白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳 お花見周回
- GPS
- 24:18
- 距離
- 34.8km
- 登り
- 2,901m
- 下り
- 2,925m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 8:39
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 8:34
天候 | 1日目:晴れ。夕暮れには南側のガスも取れて白馬鑓や劒・立山の夕焼けが見られた 2日目:朝焼け〜鉢ヶ岳の途中まで晴れ。あとはガス時々晴れ。雪倉岳山頂は時々ガスが晴れて白馬方面が見渡せた。 3日目:曇時々晴れ。雨予報に反して晴れ間ものぞく歩きやすい天気。下山後少しして雨になったので早出してよかった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
入りは連休2日目だったため15時過ぎに着いたらいっぱい。道の途中のスペースも車でほぼ埋まっていた。一泊や日帰りの人が帰る時間帯と聞いたので少し待ち、帰る車が出たところに運良く入れた。 下山時は平日なのでがらがら。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はなし。中級者向けと紹介されてはいるが、鎖などの難所はないので体力さえあれば歩けるコースだった。ただしこの時期は鉱山道が未整備でエスケープルートなし、途中の避難小屋も1箇所だけなので体調や天候判断には注意すべきだろう。 ・蓮華温泉〜白馬大池 歩きやすい樹林帯の登り。天狗の庭あたりから開けて涼しくなる。人も少なくて静かな道。 ・大池〜白馬山荘 整備されて歩きやすい。連休最終日なので下山の人が多くすれ違いに時間を要した。狭いところでも前を見ずに突っ込んでくる下山者が多くてちょっとこわい。 ・三国境〜朝日小屋 白馬の稜線を離れると人がいなくなってとても静か。残雪は鉢ヶ岳の巻道と水平道で1箇所ずつ。だいぶ小さくなっているのですぐ消えそう。傾斜も緩くそのまま通過した。 赤男山から水平道は大きな段差も増えてペースが落ち気味。 道沿いの水は赤男山のトラバースと水平道の各1箇所あり。雪倉岳からの下りにある水マークはどこか分からなかった。 ・朝日小屋〜蓮華温泉 大きい段差や岩はあるが道は基本的に明瞭(ただし暗いうちに沢をそのまま登ってしまい迷いかけた)。沢や泥濘を歩く箇所もあるが、ゲイターを巻くほどではなかった。歩きにくいと言われるが比較的整備されていて、体感では苗場山の祓川コース等よりはずっと歩きやすい。残雪は吹上のコルから下に2箇所。短いので下側を巻くこともできるが、そのまま通過して大丈夫だった。 五輪高原までは幾つも沢を通過するので水は豊富。カモシカ坂を下りたら白高地沢橋直前がおそらく最後の水場。 最後の登りは案外短く、想定の半分くらいに感じた。日差しも雨もなく消耗が少なかったおかげかもしれない。 |
その他周辺情報 | ・朝日小屋 夕食は地のもの中心で美味しかった。 トイレはウォシュレットで嬉しい。 部屋のコンセントでスマホ等の充電もOKだった(宿泊者が多い日も同様かは知らない) ・蓮華温泉 内湯は800円。泉質と温度もゆったり浸かるのによく、下山後すぐに汗を流せるのはとてもありがたい。食事もいただいた。 |
写真
感想
「お花好きなら気に入るよー」と言われた雪倉の稜線。夏休みの遠征、今年はお花を見まくるつもりでここを選びました。朝日小屋の予約が全然取れず、18日だけ空いていたため元々の予定を2週間近く繰り上げる形で決行。梅雨明け前の微妙な天気予報に惑わされながら当日を迎えることに。
初日は朝から快晴。ゴゼンタチバナやオトギリソウで賑やかな広葉樹林と静かな針葉樹林を抜け、天狗の庭からは出てき始めた高山植物と展望を楽しみながら大池まではあっという間でした。
大池からは人が一気に増え、小蓮華までは連休最終日の下山ラッシュに辟易しながらの登りになりました。ライチョウと展望とお花はとても良いです。その先はラッシュも過ぎてストレスなく歩けました。
山荘到着後は少し休んで周りを散策。お花だらけで山荘周辺だけでもかなりの種類が見られます。登山中は近縁種と思ってスルーしてしまう花もあるのでゆっくり観察しながらひたすら撮影。シロウマオウギとイワオウギもゆっくり見比べられましたし、シコタンソウやミヤマオダマキはここ以外あんまり見ませんでした。わいていた雲も日没前には取れて綺麗な夕焼けも拝めて、景色とお花をフルで堪能できる満足度の高い一日でした。
2日目は展望がなくなる予報だったため、白馬山頂でご来光を見てすぐ出発。日の出前後は富士山や南アまでクリアに見え、白馬の山影も拝めました。
三国境で朝食を食べて雪倉方面へ下り始めると、荒涼とした斜面では多数のコマクサやウルップソウがお出迎え。うきうきで歩けばすぐに鉢ヶ岳の巻道のお花畑です。前日遠目に確認した通りルート上に雪渓はほぼなく、唯一の残雪も5歩くらいで終わり。西風が遮られる巻道は少し暑いですが、日差しがないので消耗も少なく避難小屋へ。この辺りからガスが濃くなり山頂も見えたり隠れたり。同じく朝日岳へ向かう方達とお話しながら小屋前でお弁当休憩。天気は下り坂予報なので朝日岳へ今日登るかどうか皆さん迷っていました。
小屋から雪倉岳までは1時間かからず到着。朝日小屋から雪倉岳までも所要時間は同じらしく、山頂付近は多少賑やかでした(といっても5人くらい)。幸い白馬の稜線はガスの晴れ間から拝めました。
雪倉から先はずっとガスの中でした。植生は徐々に変わり、今まで見なかった花も出てきます。コマクサはここで見納め。鞍部まで下ると風は多少ましになり、レインウェアの出番はおしまい。
赤男山のトラバースに入ると高山の稜線的な雰囲気はなくなり、植生も2000m台の樹林帯な雰囲気に。道も段差や細かなアップダウンが多く今までよりは歩きにくくなります。コザクラを愛でながら小桜ヶ原を過ぎるとすぐに水平道分岐。見るからにガスで展望なさそうなので今日の朝日岳登頂は諦めて水平道へ入るも、2、30分ほど歩いたところで晴れ間が。今更戻るのもしんどいのでそのまま進みました。後で話を聞くと後続の方々はちょうど分岐あたりで晴れたから山頂へ向かったそうです(でも展望ゼロだったそうで…)。
水平道は林内を歩く部分が多く無風、今まで涼しかった反動でとても暑く一気に消耗しました。最後の沢で頭から水を被ってリフレッシュしてから小屋へ到着。この日は宿泊者が十数人しかおらず、泊まる側からすれば「当たり」の日でした。食事も美味しくて雰囲気も良く、また来たくなる所です。
ここも小屋周辺はお花畑。チングルマが多いのも個人的にポイント高いです。夕暮れ時にはまた雲が晴れてきて今日歩いた山々も一望できました。
3日目は雨予報だったので、天気がもつうちになるべく下るべくまた3時起き。食堂が開放されていて、前夜にお湯やお茶も用意して下さっているのがとても助かります。
外に出ると意外にも低い雲はなく、富山の街灯りも見えるくらい。山頂も予報に反して展望があり、富山湾もうっすら望めました。
小屋で同室だった方達と途中の休憩スペースで再び一緒になり、そこからはだいたい一緒に下りました。キンコウカの咲き乱れる五輪高原を過ぎるとあとは樹林帯。小屋の方には最後がきついと言われましたがずっと曇で消耗も少なかったので最後の登りも余裕をもって歩けて、見込みよりだいぶ早くゴール。温泉に浸かっている間に雨が降り出したので天気はぎりぎりだったみたいです。
花が好きなら雪倉〜朝日は是非歩くべき、と言われた通り本当に楽しかった。歩きにくいと言われますが草刈りや道の付け替え等整備はちゃんと入っていて、そこは流石北アルプス。静かだけど人が全くいないわけではない、というのもちょうどいい塩梅です。
マツムシソウなどちょっとの時期の差で見られなかった花もあって、また来ても楽しめそうです。お花を見ながら疲れを忘れて歩けるので本当にあっという間の3日間でした。
とりあえず記録は書いたけど写真も多過ぎるので、お花の名前を調べながらもう少し整理しなくちゃですねー………
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