TJARに憧れて2024@大浜海岸~親不知
- GPS
- 161:49
- 距離
- 437km
- 登り
- 28,850m
- 下り
- 28,868m
コースタイム
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 4:27
- 山行
- 12:23
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 12:23
- 山行
- 14:17
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 15:24
- 山行
- 11:31
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 12:07
- 山行
- 15:29
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 16:38
- 山行
- 16:40
- 休憩
- 6:05
- 合計
- 22:45
- 山行
- 12:17
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 12:57
- 山行
- 12:49
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 14:51
- 山行
- 10:29
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 11:40
- 山行
- 11:02
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 12:32
- 山行
- 12:33
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 14:15
- 山行
- 10:41
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 11:07
天候 | 全日ともに風穏やかで、天候の崩れなく天気に恵まれた期間だった。最終日が曇りなのも完璧。 --- 8/2(~白樺荘):☀️️ 8/3(~荒川小屋):🌤️→🌥 8/4(~熊ノ平): 🌤️→🌥 8/5(~駒ヶ根):🌤️→🌧️ ※夕立 8/6(~木曽):🌧️→⛅️ 8/7(~上高地):☀️ 8/8(~双六小屋):🌤️→🌧️ ※夕立 8/9(~船窪小屋):🌤️ 8/10(~キレット小屋):🌤️ 8/11(~朝日小屋):🌤️ 8/12(~親不知):☁️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・国道152号線が、市野瀬から南へ通行止 ※雨による土砂流入等 |
その他周辺情報 | ♨️親不知観光ホテル(風呂+送迎)@1500円 |
写真
感想
◆プロローグ
今年の夏は何をやろう…ひとりTJARが候補にあったがモチ上がらず準備(走り込み)不十分。過去2回(太平洋→日本海、日本海→太平洋)歩ききっていることもあり、何を目的に3回目をやるのか目標定まらぬまま、準備もせぬまま7月下旬。行けるチャンスはそうそう無い、今回で最後かもと奮い立たせて、スタート5日前にしてようやくパッキング開始。装備は前回そのままなので特段困ることなし。スタート時点で食料込み6.8kgの重量。
1回目:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2492065.html
2回目:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4571799.html
◆1日目(大浜海岸~白樺荘)
仕事を少し早めに切り上げて17時に自宅発。在来線と新幹線を乗り継いで2時間ほどで静岡駅。タクシー乗ってスタート地点の大浜海岸、TJARのモニュメントある場所は工事中で入れず、工事場所をぐるっと回って海岸に出た。海にタッチしてスタート。まずは駅までジョグ、道迷い無く快調にジョグって静岡駅。新静岡駅にあるハンバーグレストランさわやかで夕食。平日の20:30頃入店だったが30分ほど待って着席。はじめてのさわやか、肉肉しい牛100%ハンバーグでお腹を満たし再スタート。夜は涼しく平地はジョグって距離を稼ぐ。牛妻最終コンビニで食料調整のち安倍川渡って山沿いの道へ。集落のたびに鹿が目を光らせる、前回は雨だったのもあって全く見なかった、増えているのだろうか。途中で暗闇草藪から動物の唸り声が響き、熊かと思いダッシュで後退り…タイミング良く車が通ってくれて何もいないことを確認してダッシュで通過、良く考えれば犬だったような^^;スタートして40km過ぎた頃、右足膝裏が痛む…。今年1月に会津駒スキーで転倒して負傷したのと同じ箇所だ。ロキソニンテープ貼ってその後は歩きに徹する。自販機位置も把握済みのため水補給がスムーズ。井川集落入る頃には夏の日差し全開で日傘歩き、井川の商店でアイスの実を補給、井川キャンプ場でもアイス補給し歩く。前回のひとりTJARで熱中症になり大苦戦した教訓をもとに、水分&塩タブレットをこまめに補給しながら進む。暑さと膝裏痛でテンション上がらぬまま、昼過ぎてようやく白樺荘着。レストラン入りカツ丼セット注文。満室により白樺荘宿泊は断念していたが、聞いてみると空きが出たとのことで、即決で宿泊を決める。温泉入って部屋で昼寝、起きたら夕食。品数多く生ビールを注文して思いがけない最後の晩餐を満喫した。
◆2日目(白樺荘~荒川小屋)
初日白樺荘までとしたため、2日目はCT26h20mと行程中最長。2時白樺荘発、ジョグってみると膝裏痛は残るままで、アスファルト道は全歩き。吊橋渡って登山道入ると快調ペース、3.5時間登って茶臼小屋。水だけ補給して先を急ぐ。快晴で気持ちよい稜線歩き、急登登って1座目の3000mピーク聖岳。休憩しているともじゃまるさん夫婦が元気よく到着、親不知スタートして18日目とのことだが、とても元気そうでパワーもらえた。岩場のアップダウンこなし、百間洞山の家まで降りる。登山道では膝裏の痛みは気にならず問題なし。時間的にもいけそうななので予定通り赤石岳通過し荒川小屋まで。テント張ってカレーメシ食べて就寝。
◆3日目(荒川小屋~熊ノ平)
結露なく寒さなく、快適なテントの朝。手早く撤収してカロリーメイト補給したのち3時発。荒川前岳途中、後ろから猛追してくるヘッドランプの灯りあり。全力で駆け上がる負けず嫌いな性分、前岳ピークに逃げ切り。高山裏への急斜面を下る、前回のひとりTJARでここを通った時は夕立豪雨だった、各所でこれまでの主に辛い思い出がフラッシュバックする巡礼の旅。高山裏の水場で一服し、稜線のアップダウンを進んで三伏峠の水場で再度補給。塩見小屋までは歩きやすい稜線道、快調に進んで塩見小屋。信州味噌カップラーメンでランチ休憩、うまし!前回は天気が悪かったこともあり足裏の豆に苦しめられたので、今回は休憩の度に素足になったり、プロテクトJ1を塗り直したりと気を使った。塩見の岩稜を登って塩見岳は真っ白ガスの中。北上する稜線辿って仙塩尾根に入る、熊ノ平小屋少し手前で子熊が稜線を駆け登っていった。母熊いないか少し待機して通過して間も無くで小屋到着。15時小屋着で時間たっぷり、小屋ポテチ買ってのんびりしたのち夕食カレーメシ(今回の食料はカレーメシ1本勝負)でお腹を満たして就寝。
◆4日目(熊ノ平~駒ヶ根)
市野瀬にある平家の里(定休日・営業時間確認済)でランチを楽しむため1時すぎに出発。三峰岳登り仙丈方向へ…違和感感じ電源OFFっているスマホ起動しアプリで現在地確認すると、ぐるっと山頂ひと回りして来た道辿って熊ノ平へ戻っていた…山頂から5分も下ってなかったので傷口浅くセーフ。気を取り直して再三峰岳、間ノ岳方面にいったん下ってから仙丈方面の分岐があることを思い出し仙丈への尾根に乗る。日が登ってもまだ樹林帯から抜け出せない長い長い仙塩尾根。後半バテバテでたどり着いた仙丈ヶ岳。お腹も空いたので、地蔵尾根前に仙丈小屋に寄り道して食料&水を調達。地蔵尾根は走れる区間も多く快調に下る、林道と並走するあたりの登山道が朝露で濡れていて靴が水没して不快、林道走った方が良かったか。登山口に近づくにつれ暑さが厳しくなり、地蔵尾根下部の水場で小休止。下りで酷使した影響か左膝上内側広筋あたりに痛みがでたので、早めにロキソニンテープ張っておいた。柏木登山口出ると酷暑、日傘さしてアスファルト道を国道まで。国道152号南下しようとすると全面通行止めの看板が…少し前に調べた時は通行止め情報なかった。2020も同じ場所で全面通行止めだった。落ち着かせるためとりあえず平家の里でランチに入ろうとすると…臨時休業のダブルパンチ。ザックおろしてしばし心落ち着かせる、とりあえず行くしかない。徒歩での迂回は厳しい、土下座してでも通らせてもらおうと工事現場の人にお願いして、全面通行止め箇所は通らせてもらえて一安心。中沢峠越える頃には曇り空優勢で歩きやすくなったが、駒ヶ根入ると夕立。傘さし歩行で特に支障なし。下り道なので走れそうだが、足の負傷を増やすことを恐れて歩き通す。夕方に駒ヶ根タウンに入り、最初にあったファミレス・ココスに入店。胃腸は快調で、包み焼きダブルハンバーグを中心に3000円ほどのお食事を満喫。もう少し歩いてホテルにチェックイン。荷物置いて、物資調達のため近くのドラッグストアへ。ロキソニンテープを多めに買い足しホテルに戻りパッキングを済ませ就寝。セントラル空調なホテルの部屋で、ちょうど良い室温に出来ず寝苦しい夜だった。
◆5日目(駒ヶ根~木曽)
空木岳からの中央アルプス越えの長丁場、ホテルで少しでも休息とって体力回復させたいところだが0:30起床し出発。ホテル前のすき家で朝牛食べてスタート。弱い雨が降っているが気にならない程度、と思っていたらバスターミナル近づくにつれだんだん雨脚強くなり、スマホで天気予報チェック。AM2~3時にかけて22mm/hの豪雨予報で赤雲が近づいてくる…池山避難小屋までは届かない、スタートから雨に濡れたくないので、駒ヶ根バスターミナルの屋根付きで待機。ベンチにマット引いて時計のアラームセットしてガチ寝の体制。うとうとしながら1.5時間休んで豪雨過ぎ去った。気合いの1時発としたが今から空木越えのモチ上がらず、うどんや峠越えの中ア短縮版にルート修正、足の痛みもありかなり弱気な心持ち。ロープウェイ駅までのアスファルト道を辿って北御所登山口着く頃には雨止んで、稜線出る頃には晴れて青空優勢。日差しを浴びると元気でる。宝剣山荘立ち寄って、濡れた足回りを乾かしつつ小休止。小休止の度に足裏乾かしたり、プロテクトJ1塗り直したりと気を使っていたので、ここまで足裏トラブルなし。頂上山荘まで進んでチョコバナナアイスを食べ歩き、るんるん気分で木曽駒ピーク。短縮版にしたおかげで時間的にも体力的にも余裕ありの状態。福島Bルートに入り今後の行動を検討、明日も好天夏空予報のため夜のうちにロードで距離を伸ばしておきたい。そのため7合目の木曽駒避難小屋で仮眠ののち、そのまま夜通しで歩き続ける作戦で行くことに。吉と出るか凶と出るか。それではいったんおやすみなさいー。
◆6日目(木曽~上高地)
7合目避難小屋内は涼しく快適、誰も来ず3時間睡眠。スタートすると間も無く夕立強雨、雨宿りする場所もない、あっという間に登山道は川になり、沢下り気分で下降。1時間ほどで雨は止んだが、林道に合流する幸ノ川渡渉点は増水で水没不可避。泥まみれの靴だったので、靴のままじゃぶじゃぶ渡渉、渡った先で靴と靴下の脱水。間も無くでコガラ登山口&キャンプ場区域に入り70kmのロード区間スタート。
後半の北アは4日間で終える計画だったが、初日&2日目の上高地~烏帽子&烏帽子~キレット小屋が距離長く厳しい、天気もまだしばらく良さげなので5日で縦断する作戦に計画変更。上高地着いた時の状態で余裕あれば奥穂から槍の稜線を辿って岩場を満喫する計画としよう。それにより船窪泊となるが、テント場遠い&水場なしなので、小屋泊で体力温存することにし船窪小屋へ予約TEL。連休直前だが空きありで宿泊OKだったが、不動岳近くで滑落事故発生の影響で(警察から?)通行しないでほしい要請されている、と話を受けたが予約を済ませた。
木曽冷水から最短距離で国道19号でて最初のセブンで大休止、夕食食べて靴下履き替え、後半戦の物資を調達。少し重くなったザックを背をって薮原~境峠へ。境峠手前で眠さ&疲労により道端で横になる、小さな物音や虫の動きが気になりほとんど休めず30分でリスタート。境峠越えて少し下った先の蕎麦の里奈川の多機能トイレに入ると、快適個室で横になって寝れそう…便座に座って少しの休憩ののち再スタート。すぐに眠気の波が再度きて、今度はテント張って横になる、暗いうちに距離稼ぎたい焦りから1時間ほどで再スタート。少し進むと道端?に自転車が置いてあるではないか…夢ではない、跨って奈川渡ダムまで疾走する妄想したが、グッと堪えて自転車スルー。5時すぎて明るくなり観光トイレで顔洗って気合い入れる。奈川渡ダムに7時、ここから交通量多く歩道なしトンネル地帯となるので、ザック後ろに赤色灯付けて左側歩き。大型トラックの通行多く、たまに至近距離を走られると心臓に悪い。でも多くの車は大きく巻いて走行してくれて安心。トンネル地帯抜けて沢渡地区、気温25℃とでていたが直射の体感は30℃どころではない、日傘さして前進。沢渡~上高地までバスに乗って仕舞えばいいじゃないという誘惑を払拭してバスターミナルスルー。グレンパークさわんどの売店もまだ営業開始前、自販機レッドブルでカフェイン入れて残りもう少し。暑さ厳しく坂巻温泉に逃げ込むと休業中だが、外に主人がいて水浴びさせてもらってクールダウンできた。釜トンネルの急坂を登っていく、観光バスがじゃんじゃん通り天気よく上高地は賑わっていそう。大正池着いてお腹ぺこぺこでレストランIN、おしゃれなプレートランチで小腹満たして河童橋へ。バスターミナルにはバスが数十台並ぶ大盛況、河童橋周辺も大混雑。五千尺売店で10分ほど並んでソフトクリームゲット、食べ歩きで小梨平着。これでロード区間終わりで心配事が片付いた。小梨平食堂もランチ営業中、1時間前に食べたばかりだがランチ2回戦目でサバ味噌定食。テント張って荷物整理のち小梨の湯でさっぱり&リラックス。間も無くで16時の夕食時間になりロースカツ丼をガッツリいただいて〆。胃腸の快調さが続いてハッピー。調子良さげなので、明日は奥穂から稜線繋いで槍に行く計画とし就寝。
◆7日目(上高地~双六小屋)
7時間ほど熟睡して2:30小梨平発。岳沢をガシガシ登って汗吹き出し調子良し。紀美子平から奥穂行く計画だったが、せっかくなのでジャン経由としたくなり天狗沢に入る。上部は石がボロボロ落ちる悪路で前後に人がいない時間の通行で正解、稜線近くからガスに撒かれたが、稜線出ると西側は快晴青空でテンションあげあげ。天狗のコルで小休止しているとソロお姉さんと遭遇、夜明け前に奥穂側からジャンを通ってきたとのことで、快速ペースに驚き。只者ではなさそう、あっという間に間ノ岳方面へ消えていった。稜線のマーキングをしっかり辿ってジャンダルム基部、ザックデポして空身でジャンダルムピーク。山頂は10名弱の人で賑わっている、皆ヘルメット着用で偉い。自分だけノーヘル&ザックに外付けもりもりの危ないスタイル。天使に挨拶して景色を楽しんだのち、基部に戻って奥穂へ。何度目かのウマノセは難なく通過して30分ほどで奥穂山頂。人少なくマイペースで奥穂山荘まで降って小休止。穂高岳山荘はクレジットタッチ決済が使えてスムーズなお会計、小銭や千円札の心配なくなるので全小屋で導入してほしい。涸沢岳から北穂の稜線を楽しんで北穂小屋、今回の縦走で初めての小屋カレー。ご飯の炊き加減が微妙で残念だったが美味しく完食し、大キレット突入。ざれざれ道で石を落とさないよう細心の注意の上、ガシガシ下る。途中で韓国人10名以上パーティーとのすれ違い、スムーズなコミュニケーションで先に通過させてもらう。南岳の岩要塞を登りきり南岳小屋。難所終わって一安心だが今日の行程はまだまだ長い。稜線辿って槍ヶ岳山荘、人で溢れていたがテント場はまだ空いていそう。双六のテント場を予約しているので計画通り西鎌を下る、長い長い尾根道、途中で雨ふりだし傘さし歩行。雨は30分くらいで小康状態となったが登山道脇の草木が濡れて下半身びっしょり。濡れと気温低下で下半身の寒さに耐えられなくなりカッパ着用。17時過ぎてようやく双六タウンに辿り着いた。
カレーのテイクアウト営業していたので、時短のため注文し小屋前で夕食。小屋前テーブルでぼっち飯していると、陽気なチャラ系お兄さん(失礼^^;)に声かけてもらい一緒のテーブルで談笑夕食、このお兄さんも自分と同じく11日間かけて北アを周遊しているとのことだった。黙々の一人旅だったが、誰かと会話して笑ってリラックスできた貴重な時間だった。残りの期間も天気良さげでゴールが見えてきた双六の夜。
◆8日目(双六小屋~船窪小屋)
夕立あり湿度高かったせいか、テント内結露モリモリで不快な夜。撥水シュラフの効果無くなり、シュラフの足先濡れて寒い夜を過ごした。4時起床するとすでにみんな行動中、自分も慌てて出発準備。今日も快晴な朝で気分良し。双六は巻かずにピークハント、こんもり平な山頂稜線辿って双六岳。笠ヶ岳の尖りと黒部源流の山々、今日の目的地はまだ見えない。稜線辿って三俣蓮華、急斜面降って三俣山荘。ランチ営業は8:30からのため、朝カップラーメンでカロリー補給。鷲羽も巻かずにワリモから水晶小屋。水晶小屋定番の力汁、注文入ってからお餅焼いてくれて具材ゴロゴロ入っており、名前の通りチカラみなぎる美味。裏銀座の稜線辿って野口五郎ピーク&小屋はスルーして烏帽子小屋。船窪方面に稜線をたどり本日の核心部に入る。南沢岳で7~8名のパーティーとすれ違い、不動岳の崩落箇所のことを聞いてみると、気をつけていけばOK!と返事をもらい心落ち着いた。しかし誤算だったのは、南沢岳14時前着で、船窪小屋までCT6h、x0.6でいっても3.5h…17時からの夕食に間に合わない疑惑が…。足の痛みよりも船窪夕食が優先され、痛み無視してガシガシペースアップ。倒木&木の根ジャングルな登山道を気合いで通過し、不動岳すぎてキレおちた稜線箇所は気を使い、樹林帯のトラバース区間は頑張って走る。不動岳~船窪第2間を65分(CT140分)で挽回して、何とか17時には間に合いそう。小屋に電話しようと思ったが電波なく急ぐしかない。船窪第2ピーク下の崩落箇所は前回通った2021よりもさらに崩れている印象、設置された鉄パイプも崩れて横向き使用不能。いつか通れなくなってしまいそうで心配な稜線道。上高地~親不知の浪漫溢れる稜線が繋がらなくなることは悲しいが、自然の問題なのでどうだろうか(赤牛経由は嫌)その後もCT比x0.5を維持して16:50船窪小屋着いて疲労困憊。遅い到着であったが嫌な顔せず受付していただき、お茶をすすりながら宿帳記入。急遽のお弁当追加にも対応していただき感謝感謝。
夕食までの僅かな時間に汗だくになった行動着を天日干ししていると「mako-sanですか?」と声掛けられる、なんとごリアル近所住まいのhirotieeeさん、一緒に八ヶ岳全山ワンデイしたのは3年前。利用するご近所スーパーマーケットが同じだが、街での遭遇は1度も無く、船窪小屋で会うなんて素敵。翌日は同じくキレット小屋、ゴールも同じく親不知を計画していたとのことでさらにびっくり。しかしトレランで負傷していた足の状態が良くないようで、明日でDNFするとのこと。誰かと歩くとそれだけで心強い、ロキソニンテープ貼ってキレット小屋行こうと説得試みるが決意固くここでお別れとなった。餞別にわらび餅6点セットをいただき行動食計画が一気に充実。船窪小屋の夕食は安定の美味しさで、紫米ご飯をおかわり重ね5杯いただき、これ以上食べると気持ち悪くなりそうなのでやめておいた。小屋の布団はふわふわぬくぬくで気持ちよく熟睡の夜だった。
◆9日目(船窪小屋~キレット小屋)
3時発で今日も快晴星空。北葛岳前後は難儀な道が続き、朝露で濡れた草藪により靴が完全水没。難所抜けて蓮華ピーク手前で日差し浴びながら靴下絞って足裏ケアして再出発。針ノ木小屋で小休止、今日も朝カップラーメンを小屋前で啜っていると、山岳パトロールのお姉さんに声掛けてもらい談笑。12時までに種池山荘つけばピザ食べられるから頑張って!と応援してもらい、ピザ目当てで針ノ木サーキット稜線に入る。前半は岩岩ざれざれ道多く気を使うが、新越山荘からは走れるコース。ちょうど前にトレラン2名がいたので、負けん気で頑張って着いていく。CTx0.5以下のペースで快調に進んで予定通り12時前に種池山荘着、付かせていただいたトレランの方にお礼を言ってお別れ。るんるん気分でピザ注文しに行くと、なんと売り切れ…仕方なく生ラーメン注文。10分ほどでラーメン着丼してお腹を満たす、近くの人はみんなピザ待ち、注文してから出来上がるまで40分ほど待ったそう…これは忙しい登山者には厳しい。今日は山の日連休初日、爺ヶ岳~冷池山荘に向かう道も登山者たくさんでペースは上がらない。冷池山荘すぎると人は少なくなり鹿島槍、残念ながらガスって展望ゼロ。時間に余裕ありそうなので北峰のピークにも寄り道して八峰キレット入る。キレットも人ゼロで快調に進め45分でキレット小屋到着。
2日連チャンの小屋泊、夕食メニューは前回2020宿泊時と同じく和風ハンバーグ。今日もご飯もりもりいただきお腹いっぱい、夕方ガス抜けて剱岳の夕焼けが楽しめそうな声が聞こえてきたが、眠気が勝り夕焼け鑑賞パスしてアイマスク&耳栓で就寝した。
◆10日目(キレット小屋~朝日小屋)
今日も快晴予報で、ご機嫌な2時出発。こんな時間にキレット歩いている人はいなく快調に進んで夜明け前に五竜岳。小屋から五竜目指すヘッデンの灯りがたくさん、すれ違いに難儀しながら小屋まで下降。五竜売店が5時にオープンし、今日も朝カップラーメン補給しようとしたが、なんと売切れで買えず。カップ麺補給は隣の唐松山荘に持ち越して先を急ぐ。五竜小屋から唐松稜線への行き方がわからず、山岳パトロールお仕事中の金の猿/多朗さんに道を尋ねると丁寧に教えていただいた。牛首岩場を通過して唐松山荘、カップラーメン注文したがポットのお湯がぬるく麺がバリカタだった…口直しにホットコーヒーとバウムで一服。唐松付近はすでに登山者たくさん、不帰キレット入るがここも両側から登山者たくさん、さすがの3連休中日。ガイド登山でロープ確保した方もおり安全第一。ここもノーヘル登山者は自分くらいで肩身が狭い思い、先に行きたいオーラ全開で追い越しさせていただき、天狗のコルまでくれば安全圏。天狗の急登を登り切れば白馬の稜線。
昨日キレット小屋で隣になった方に朝日小屋の夕食の素晴らしさの話を聞き、山小屋グルメ旅の締めくくりに必要だろうとダメ元で朝日小屋に予約電話を入れるが、ゆかりさんに「今日はむりよ~」と即答され断念残念。天狗山荘で雪解け水だけ補給させてもらい白馬三山。大雪渓通行止めだが、鑓温泉側から続々登山者が上がってくる。白馬山荘ランチ目当てで力出し切って、計画通り12時前に白馬山荘着。大雪渓通行止の影響か、3連休中日なのに閑散としたスカイプラザ。他の小屋にはないランチメニュー、テリヤキバーガー・ポテト&コーラのセット。胃腸の快調さは続いており、追いソースカツ丼してお腹いっぱい。翌日の行動食を買い足したりと1時間弱の休憩の後、朝日小屋に向けて出発。白馬岳ピーク過ぎて三国境から稜線入るとほぼ無人、食べ過ぎで胃が重たく、若干の気持ち悪さを抱えスピードは出ない。足の状態は良く淡々と距離を伸ばす。赤男山の水場で小休止して水平道から朝日小屋。小屋前でテント泊の受付済ませて最後のテント張り。小屋夕食は食べられないので、翌日用に五目ごはん購入しようとしたが売切れ…鱒と鯛の笹の葉寿司を最終日の朝食用に購入。明るいうちに夕食と夕食済ませて就寝。
◆11日目(朝日小屋~親不知)
最終日の朝、テントの結露なく快適。台風近づいていて天気に不安要素あったが満点星空&無風な朝日小屋テント場AM1時。身体の状態良く、うきうき気分で最終パッキング、笹の葉寿司を食べて最終日スタート。朝日岳まで30分ほどで調子良し、吹上コル過ぎて栂海新道入りアヤメ平までくると霧の中。足元の草木はびっしょりで靴が水没、その後も霧空が続く。暗闇の黒岩平で水補給、シキ割水場まで持たせたいので多めに水を担ぐ。サワガニ山手前でトレランの人が元気よく上がってくる、なんとTJAR完走者の方で声かけさせていただき少し会話。親不知からあがって北アルプスのスイーパーですか?なんて話をしながら楽しい時間を過ごさせてもらえた。とりあえず白馬岳までと言っていたがどこまで行くんだろう。犬ヶ岳すぎて栂海山荘入って大休止。朝露で濡れた靴下を乾いたものに換装して足裏ケア、ここまで足裏トラブルゼロで100点満点。行動食をボリボリ食べて、栂海新道整備のカンパ金入れて再スタート。曇&霧雨なこれまた理想的なお天気。白鳥山まで快調についたがその後、南アルプスから痛みのあった左足膝上内側広筋が痛み出す。朝からロキソニテープ貼っていたので張り直してみるが改善せず。地蔵尾根の長い下りで痛んできたので、下り道が続くと痛む感じか。最終日なのでそこまで気にせず気合いで耐えてガシガシ下る、アドレナリンで痛みが引かないので、ストック出して左足フォロー。歩き方が無理矢理な感じになり、反対右足踵外側に水脹れできてしまう。1つ崩れるとそれを補うように全体のバランス崩れ不調な箇所が増えてしまう負の連鎖。それでも尻高山すぎてゴールまでもうちょい、そのまま気合いで突き進んで一気に下って国道8号に飛び出た。海岸に続く階段駆け降りて日本海到達。親不知の荒波にタッチしてゴール。3回目もやってやりました!
親不知観光ホテルで入浴さっぱり。親不知駅まで送迎いただき、車中でホテルの主人と山話で盛り上がる。1回目のゴール時は家族の迎えがあったが、2回目&今回も家族の迎えが無い話し。
出発前のもやもやはあったが歩く目的なんて深いことは考えずに、アルプスの山々を楽しめればいいじゃない、と自分のやりきれるペース&ルールでゴールできることを優先して実行した。走り込みの準備不足はあったが、経験を重ねどこに不調が出るか、その対策と準備ができていたので、カバーしつつ歩き切れた。4回目はあるのかな…とりあえず来年の夏はパスして娘と北海道旅を計画しよう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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南ア、中ア、北アと繋げTJARに相当するロングどうもお疲れ様でした。
12日間歩き通せるだけの体力が羨ましい限りです。
また道中様々な出会いもあり、素晴らしい12日間でしたね!
hareharawaiより
山足体力はまだ衰えていないこと確認でき、冬山向けた夏の宿題が片付いた感じで肩の荷がおりました。
スタート時の重量6.8キロとありますが行動食の構成はどのようにされていますか?
ペースも早く強靭ですね 何か普段はトレーニングとかされていますか?
行動食は
・柿ピー(ほぼコレ)
・ドライマンゴー
を主軸に、他に下記を1日1個消費
・カロリーメイト
・セブンわらび餅
・マグオン
2020あたりから毎日ランorチャリ(ローラー)やってます。寒いの苦手なのでスリーシーズンシュラフとダウンジャケットも持って行ったので、軽量化の余地はまだありそうです。
燃費もめちゃくちゃよさそうですね...
セブンわらび餅は味も豊富でいいですね
シュラフテント込みで6.8はすごい...
もしパッキングの記事とか詳細あれば非常に参考にさせていただきたいです。
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