩くより、
意を決して尾根に忠実に強引に下ったほうが良かったです。
這松漕ぎも慣れればもう少し早くなりそうです。
何事も経験なので、時間に余裕をもってトライすることをお勧めします。
そうそう、手で枝を掻き分けるので、丈夫な手袋(私は皮手袋を使いました)
が必要です。また、衣類が引っかかるので、滑りやすいヤッケや雨具を着たほうがいいです。
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