雷鳥沢しゃぶしゃぶハイク+立山周回登山


- GPS
- 10:13
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,179m
- 下り
- 1,180m
コースタイム
- 山行
- 1:11
- 休憩
- 4:18
- 合計
- 5:29
- 山行
- 7:44
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 9:40
天候 | 1日目:曇りのち雨 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
私(g-okabe)は10年以上前より「海の日」は海に行かず、山に行くことにしております。数年前より今のメンバーで「海の日に登山」というコンセプト(本当は山で宴会したいだけ?)で、「海の日」前後の連休に立山か白山に登り、賑やかに楽しんでいます(ちょっと、周りが迷惑かも)。石川県よりメンバー7名、それぶれ自家用車数台に分かれ出発~のはずが、台風11号の西日本上陸に翻弄されました。台風のさなか、1名は大阪に単身赴任していて、大阪駅発JRの全面運休のため、前日に金沢に帰省できず、当日の始発から電車を乗り継ぎ、立山駅に。皆に4時間ほど遅れて雷鳥沢に合流しました。他のもう1名が大阪出張中でしたが、彼は機転を利かせて、大阪より飛行機で東京に移動し、北陸新幹線で金沢に戻り、単身、自家用車で集合場所の立山駅に予定どうりに到着。残り5名は車2台で出発、メンバーのうち6名が立山駅に集合しました。 【 車でのアクセス 】 立山登山までの交通事情は、白山登山を目指す時より、良いです。ほとんど、道なりにすすめだけで迷う心配はないし、悪路(狭い道)が一切ありません。まず、北陸道立山インターで降り、県道6号富山立山公園線を南下、立山町からは常願寺川に沿って東に進みます。道なりに進み、右手に見えてくる、称名川に架かる「藤橋」を渡り、富山地方鉄道立山線「立山駅」駐車場(無料)で集合。共同装備の荷物分担。室堂までの往復切符(4310円)を購入。ケーブルカー立山駅~美女平駅(片道7分、10~20分間隔で運行)、美女平駅~室堂駅ターミナル(片道50分、20~50分間隔で運行)。室堂よりは徒歩で、雷鳥沢まで下り40分(歩行距離約2km、高低差-200m)。 【 待ち合わせ(メンバーの集合)場所の候補 】 今回、「立山駅」を集合場所としました。こちらの駐車場は、満車になっても臨時駐車場があり余裕です。また、電車の方は、JR北陸線や北陸新幹線から富山地方鉄道立山線に乗換えて「立山駅」まで来れます。 ● 「立山あるぺん村」 営業時間8:30~17:00 (不定期休) 立山観光や登山への玄関先的な場所にある観光商業施設。隣にコンビニもあり便利。「広い売店」と「フードコナー」があり、待ち合わせ場所と言うより、お土産を買ったり、休憩するのに向いている場所かも。また、「ます寿し専売コーナー」があり、ここで、「鱒の寿司」と地酒の「満寿泉」を購入して、山小屋で一杯というのはいかがでしょうか~。また、シーズン中は立山室堂直行バスが出ています(富山、高岡駅からも出発あり)。混雑する時期、ここで自家用車を降り、直行バスを利用すれば、ケーブルカーの乗車順番待ちで往生しなくて済みます。 (残念でした、私がここで休憩した時間が朝の7時前でしたので、まだ営業していませんでした) ※1:長時間の駐車は、あるぺん村の道路を挟んだ向かい側にある無料駐車場で。 ※2:姉妹店に「黒部インターあるぺん村(現在、くろべ大辻や~にリニューアル)」があり、宇奈月温泉や黒部峡谷(名剣、祖母谷温泉などあり)へのアクセス途中にあります。 ● 富山地方鉄道立山線「立山駅」 無料駐車場 約900台、臨時駐車場500台。これだけあれば、メンバーが個々に車で来ても止められないことがありません。ここで、複数台の車で待ち合わせ、1台にメンバー全員が乗り込み、有峰林道「有峰口」より「折立」に入り、薬師岳、黒部五郎岳の登山をめざすケースもあります。 【 最寄りのコンビニ 】 ● セブンイレブン立山あるぺん村店 オススメ商品:おにぎり 立山あるぺん村の敷地内にあります。セブンイレブン内のトイレが使用中でも、あるぺん村のトイレも使えるので便利です。 ● 立山サンダーバード オススメ商品:サンドイッチ(メンチカツやホワイトエビカツ) 立山あるぺん村から1キロほど先にあります。コンビニらしからぬ雰囲気の黄色い建物です。柴田理恵認定「ゆるゆる富山遺産」(地元のテレビ局チューリップテレビの企画)の遺産候補No.2になっています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【 地獄谷から流れてくる有毒ガスに注意 】 室堂より雷鳥沢までは地獄谷の有毒ガスに注意。山ガールさん達が「かわいらしい小旗がたくさん~」と言って喜ばれてい風景を見かけますが、それは「旗」ではありません、風向きを知るための、「吹き流し」です。非常事態になれば、風向きによって、避難方向を判断します。 (昨年来た時より、注意喚起の看板が増えていました) 【 立山の主なトレッキングコース 】 ●立山登拝道コース(雄山往復登山) 室堂ターミナルから雄山を往復登山する最もポピュラーなコースです。往復4時間あれば十分です。残念ながら、混雑した時期は、雄山神社峰本社に参拝出来ずに下山される方が多いです。 ●立山(雄山、大汝山、富士ノ折立)周回コース 室堂ターミナル~雄山~大汝山、富士ノ折立~真砂岳~別山~雷鳥沢~室堂ターミナルに戻るコースです。(一ノ越~雄山)間は登りの方が楽なので、反時計回りに回ります。ヤマレコユーザならば、まずこのコースを選ぶでしょう。所要時間は約6時間。1泊の予定ならば、浄土山から登り始めると立山の全山を登頂出来ます。 ●室堂山(2668m)展望コース 室堂から浄土山(2831m)への登山道の途中で右に折れ、室堂山展望台に向かいます。往復2時間のコース。室堂山展望台では、立山カルデラ、ザラ峠や五色ヶ原が見渡せます。 ●ミクリガ池一周コース 室堂ターミナル~ミクリガ池~みくりが池温泉~エンマ台~ミドリガ池~立山室堂山荘~室堂ターミナルに戻るコースです。所要時間は1時間。観光シーズンは、室堂周辺を散策し、ターミナルでお買い物して、帰られる観光客さんが多いです。 ●松尾峠展望台周回コース 「追分」から「松尾峠展望台」までを周回します。「立山カルデラ」を眺望出来ます。ちなみに、展望立山荘の近くにも「カルデラ展望台」があります。 ●天狗平/弥陀ヶ原ハイキングコース 花の時期や紅葉の時期に大高原を散策するコースが、何とおりもあります。観光客に大変な人気です。 ※1:天狗平と弥陀ヶ原の境にある「天狗の鼻」はクサリ場のある難所です、登山に慣れていない方は通行を控えて下さい。 【 今回のルート 】 [ 1日目のルート ] 室堂ターミナルに着いたら、しゃぶしゃぶランチのためのクーラーボックス(安全のためソフトタイプの物)等を分担して、雷鳥沢まで運びます。行きは下り坂なので助かりますが、翌日の雷鳥沢からの復路は、地獄の上り坂です。荷物が軽くなっていることを祈りつつ、往路を下ります。 [ 2日目のルート ] 早朝、雷鳥沢ヒュッテを出発。アタックに不要な物は、雷鳥沢にデポして行きます。今回、あえて、大方の登山客と反対方向の(時計回り)で山行します。~別山乗越~別山(南峰-北峰)~真砂岳~富士ノ折立~大汝山~雄山~一ノ越~雷鳥沢~(荷物をまとめ)~室堂ターミナルで山行終了です。 【 ルート上のチェックポイント 】 [ 1日目のチェックポイント ] アルペン村、立山サンダーバード、藤橋、立山駅、美女平駅、滝見台(1280m、称名滝を見るためにバスが一時停車します)、弥陀ヶ原(車中から景観が楽しめます)、天狗平、室堂駅(ターミナル)、ホテル立山、 立山玉殿湧水(給水用のボトルを準備しましょう)、室堂平、ミクリガ池、みくりが池温泉、エンマ台、雷鳥(頻出する地域)、雷鳥荘、雷鳥沢ヒュッテ(宿泊先)、ロッジ立山連峰(お隣の小屋)、雷鳥沢キャンプ場(しゃぶしゃぶランチします) [ 2日目のチェックポイント ] 浄土川、浄土橋、劒御前小舎、別山乗越(べっさんのっこし)、別山南峰、硯ヶ池(すずりがいけ)、別山北峰、山崎カール、真砂岳分岐、内蔵助小屋(くらのすけごや)、真砂岳、真砂沢カール、内蔵助カール、大走り分岐、富士ノ折立、大汝休憩所(おおなんじきゅうけいじょ)、山崎カール、大汝山頂上、雄山(五ノ越に相当)、(四ノ越、三ノ越、二ノ越)、一ノ越、一の越山荘、(立山室堂山荘前を通過せず)、賽の河原、大走りへとの接点、浄土橋、雷鳥沢、みくりが池温泉、室堂ターミナル 【 登山の要点 】 ※1:雄山往復登山ではなく、立山縦走(浄土山を除く)登山です。雷鳥沢からの反時計回りの「周回コース」(一般的に、日帰りで立山を周回する場合は、室堂から始まる時計回り)です。アタックに不要な物は雷鳥沢キャンプ場にデポするので雄山から直接、室堂に下山せず、一ノ越から沢沿いに下り、一旦、雷鳥沢に戻ります。 ※2:台風11号が通過したばかりであることと、北陸がまだ梅雨明けしていない~ということで、天候のの心配があった。実際は、初日の午後は突風のため、雷鳥沢のタープは途中で撤去し早々に、山小屋に避難を余技されたが、2日目は天候が回復しました。 【 2日間のグループの行動 】 [ 1日目の行動 ] AM5:30 自宅を出発。 AM7:30 立山駅(ケーブルカー駅)到着。 (ケーブルカーの車内に入らない荷物は後ろの荷台へ、無料) AM8:15 美女平バスターミナル到着-高原バス乗車。 (大きな荷物はトランクルームへ1つ300円) ※:高原バスでは、スキー、スノーボード、10kg以上の荷物はトランクルームに入れます。荷物料金(300円)が必要。 AM09:30 室堂ターミナル到着。 (30分で休憩・6名で立山そばをいただきました) AM11:00 雷鳥沢キャンプ場到着 まずテント1張りとタープ1張りを設営。 PM0:00 「しゃぶしゃぶ」タイム。 (しゃぶしゃぶ肉は事前に用意、アルコール類は現地の山小屋で購入) PM3:00 強風のためタープを維持出来なくなったため、撤去し、不要の物品と一緒にをテントにしまう。 (テントは明日の登山終了まで物置とする) 残念ながら、メンバーの一人が高山病らしき症状がでたため、自力下山。入れ替わりに、大阪よりサンダーバード(電車)を乗り継いで着た1名が、合流。 PM3:30 1減1増の6名で、テントから撤退し、雷鳥沢ヒュッテにチェックイン。 (入浴と休憩) PM6:00 食堂で夕食~後は消灯まで静かに団らん。 [ 2日目の行動 ] AM5:00 起床。 AM6:00 朝食。 AM7:30 雷鳥沢出発。 劒御前小舎~別山乗越~別山(南峰と北峰)~真砂岳~富士ノ折立~大汝~雄山~一の越~1周して、雷鳥沢へ下る。 PM3:00 雷鳥沢到着。 (デポした荷物を回収、テントの撤収) PM4:30 室堂ターミナル到着。 各自の到着に時間差が出たため、メンバーを2つに分け、高原バスに乗車。グループは、室堂ターミナルで解散とした。 PM6:15 遅れた組が立山駅到着。後は、帰路のドライブ。 【 費用 】 [合計]:約20000円。内訳は以下~ ①交通費:立山駅~室堂往復運賃は4310円。 ※1:今回、立山貫光株式会社の関係者様から「特別優待半額券」頂戴しました。ありがとうございました。 ※2:昨年は、石川県民半額優待キャンペーン(石川県民であることを証明する物だが必要でした)がありましたが、今後も石川県民(能登国民)を大事にしてほしいです。(大伴家持が国守だった頃は、越中と能登は1つの国でした。また、明治初期は、富山も石川県に入るっていました。そろそろ、越中、能登、加賀を一つの県に戻してもよろしいのでは?) ②宿泊費:山小屋は個室料金のため1泊3食(翌日の弁当代800円を含む)で男性5人は10300円、女性2人は11800円になりますが、均等にして一人10700円とします。 ➂飲食費:肉+アルコール類はおよそ一人あたり5000円程度。 【 必要な物 】 ・一般的な登山の装備(雨具は必需品)・おにぎりなどの軽食(早朝出発なので移動中に摂る分)・各自必要な行動食(登山は6時間程歩くので、小屋の弁当ではカロリー不足)・お風呂セット1(小屋泊の雷鳥沢温泉の分)・お風呂セット2(下山後のアフターの入浴の分を駐車中の車内にキープ) 【 山小屋・その他情報 】 ●「雷鳥沢ヒュッテ(2350m)」 営業4月中旬~10月12日頃まで。料金:1泊2食 相部屋9,200円(個室はアップ)、外来入浴10:00~19:00、600円。弁当800円。コンクリート4階建、収容人数250名。風呂:外湯(にごり湯)は源泉かけ流し、内湯(澄んでいる湯)は男女別24時間入浴可能。泉質は単純酸性泉(Ph2.28)、硫黄臭あり白濁湯。温泉につかりながら、雄大なパノラマを満喫出来ます。室堂駅(ターミナル)から遊歩道を歩き40分。 ●「ロッジ立山連峰(2330m)」 雷鳥沢ヒュッテの姉妹間。料金は雷鳥沢ヒュッテと同じ。外来入浴の受付は16:00までの事が多い、600円。200名収容。ヒュッテの北側80m(浄土川側)に位置。お風呂からの大日岳の眺望が最高。 ●「雷鳥沢キャンプ場(2300m)」 テントは約300張り。管理棟(トイレ)あり、富山県の管理。清掃協力金500円(2日以上の連泊は何泊でも1000円)、11月上旬からトイレは使用不可のため、携帯トイレ持参必須(ターミナル売店で購入可)。室堂ターミナルから歩いて45分位。登山だけでなく、ファミリーキャンプ感覚で利用されることも多い。こちらで眺める夕陽は最高です。西に、大日岳に沈む夕陽~東に、立山連峰の山腹がスクリーンになって「夕映え」が映し出されます。 ●「雷鳥荘(2400m)」 営業4月17日~11月24日まで。料金:1泊2食9300円~、弁当1050円。外来入浴10:00~18:00、600円。300名収容。※地獄谷の火山性ガスの影響を受けやすいので、風向きによっては呼吸器の持病のある方は注意が必要です。 ●「みくりが池温泉(2430m)」 営業4月中旬~11月下旬。外来入浴9:00~16:00、700円。120名収容。喫茶&売店のお勧め:ピザとビールのセット1000円、ブルーベリーソフト350円。日本最高所の温泉です。 ●「ホテル立山(2420m)」 営業4月中旬(アルペンルート全線開通日)かた11月末まで。1泊2食付き20520~36720円。室堂ターミナルビルの2階にフロントがあります。自慢は「星に一番近いリゾート」です。 ●「立山室堂山荘(2450m)」 営業4月16日~11月25日。料金は11000円ほど、弁当1000円、外来入浴700円。284名収容。室堂駅より歩いて10分、雄山が正面からよく見える場所に位置する。隣接して重要文化財に指定の「室堂小屋」があります。 ※ 室堂小屋 1980年代まで山小屋として利用されていたが、文化財の指定を受け、新しい山荘(立山室堂山荘)が隣に建てられました。鎌倉時代からここが、修験者の修行の場であったらしい。山小屋として使用された建物としては日本最古のもの。室堂山荘で協力金を払うと、見学が出来ます。ちなみに、宗教と関係の無い日本最古の営業山小屋は、1907年に開業した白馬山荘です。 ●「一の越山荘(2700m)」 営業4月25日から10月下旬。1泊2食9300円、弁当700円。200名収容。山荘の場所が「一ノ越」で雄山山頂付近が「五ノ越」に相当します。※(一の越山荘)の「の」は平仮名です。 ●「 雄山神社頂上本社(3003m)」 御祓い受付は7月1日~9月30日。御祓いには500円必要(冬期以外は御祓いなしでは雄山山頂に上がれません)。巫女としてのご奉仕(アルバイト)募集あり。 ●「大汝休憩所(3000m)」 営業7月上旬~9月下旬。雷鳥荘直営。トイレ100円。食事は大汝定食700円など。立山の最高峰大汝山(3015m)の山頂にある休憩小屋。 ●「内蔵助山荘(くらのすけさんそう、2800m)」 営業7月上旬~10月中旬。1泊2食9000円、70名収容。 ●「劒御前小舎(つるぎごぜんごや、2750m)」 平成27年の営業は4月25日~5月31日(6/1~6/26は閉鎖)6月27日~10月18日。1泊2食9500円、弁当1000円。 ●「剱沢小屋(2500m)」 営業GWと6月上旬〜10月中旬。1泊2食9500円、弁当1000円。シャワー(宿泊者のみ)あり。収容人数150人。 ●「剱沢キャンプ場(2500m)」 200張り。剱澤野営管理所(富山県)で管理されています。テント最終受付は9月25日。 ●「剣山荘(2475m)」 営業6月下旬から10月上旬。1泊2食9500円、弁当1000円。シャワー(宿泊者のみ)あり。収容人数160名。 ●その他の宿泊施設:天狗平山荘(天狗平)、立山高原ホテル(天狗平)、弥陀ヶ原ホテル(弥陀ヶ原)、天望立山荘(弥陀ヶ原)、大日小屋(大日岳)、大日平山荘(大日岳)、早月小屋(劒岳早月尾根)など。 【 立山アルペンルート運行の概要 】 ●立山ケーブルカー 立山駅~美女平駅(片道7分)。通常20分間隔(混雑時は最速10分間隔?)。立山駅始発は7:00(ハイシーズンは6:00)、美女平駅最終は17:00(ハイシーズンは18:40)。 ●立山高原バス 美女平-室堂間を片道50分、20~50分間隔で運行。室堂駅最終は16:20~17:05~17:40と時期により3通りある。 ●立山トンネルトロリーバス 室堂-大観峰間を片道5分、30分間隔で運行。 ●立山ロープウェイ 大観峰-黒部平間を片道7分、30分間隔で運行。 ●黒部ケーブルカー 黒部平-黒部湖間を片道5分、20分間隔で運行。 ●関電トンネルトロリーバス 黒部湖-扇沢間を片道16分、30分間隔で運行。 【 今回のルート上の駅 】 今回のアクセスは、「立山駅~立山ケーブルカー~美女平駅~立山高原バス~室堂駅」間の往復でした。 ●「立山駅(475m)」 富山地方鉄道立山線および立山黒部貫光立山ケーブルカーの駅。 ●「美女平駅(977m)」 ケーブルカーの駅で、高原バスのホーム(乗り場)、売店、無料休憩所、展望台があります。お酒の好きな方は、売店でおつまみとして「やわらか子持ちほたるいか」1080円をどうぞ。※18年間まであった美女平ホテルは休業(上に出来たホテルに負けたか?)、気を取り直し、2007年には美女平駅が改築リニューアルしています。 ●「立山室堂駅(2450m)」 ターミナルビル+ホテル立山(立山慣光株式会社)が一体化しています。富山側の「立山駅」と長野側の「扇沢」と結ぶ動脈の中間に位置し、立山観光(登山)の中心的基地となっています。また、室堂駅の橫に自然保護センター(富山県の管理)があり。連絡路でつながっています。 【 今回に関連した私の山行記録へのリンク 】 ●「白山・別山を巡る南竜ヶ馬場テント泊(しゃぶしゃぶ付き)」 2015年07月04日(土)~07月05日(日) 先々週、白山で「しゃぶしゃぶ」コースを堪能しました。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-669815.html ●「5月中旬の大日岳(称名坂日帰りコース)」 2015年05月17日(日) [日帰り] 残雪がある時期に大日岳に登り、劒岳~立山連峰の眺望を楽しんできました。今回のアクセスルートでもある「県道6号富山立山公園線」の終点「桂台」から「県道170号弘法称名立山停車場線(称名道路)」に入り称名平駐車場に駐車。歩行者専用道路を約800m歩くと大日岳登山口があります。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-641370.html |
その他周辺情報 | 【 地獄谷温泉 】 富山県中新川郡立山町の室堂平にある温泉。標高2,300 mに位置する日本最高所の源泉である。「みくりが池温泉」、「らいちょう温泉」、「雷鳥沢温泉」の3つの温泉の総称。酸性泉(Ph3前後)、硫黄硫酸塩・塩化物泉、白いにごり湯、硫黄臭あり。 ※1:実際は硫黄は無臭です。硫化水素による匂いを慣例的に硫黄臭と呼んでいます。 ※2:「ホテル立山」と「弥陀ヶ原ホテル」は日帰り入浴(外来入浴)ありません。 ●「みくりが池温泉」 外来入浴9:00~16:00、700円。みくりが池温泉の1軒。標高は2430mに位置する日本最高所の温泉宿。 ※1:日本一の候補は他にもあります。八ヶ岳の「赤岳鉱泉(2300m、年中営業)」と「本沢温泉(2150m、年中営業)」です。みくりが池温泉は(通年営業)ではないので(日本一)の名にはふさわしくない?2番目に高所の「赤岳鉱泉」はそもそも(温泉)ではない、となると3番目に高所の「本沢温泉」に日本一の栄冠が輝くのか?さらに、もし、みくりが池温泉が日本一ならば~みくりが池温泉、らいちょう温泉、雷鳥沢温泉の3つ合わせて「地獄谷温泉」なので、(日本一)には3つとも含めるべきだ~と言う意見も? ※2:「みくりが池温泉は、内湯のみで露天風呂はない。そのため、『日本最高所の露天風呂』は本沢温泉(2150m)となる。」とウィキイペディアに記載されていますが、誤りです?(露天風呂)という事ならば雷鳥沢ヒュッテ(2350m)が『日本最高所の露天風呂』になるはずです。ここでも(通年営業)ではない事で雷鳥沢ヒュッテが落選とするなら、致し方ありませんが。 ●「らいちょう温泉」 「雷鳥荘」の1軒。外来入浴10:00~18:00、600円。 ●「雷鳥沢温泉」 「雷鳥沢ヒュッテ」と「ロッジ立山連峰」の2軒。外来入浴はともに600円。受付時間は雷鳥沢ヒュッテは10:00~19:00だが、ロッジ立山連峰は16:00までの事が多い。 【 立山山麓周辺の温泉 】 下山後は温泉(日帰り、外来入浴)に向かいます。 ※「ホテル立山」と「弥陀ヶ原ホテル」は日帰り入浴(外来入浴)ありません。 ●立山吉峰温泉「ゆーらんど」 外来入浴10:00~21:00、610円(10名以上なら550円に割り引き)。アルカリ性単純泉(Ph9.2)、無色、無臭。「立山を下山したあとはいつもここ」という人が多いです。県道6号線を立山ICに向かって進みアルペン村を2kmほど過ぎたところに案内表示があります。製材所(立山山麓森林組合下田加工場)のところを右に曲がり、吉峰を1km進んだところに「ゆーらんど」があります。 ●「アルプスの湯」 外来入浴10:00~21:00、610円。アルカリ単純温泉(低張性・アルカリ性Ph9.2)。つるぎふれあい館(上市町保健福祉総合センター)内にあります。富山地方鉄道上市駅より徒歩15分、立山インターより車で5分。 ●立山山麓 亀谷温泉「白樺ハイツ」 外来入浴10:00~20:00、610円。1泊2足付き8300円から。ナトリウム炭酸水素塩泉(低張性・アルカリ性Ph9.7)、無色透明でさらりとした湯、弱塩味硫黄臭。(※亀谷温泉、粟巣野温泉、立山山麓温泉の3ヶ所の泉質は共通です)有峰有料道路亀谷ゲートの手前にあります。立山駅から約8kmで車で10分程度で来れます。 ●立山山麓 粟巣野温泉 「ホテル森の風立山」 外来入浴10:30~17:00、700円。元公共の宿の「ウェルサンピア立山」で、のちに旧「グランドサンピア立山」。2014年8月に「森の風立山」としてリニューアル。立山駅から車で5分。 ●立山山麓温泉「森の雫」 外来入浴10:30~18:00、700円。立山駅から車で5分。 ●立山山麓温泉「立山国際ホテル」 外来入浴10:30~16:00、760円。立山駅から車で5分。 |
写真
立山インター出口で、右折し県道6号線を南下する。道なりに進み、交差点「藤橋」で右折し称名川を渡れば、目的地の立山駅です。立山インター出口から立山駅まで約23km(所要時間およそ30分)です。※電車の場合は地方鉄道立山線を利用します。
あるぺん村の正面はバス専用のスペースです。乗用車は横手(コンビニ側)の駐車スペースを使います。直行バスに乗り換える方や、長時間の駐車される方は、道路を挟んだ向かい側の無料駐車場(空き地)に駐車しましょう。
コンビニではなく、「コンビニエンス」です。個性的な雰囲気のお店の「サンドイッチ」も手作り感タップリです。何個も買い、雷鳥沢で酒としゃぶしゃぶのお供にしました。
立山吉峰温泉「ゆーらんど」と「アルプスの湯」はほぼ同じ泉質。また、以下の4ヶ所の施設は同じ泉質(上記2ヶ所より少しPhが高い)です。立山山麓亀谷温泉「白樺ハイツ」、立山山麓粟巣野温泉「ホテル森の風立山」、立山山麓温泉「森の雫」、立山山麓温泉「立山国際ホテル」。山の上の地獄谷温泉(室堂周辺)のの泉質は酸性で硫黄臭が強く白く濁っています。対して、山麓近隣の温泉の泉質はアルカリ性でサラリとして透明です。
無料駐車場約900台。この位置図に載っていない臨時駐車場が約500台あります。称名川の対岸に藤橋を挟んで上流側と下流側にあります。駅の向かいにある[P280台]の場所が便利なのですが、どんなに朝早く行っても、シーズン中は運が良くなければ止めれません。他の場所は駅まで、5分程度、上り坂を登ることになります。
ロータリーの向かいの駐車場(280台)から埋まります。次に、「真川」側の100台と140台の駐車場に誘導されます。この2ヶ所からは歩道(図にある緑のライン)を通ると、比較的近い距離になります。
周回コースですが、雷鳥沢から時計回り方向に回ります。昨年は同じグループで雄山往復登山でしたので、今回は、別山を第一目標としました。状況によっては、別山往復にと止める事も想定していました。
室堂ターミナルから雷鳥沢までの移動。片道で、雷鳥沢で宿泊。歩行距離約2km、高低差約-200mを約1時間で移動。私達はしゃぶしゃぶ付きの大荷物でしたので、少し時間がかかりました。ガイドブック等では所要時間45分となっています。
合計の歩行距離は約11km、標高差約+1200m、所要時間約9時間でした。雷鳥沢に戻るまでの周回ならば、約9kmで所要時間は7時間半でした。周回を6時間と考えていましたが、能力的に無理があり、かなり予定時間をオーバーしました。
正式名称は立山黒部貫光立山鋼索線(こうさくせん)と言います。1本の「ケーブル(鋼索)」で、2台の「カー」が引っ張りあっこしています?ちなみに、高低差日本一は、京福電気鉄道の叡山ケーブル(高低差561m)です。
構内の売店です。暑い日は、バスやケーブルカーの乗車待ちの列から抜け出てきて、冷たい物を買い求める方が多いですが、今朝は、台風一過のためか、涼しい朝です。
乗客が多いときは、時刻表と関係無しに、バスが出ています。09:40頃に乗車出来ました。列に並んでいると、駅員さんがトランクルームに入れる荷物の料金を徴収に回ってきます。1つ300円です。料金を払うと、荷物に赤いタグを付けてくれます。バスの橫まで進んだら、トランクの前で係員に預けます。
標高1280m。称名滝を見せるための、下ノ小平にある滝見台です。称名道路から見ると悪城の壁(あくしろ の かべ)の上あたりの場所です。※称名滝のほとりにも「滝見台」があります。
落差350mの日本一の滝です。右に水枯れしている部分は「ハンノキ滝」と言います。こちらは、落差は500mもありますが、いつも流れているわけではないので、日本一の滝として認められなかった。
今年5月17日に撮影しました。実は「滝見台」と呼ばれるところは2ヶ所あります。1つは、アルペンルート上の標高1280mの所、もう1つは、称名滝のそばにある標高1080mの所です。5月に称名滝を見に行ったときは、残雪のため滝見台(1080m)が閉鎖されていました。滝の前に架かる「称名橋」かろ、滝の飛沫を浴びながら、この1枚を撮りました。
バスを降り、駅に入ると「入山安全相談窓口」の方が待ち構えています。私達は、事前に、入山届(地図付き)を用意していました。私は、今年の4月25日にもこちらに参りましたが、ビーコン携帯義務となっていて、所有していない私はレンタルしました。1台1泊6000円でした。
ターミナルの駅部分は2階建てで、1階に、高原バスとトンネルトロリーバスの発着場があります。その他、1階には、駅売店、味覚コーナー、そば屋、簡易郵便局があります。立山自然保護センターへの連絡通路もあり、荒天時に、外に回らず、駅から、センターに入場出来ます(無料)。
屋上から出た所で、ホテルの外観を撮影しました。ターミナルの2階部分にホテルのフロント、ホテルの売店、レストラン、ラウンジがあります。トイレは、1階、2階、屋上出入口の3ヶ所にあります。
(※周りに人が少ない2日目に撮影)立山アルペンルートは4月中旬から11月まで開通していますが、この湧水が飲めるのは、5月下旬から10月下旬の間だけです。
本来、立山玉殿とは、室堂山荘の裏の崖にある「玉殿岩屋」に湧く湧水のことらしい。1968年、アルペンルートの立山連峰を貫く立山トンネル掘削作業中に雄山の直下の破砕帯から、水温2 - 5℃の地下水が噴出。この水が室堂バスターミナル後方の場所まで引かれ水飲み場が設けられたのが、今の「立山玉殿の湧水」です。1985年、名水百選の一つに指定されました。
「ミクリガ」は、そばにある「みくりが池温泉」は平仮名だが、池の方はカタカナ表記が一般。1万年ほど前の噴火口跡に出来た火口湖。周囲631m、深さ16mと室堂平では最大の池。この池の水を使って立山権現に捧げる料理が作られたということで、神様の食事を調理するという御厨(みくり)が、語源らしい。
タデ科オンタデ属。名前の由来は御嶽山の高山帯に群落が見られることから。雌雄異株(しゆういしゅ)で、雄花は黄白色の花。この写真のような雌花は、朱色を帯び、果実になると濃い紅になってきます。
アブラナ科ヤマハタザオ属。高山では、ミヤマタネツケバナ(深山種漬花、アブラナ科タネツケバナ属)と取り違えやすいです。アブラナ科の花は、花びら4枚の十字形をしていて、どれもにています。ミヤマタネツケバナは背が低く、コンパクトにまとまって花を咲かせます。一方、ミヤマハタザオは、花茎が20cm位あり、葉もヘラ状で細長く、ヒョロヒョロ感じを受けます。
眼下が地獄谷です。谷と称名川の間に小さな丘がありますが、昔は、地獄谷山と呼んでいたような気がします?正面に見える大日連山の中央は奥大日です。前大日と大日岳は少しお隠れになっております。
[立山の山崎圏谷]
立山雄山神社峯本社直下にあるこの圏谷は北洪積世の氷河時代にアルプスにも氷河があったことを示すものとして、明治37年8月、山崎 直方博士によって発見されたものである。日本アルプスにおいて圏谷氷河によって形成された圏谷のなかでもこの圏谷は、最も典型的にその形態と地石是を残している。
ミツガシワ科イワイチョウ属。雷鳥沢キャンプ場にもたくさん自生していますが、まだ、花は満開とは言えません。あと少しで。白い花がもう少し大きく開きます。
火山ガスの増加があり、地獄谷は平成24年より、通行止めになっています。昨年からは、さらにリスクが高まったようで、注意喚起の立て札が増えています。火山ガスは東側に流れることが多く、エンマ台を過ぎた所から、雷鳥沢までが、「火の用心」以上に、「火山ガス用心」が必要です。
こちらでは、いつも西風が吹いているように思えます?地形から想像しますと。風が西から東に進み、立山連峰にぶつかり、方向を南に転じ、浄土川沿いに登り、一ノ越を乗り越えるように風がながれるのかしら?
エンマ台と雷鳥荘のある丘の間が谷になっていて、池があり、残雪も遅くまで残ります。残雪が緑色がかっているのは、火山ガスにに含まれる銅イオンによって、着色していると思われます。
ガスには多くの成分が含まれますが、たびたび問題になるのは問題になるのは次に3種類です。日本では、ここ半世紀の間に20数名の犠牲者が出ています。
①二酸化硫黄(SO2、亜硫酸ガス):刺激性が強く、呼吸器に対して強く障害します。
②硫化水素(H2S):独特の腐卵臭を持つガスで、強力な神経毒として作用し、呼吸を抑制してしまいます。火山性ガスによる被害者のほとんどは硫化水素に夜物です。
③二酸化炭素(CO2、炭酸ガス):臭いがしないため、感知されず、酸欠による事故がある。
火山ガスの内、メタン、水素、水蒸気など以外は、空気より比重が重いです。センサーでモニターされていますので、危険が迫れば警報が出ます。火山ガスは重いので、普通は高い方に避難すれば良いのですが、風の力で、谷や斜面にそって、下から這い上がってきますので、吹き流しで風の向きを判断しなければなりません。
雷鳥荘の前にある「仮設水場」です。飲料用ではなく、火山ガス対策の物です。火山ガスの成分の二酸化硫黄と硫化水素は水に溶けやすいので、濡れたタオルを口鼻に当てて、急場を凌ぎます。
ここの展望風呂が良いらしいです。ただ、火山性ガスの影響を受けすいので注意が必要です。ありがたいことに、このあたりの丘が、雷鳥沢に火山ガスが流れ込むのを防いでくれています。それでも、私は、雷鳥沢でキャンプしていて、この丘を越えて、ガスが流れ込んできて、ビックリしたことがあります。
ハマウツボ科シオガマギク属。シオガマギク属の中では、一番多く出会えます。花が黄白色のエゾシオガマ(蝦夷塩釜)は、ヨツバシオガマよりも、開花が1ヶ月ほど遅いです。
雷鳥荘から100m程、進んだところの展望台です。(雷鳥沢ヒュッテの少し上あたり)雷鳥沢からの帰りは、心臓破りの坂を登りますが、この場所で一息つけます。
大日岳までは、雷鳥沢から往復登山する方が多いです。下の称名滝にある登山口より楽に登れます。称名滝から、大日連山を縦走し、雷鳥沢に降り、1泊し、室堂経由で弘法から八郎坂を下り、スタート地点に戻るコースもあります(大日岳までがきついです)。
11:00 雷鳥沢キャンプ場に着きました。じゃぶしゃぶ宴会の会場設営(テントとタープ)しました。台風12号が過ぎ去り、安心していたのですが、この後、4時間後には、突風が吹き荒れたため、テントを残したまま、撤退、山小屋にチェックインしました。(※2日目の朝の撮影です)
お湯が沸騰しません。しゃぶしゃぶ肉が橫で寂しそうにしています。アルミ鍋は熱伝導が良い反面、熱が逃げやすいです。この大きな鍋にあたる風が熱を奪い、お湯が沸きません。
「ヘリオスガイド3L」ジェットボイルシリーズ最大のクッキングポットですが、40cm千寿鍋と比べるとかなり小さく感じます。ちなみに、これはチタニウム製です。チタニウムは熱伝導が悪い反面、保温性が良く、しかも軽量です。しかし、焦げ付きやすいのが難点です。私は、高価なチタニウムよりお手頃なアルミ製の物が良いかなと感じています。
ヨツバシオガマ(四葉塩釜)の内4分の1は5枚葉だと?どっかで聞いたことがあります。管理棟の周りには、お花が多いです。1つ建物があるだけでも、周りが暖かくなり、高山植物が育ちやすくなるのでしょう。
バラ科キジムシロ属。この辺りでは、3種類の黄色い花と似ていますので判別に気を付けます。①ミヤマダイコンソウ(深山大根草、ダイコンソウ属バラ科)、②ミヤマキンポウゲ(深山金鳳草、キンポウゲ科キンポウゲ属)、③シナノキンバイ(信濃金梅、キンポウゲ科キンバイソウ属) ~ミヤマキンバイの葉は3出複葉で「三ツ葉」に見えるのが特徴です。
強風に負け、タープを防衛出来ませんでした。メンバーの1名が高山病ぽくなり、自力で下山、大阪より遅れて到着した1名が加わり、プラマイゼロの6名となりました。この小城(テント)を後にして、6名の隊員は雷鳥沢ヒュッテに入城しました。
城内(雷鳥沢ヒュッテ)をパトロールしてから、朝風呂に入りました。こちらの現場写真は、玄関先の受付(兼売店)です。自販機の橫の扉中は、乾燥室です。玄関には缶ビールの自販機もあり、雷鳥沢でキャンプの人もよく利用されます。
右側が浴場です。浴槽からの展望が良く、別山から雄山まで見渡せます。10人以上が入れる浴槽ですが、洗い場が4つか5つしかなく、混雑時が、順番待ちになります。シャンプーは備え付けられているのですが、蛇口から出るお湯の量が少なく、泡を流すのに時間がかかるように感じました。
左が男、右が女湯です。男湯からの展望は最高ですが、女湯には目隠しの板が張られています。ホテルなどのお風呂ではマジックミラーを使われているところもありますが、ここの女湯では、板の隙間からでも山の眺望を楽しめるのでしょうか?
四角い露天の隅っこで、体を洗ってから入ります。レバーを回すだけで、水をたくさん出せるので、カップ麺ができあがる程度の時間でちょうどの湯加減になりました。
この隣に、水洗トイレがあります。2階から4階までが客室です。1階の奥(内風呂の上あたりの部分)食堂です。私達の夕食は17:30、朝食は06:00でした。時間はヒュッテさんの指定で、変更は出来ませんでした。
雷鳥沢ヒュッテの北側80m(高度は10mほど低位置)にあります。どちらも、佐伯満寿男様がオーナーです。ロッジの方が先にあって、後からコンクリート4階建のヒュッテが作られました。
雷鳥沢へ下りる石段の坂の途中から、雷鳥沢ヒュッテの横を通り、ロッジ立山連峰へ伸びる歩道があります。その歩道のすぐ上に、この露天風呂があります。男湯は歩道から直接入れそうなくらいに開放的です。この露天風呂は、白馬鑓温泉や八ヶ岳本沢温泉の露天風呂より高所にあります。良い風呂です。私は、少なくとも年に2度は入りに来たいです。
と自分に言い聞かせました。左側の尾根にある登山道を登るのですが、登山道の下部200m位が雪渓に覆われています。気温が低くないので、アイゼン不要と判断しました。
画面右端は室堂乗越で、稜線を左にいった小さなピークは2511m地点です。その右後が奥大日岳(2605m)、左後が前大日(2500m)です。大日岳(2501m)は前大日の影になっていて見えません。
ここを右に行くと「賽の河原」です。「大走り」と呼ばれるルートがありますが、道をロストしやすいです。今朝は、左に進みます。50m程行くと別山乗越(べっさんのっこし)に登る分岐が出ていて、そこから登り始めます。分岐を登らず、そのまま直進すると、大日連山に入ります。
コバイケイソウ(小梅蕙草、メランチウム科シュロソウ属)。奥に、山のように見える尾根があります。その左側に「大走り」ルートがあり、条件が良ければジグザグな登山道が遠くからでも分かります。
キンポウゲ科イチリンソウ属。雷鳥沢から別山乗越(べっさんのっこし)までのルートではこの「立山別山の白山一華」がけっこう目立ちます。「白山」の名が付く割には、白山御前峰にはあまり生育してません。御前峰の南にある「白山別山」に多く見かけます。私は2週間前に、向こうの別山にも登り、「白山別山の白山一華」に会ってきました。
ツツジ科シラタマノキ属。(白玉属)なのに(赤もの)とは、如何に?同属のシラタマノキ(白玉の木、ツツジ科シラタマノキ属)は、別名をシロモノ(白物)といい、その名のとおり白い果実をつけます。対して、「アカモノ」は赤い果実をつけます。なかま同士、(紅白)でめでたい?
キンポウゲ科オウレン属。別名を「カタバミオウレン」とも言いますが、「カタバミ」とは、(三ツ葉)が同じだけで、似ていません。カタバミの葉には鋸歯(ギザギザ)がないし、葉脈(葉のスジ)は不明瞭です。
約1時間半で500m高度を上げました。ここまでは上出来でした。別山を回った頃にはヘトヘトでしたが、途中、誰も雷鳥沢に引き返そうとは言い出しませんでした。
ここはまっすぐ登ります。この先、道幅が狭くなり歩きにくくなります。この分岐に左が剱沢に降りるショートカット。右に行くと、別山を迂回するショートカットになります。このショートカットは残雪期は通行禁止です。
体力の消耗があったのと、ガスで景観がなかったので、北峰(2880m)はあきらめました。視界が良ければ、北峰からの方が「劒岳(2999m)」の眺めが良いです。
北アルプスで最高所にある池(日本で3番目の高所にある池)です。名の由来は、池の形が「書道の硯」に似ていることからです。現在、池は残雪の下です。9月頃、雪が溶けると池が完全に姿を現します。しかし、流れ込む川がないため、10月になると、今度は干上がってしまい、池が消えてしまいます。1年のうち、2ヶ月間だけ姿を見せる池です。
キク科ヤマハハコ属。別名がタカネウスユキソウ(高嶺薄雪草)とも呼ばれるが、ウスユキソウ属ではなくヤマハハコ属です。名の由来は、葉が次第に細くなり、茎に接する姿が「矢筈(やはず)」(矢の羽の付いた後の部分)に似ることから。
リンドウ科リンドウ属。オヤマリンドウ(御山竜胆)と名前が似ていますが、オヤマリンドウはこの花と違って、花びらが開かず、いつまでたっても蕾のような花です。また、ミヤマリンドウは、ハルリンドウ(春竜胆)とフデリンドウ(筆竜胆)と花が似ていますが、両者とも春に咲く(リンドウ)なので、間違わないと思います。
私達はだいぶ疲れが溜まっていて、メンバーの中にはここをショートしようという意見もありましたが、分岐点からの高度の上昇はあまりないので、あきらめずに登頂しました。
真砂岳頂上から見下ろしました。70名収容のこじんまりした山荘ですが、聞くところによると、アットホーム感じで評判が良いようです。
キキョウ科ホタルブクロ属。科の名前になっている「キキョウ(桔梗)」は絶滅危惧種に指定されていますが、高山のキキョウ(ホタルブクロ属ですが)達は元気があるようです。
ここで、私達の体力が、ほぼ限界になったため、黒部湖を見下ろしながら、お昼のお弁当を頂く事にしました。アーチ式の黒部ダム(黒四ダム)も見えてます。
こちらのバイオトイレ(利用料100円)は清潔できれいなトイレです。ここの500mlペットボトルの水は、空輸しか出来ないため500円で販売されています。
頂上でがガスにとり囲まれていて、なにも見えませんでした。大汝休憩所の裏のほうが眺めよかったですが、視界の上半分が雲とガスに覆われていて、遠景は楽しめませんでした。
左の方から上がってきました。右に入ると本殿(山頂、3003m)なのですが、時間的余裕がなくパスしました。頂上(本殿)に立つには、「御祓い」の受付(500円)が必要です。
画面中央に雲海から顔を出した「富士山」。左側の山脈は「八ヶ岳」。右側の山脈は、たぶん「左から、甲斐駒ヶ岳のあたり、尖って見えるのが、北岳、さらに右が木曽駒ヶ岳のあたり」だろうと思います。
雄山への登拝道で平になっている部分を1から5まで番付されていました。「一ノ越、二ノ越、三ノ越、四ノ越、五ノ越」です。雄山神社社務所のあるところが「五ノ越」ですが、本殿(頂上)部分は番外なのかな?
石積があり、広いのでよく休憩場所に利用されます。二ノ越と四ノ越はどこがそうなのか分かりませんでした。だんだん、斜面が崩れてきて、周囲と区別が付かなくなっているのではないでしょうか。
ナデシコ科ハコベ属。この名は、岩の間から生えるツメクサという意味です。この写真のように白い花が大きく開いたもはあまりありません。花頭が小さい物が多いです。
ナデシコ科タカネツメクサ属。後から気がつきました。イワツメクサとしていた写真の中に(高嶺爪草)のものが混ざっていました。この花は白い花ビラ5枚(5弁花)に見えますが、(岩爪草)も5弁花でありながら、1枚の花ビラが2つに裂けているため10弁花の様に見えます。ナデシコ科でよく見られる特徴ですが、この(高嶺爪草)も、花ビラも先端が「先割れスプーン」のように少しだけ裂けています。
バラ科ダイコンソウ属。なぜか、大根(アブラナ科ダイコン属)に似ているわけでもないのに、(大根草)の名が付いています。イワツメクサ、イワカガミ、イワギキョウなどと同じように、岩場に咲いていますから、イワキンバイ(岩金梅)と改名してみるのは、いかがでしょうか?
正面のピークは真砂岳で、エスケープルートの「大走り」が雷鳥沢に続きます。私達は、一ノ越から「賽の河原」まで降りてきました。浄土川の細い支流があるのですが、橋が流されていて、川底を少し歩きました。
だいぶ時間が押していたので、急いでテントをしまい、室堂駅に向かいましたが、私は、燃料切れの状態でした。この後、みんなより30分ほど遅れて、駅に着きました。
キク科アキノキリンソウ属。アキノキリンソウの高山型。属名になっているアキノキリンソウは「ベンケイソウ科のキリンソウ」に似た花で秋に開花するので「秋の麒麟草」となった。ちなみに、この「深山秋の麒麟草」は「秋」の名が付くのに、夏に開花します。この時期この辺りで、似ている花は「アブラナ科のヤマガラシ」です。よく見るとそんなに似ていませんが、山道では何となく取り違えてしまいます。
ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草。ミズキ科なので、花は、ハナミズキやヤマボウシに似ています。樹(木本)の仲間なんですけど草本(多年草)です。これは、日当たりの良い石畳道の脇に咲いているためか、花の感じがドライです。
キク科ヤマハハコ属。名の由来は、母子草(ハハコグサ)に似て山に生えることからです。その「母子草」の名は、葉や茎が白い綿毛に覆われている姿を、母親が子を包み込む様子にたとえたと言う説があります。
帰り道、室堂まで来た頃から快晴です。大日連山の右側の一番高いところが、奥大日岳(2605m)。左に少し下がった所のピークが前大日(2500m)。左端のピークが、大日岳(2499m)です。
立山ケーブルカーの概要:所要時間7分、運行間隔20分(今の時期は10分間隔です)、移動距離1.3km、定員120名、駅間標高差502m。運行が10分に1本なら720人/時の輸送能となります。待てよ~上下に載るのだから満車なら1440人/時にもなる!
横断幕で持ち帰り運動がアピールされています。私達パーティーがお山のパーティー(宴会)で出だしたゴミを持ち帰りました。70Lの大きいゴミ袋一杯になりました。
立山駅正面玄関の橫にある清水です。美女平に「熊王清水取水口」があるそうです。立山玉殿の湧水より美味しいような気がしました。ただし、登山前より下山後のほうが、何でも美味しく感じるのかも?
帰りが予定より遅くなりました。つらい事もあったが、充実した山行でした。※ケーブルカー下り最終は18:40です。(時期により最終は17:40になります)
装備
共同装備 |
テント(ヒルバーグスタイカ)1セット
ビバークタープ L1枚
タープポール4本
グランドシート2枚
ストーブ2ヶ
40cmアルミ製千寿鍋
クッキングポット2ヶ
しゃぶしゃぶ用お肉(牛豚あわせて約3.2kg)
スライス餅900g
タレ各種適量
おつまみ各種適量
|
---|
感想
【 立山について 】
(※ウィキイペディアより抜粋です)
『立山(たてやま)は日本の飛騨山脈(北アルプス)北部、立山連峰に位置する山で、雄山(おやま、標高3003m)、大汝山(おおなんじやま、標高3015m)、富士ノ折立(ふじのおりたて、標高2999m)の3つの峰の総称である。雄山のみを指して立山ということもあるが、厳密には立山連峰に立山と称する単独峰は存在しない。立山連峰の主峰で、中部山岳国立公園を代表する山の一つである。剱岳とならび、日本では数少ない、氷河の現存する山である。』
~と言うことです。
つまり、
A:「立山」=雄山+大汝山+富士ノ折立 と表されます。
また別に、
B:「立山三山」=別山+立山+浄土山 と言う呼称もあります。
数式として考え、BにAを当てはめると、
C:「立山三山」=別山+富士ノ折立+大汝山+雄山+浄土山 となります。
結局、
「立山三山」と言われる物は、「立山の五山」を示す事になります。
(ちょっとまてよ!真砂岳さんはどこいったんだ~)
【 別山(べっさん)について 】
ややこしや、この辺では、「3つの別の別山が別々の所にあります?」
①立山別山(立山三山の別山) :北峰2880m、南峰2874m
②黒部別山(立山別山の北東約4km) :本峰2353m、北峰2284m、南峰2300m
③白山別山(白山御前峰の南約5.5km):標高2399m
(※私は2週間前に白山別山に登頂しました)
【 立山別山の南北問題? 】
地図上の別山の表記が「南峰」を指すのか「北峰」を指すのかによって、ガイドブック等によって、まちまちである。次の3通りの組み合わせがあります。
①「別山」=別山(2874m)+別山北峰(2880m)
②「別山」=別山南峰(2874m)+別山(2880m)
③「別山」=別山南峰(2874m)+別山北峰(2880m)
【 立山の佐伯さんたち 】
立山室堂周辺を中心に山荘(山小屋、ホテル)の主さん(代表者)のお名前を調べてみました。なんと、7割方が「佐伯」の姓(名字)でありました。『立山開山縁起』に登場する「佐伯有頼(さえきのありより)」の末裔の方々なのか?たまたま、立山町に「佐伯」姓が多く、昔から山に係わってきたためなのかは、私はよく分かりません。私が、今までお会いした「佐伯さん」をどなたも良い方でした。(山荘のHPからでは代表者が判明しないことがありますが、地方自治体のHPには記載させています)
(※敬称は省略させて頂きました)
・雷鳥沢ヒュッテ/ロッジ立山連峰:佐伯 満寿男
・雷鳥荘/大汝休憩所:志鷹 定義 ※
・みくりが池温泉:尾近 三郎
・ホテル立山/弥陀ヶ原ホテル:立山貫光株式会社の経営。創業者は佐伯 宗義
(現代表取締役社長:佐伯 博)
・立山室堂山荘:佐伯 千尋
・一の越山荘:佐伯 光昭
・内蔵助山荘:佐伯 常行
・剱御前小舎:佐伯 和起
・剱沢小屋:佐伯 友邦
・剣山荘:佐伯 功磨
・剱岳早月小屋:佐伯 謙一
・大日小屋:杉田 健司
・大日平山荘:佐伯 直樹
・天狗平山荘:佐伯 賢輔
・立山高原ホテル:公立学校共済組合「高志会館(こしかいかん)」経営。
・天望立山荘:国民宿舎で、公営。
< 追加※ >
(※またまた、ウィキイペディアよりの抜粋です)
『現在、立山の山荘経営者や山麓の芦峅寺地区の住民の名字は「佐伯」「志鷹」(したか)の2つが大半を占めるが、これは開山伝説とも関係があると考えられる。』
~という記載がありました。
雷鳥荘/大汝休憩所の経営者、志鷹 定義 様も立山開山ゆかりの方でした。
【 良かったこと 】
●立山縦走達成。
●「しゃぶしゃぶ宴会」付き「周回型登山」を満喫出来た。
●たくさんのお花に会えた。
【 悪かったこと 】
●ハードな山行だった(見通しが甘かった)。
●雄山神社を参拝する時間的余裕がなかったこと。
●真の「立山縦走」は浄土山~別山までなので、今回は、浄土山を登頂していないので、完全縦走とは言えない。
【 最後に 】
台風の影響で、集合場所に間に合わなかったメンバー、体調不良により、途中下山したメンバー、しゃぶしゃぶのためにの装備(荷物)の重さ、装備品の紛失(なくし物騒ぎ)、タイムスケジュールの設定の甘さ、等々の問題点あり、グループみんなに負担をかけました。しかし、何とか、メンバーみんなの協力で、山行させて頂きました。皆さん、ありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する