夏の大縦走2014 北アルプス編(無補給テン泊 18泊19日の山旅)


- GPS
- --:--
- 距離
- ---km
- 登り
- ---m
- 下り
- ---m
コースタイム
- 山行
- 12:53
- 休憩
- 2:51
- 合計
- 15:44
- 山行
- 12:11
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 13:17
- 山行
- 10:34
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 12:02
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 6:51
- 山行
- 3:46
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 4:04
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 9:04
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 10:00
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 9:09
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 11:16
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 2:50
- 合計
- 9:08
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 3:58
- 合計
- 9:59
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 7:25
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 2:57
- 合計
- 10:31
- 山行
- 9:58
- 休憩
- 3:12
- 合計
- 13:10
- 山行
- 3:54
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 4:57
天候 | 19日間の山行中、全ての日で雨の降る、大変雨に恵まれた気象条件でした |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース中最大の難所は、剱岳北部の北方稜線。 この時期、北方稜線のメジャールートには急斜面の雪渓のトラバースがあり、通常であればアイゼン・ピッケルを携行したいところだが、15日間と言う長期計画で、わずか十数メートルほどの雪渓の為にアイゼン・ピッケルを携行する事は出来ない。 その雪渓を回避するルートを確認する為、本山行の数日前に1泊2日でルート研究に行った。 本山行では北方稜線は濃霧と雨。 事前にルート研究に行かなければ、雪渓通過どころか道迷いに陥っていたかも知れない。 台風通過後でもあった為、大量の雨によるルートの荒廃や、地盤が緩んだことによる落石の危険も予想されたが、この点についても事前のルート研究が役立った。 濃霧の中でも、道が不明瞭な場所でも迷う事はなく、危険が伴う場所は素早く通過する事が出来た。 ただ、池ノ平山山頂から小窓までの下りルートは事前確認が出来ておらず、実際に歩いてみると、道は不明瞭・藪こぎあり・濡れた滑りやすい急な下り・今にも切れそうな残置ロープ・・・と言った、非常に難儀するルートだった。 北方稜線以外では特に難しく感じるような区間はなく、概ね楽しみながら歩く事が出来た。 ただ、連日天候不良だった為、北方稜線以外にも落雷や豪雨、増水した沢の徒渉など、注意点は多くあったが、その都度判断しながら進んだ。 |
その他周辺情報 | 夏の大縦走では、登山口から下山するまで、テント場代・トイレ利用代・温泉入浴料以外、お金を一切使わない事を自分に課している。 その為、全ての食料を里から持ち上げ、各営業小屋には泊まらず、食料の追加購入なども全てなし。 途中で食料が無くなってしまった場合は計画の途中でも下山となる。 ただし、途中で出会った登山者や、山小屋のスタッフからの暖かい施しは決して断らず、なんでも有難くちょうだいする事にしています。 (お心遣いいただいた皆様、本当にありがとうございましたm(__)m) |
予約できる山小屋 |
|
写真
4:54 穂高駅発のムーンライト信州を待つ。
自宅から駅まで歩く予定だったが、準備に手間取り、タクシーを利用する事になってしまった・・・
タクシー代2,000円。
今回の山行中、一番高い買い物だった(笑)
ホームには軽装のパーティが4名ほど同じ電車を待っていた。
前日はほとんど寝ていないので、電車の中でたくさん寝ようと考えていたが、気持ちが高ぶってしまい、あまり睡眠時間を稼げなかった・・・
まぁ、これはいつもの事だ、仕方ないか。
ここで登山届を提出し、朝食にする。
続々と登山者が来て登って行く。
しばらくすると雨が降って来た。
これが雨の大縦走のスタートだった・・・
雨はすぐに止んでくれたが、これからも降りそうだ。
ザックカバーを被せ、レインウェア準備してからのスタートになった。
水を2L汲み、7:18に猿倉登山口を出発した。
登山口で水を2L汲んだので、ザックの重量は41kg超。
ゆっくりゆっくりと林道を進んで行く。
時折雨がぱらつく天気、気温はとても涼しいのだが、あまりの重さに汗が流れる。
もう、息が止まるほど重い・・・(笑)
まるで石でも担いでいるかのようだ。
休んでいるとまた雨が降り出し、一時はレインウェアを着たが、小降りになったので脱いで出発する事になった。
休んでいると寒い気温だ。
意外や意外!
大雪渓は想像以上に調子よく登る事が出来た。
ザックの重さにも少し体が慣れてきたようだ。
あと、雪渓内は思いっきりガスの中。
延々と続く雪渓の先を見ることもなく、ただひたすら登る事に集中する事が出来たのが良かったかも知れない。
途中、軽装な登山者や、ガイド同行のパーティなどを抜く事が出来るほどだった。
葱平で休憩し、花が咲く登山道を登って行く。
きつかったが、なかなか良いペースで登って来れた。
普通だったら軽アイゼンなんて付ける必要なんて全くないが、今回は万全を期し、軽アイゼン再装着。
万が一バランスを崩しても、リカバリーする自信は全くなし(笑)
なんとか頂上宿舎まで行ってから昼食にしたかったが、エネルギー切れとなり、道端で昼食を食べる。
昼食の分軽くなったはずなのに、歩きだすと一気にザックが重く感じるようになってしまった。
なんでっ!?
小屋の軒下でレインウェアを着込み、気持ちを整えて餓鬼岳避難小屋に向けて歩き始める。
ガスが濃く、先があまり見えない。
雪渓が有り、ルートが分かりにくくなっている場所に何回か出会った。
空には青空が見え隠れ・・・
このルート、どんどん下って行くと考えていたが、アップダウンが続き、一向に下って行かない。
もうそろそろ清水岳に着いていい頃だが・・・
白馬山荘から1時間40分のコースタイムなのに、2時間経っても清水岳に着かず不安になった。
結局、2時間半近くかかってやっと清水岳に到着。
この区間のコースタイムは厳しすぎるぞ!
僕もご一緒するか一瞬悩んだが、ここに泊まってしまったら翌日の阿曽原温泉着は不可能になってしまう。
この日の日没時刻は18:50頃。
あと1時間しかない。
清水岳から避難小屋までのコースタイムは2時間ちょうど。
清水岳から避難小屋までは尾根を大きく下って行くルートになる。
おし!頑張るしかないかっ!
最後は樹林帯の中、ヘッデンを点けなくてはならなくギリギリの時間に小屋に到着する事が出来た。
小屋には先客が1名。
遅れて到着してしまった事を詫びて入室するが、とても暖かく迎え入れていただいた。
神戸市から来られた柿本さんは年配の方だったが、テントを背負って立山から10日間ぐらいの縦走計画で歩いている、とっても元気な方だった。
もっとたくさんの事を話したりしたかったが、夕食を済ませると極度の疲労から眠くなってしまい、話も程々に眠りに入ってしまった。
3:38起床
柿本さんは登り。早々と出発して行った。
今日は頂上宿舎にテン泊予定だそうだ。
出発前に一緒に写真を撮った。
このようなマニアックなルートを歩くと、素晴らしい登山者に出会える事が多い。
前半はアップダウンが多く、あまり高度が下がらない。
後半は嫌になるほど長い下り。
山口さんと言うソロの女性とすれ違ってしばし立ち話。
アッと言う間にガスが湧き立ち、雷鳴が聞こえだした。
そしてあっという間に大雨に。
しかし、水平歩道までの急登をレインウェアを来て登ったら、どっちみち汗でビショビショ。
濡れてしまうが、雨具は着ず、雷鳴の聞こえる樹林帯の急坂を上る。
水平歩道に着くと雨は小降りになった。
何度かトンネルを通過する。
ザックに付けているヘルメットが岩に当ると、その間にあるザックカバーが切れてしまい、そこから雨が入ってザックを濡らしてしまっていた。
ただでさえ重いザックが、更に重くなって行く・・・
ここで時間を計算する。
なんとか19時過ぎくらいには阿曽原温泉に到着できそうだ。
肩や背中、腰など、ザックが当たっている部分が色々痛いが、ペースを上げて頑張る。
水平歩道の終点、阿曽原温泉に下り始める頃には暗くなり、道が見えにくくなってきた。
しばらく登って行くと雨は本降りとなり、レインウェアを着る事に・・・
一時は土砂降りとなり、木陰で30分ほど様子を見る。
連日の疲れから、休んでいるといつの間にか寝てしまっている(笑)
昨日も温泉に入ったが、ここまで来て入らない訳には行かない。
雲切新道で頑張ったので、時間的にも入れるくらいの余裕が出来た。
湯船脇には屋根のある脱衣所が有り、入浴中に雨が強く降ったが屋根のおかげで助かった。
この屋根の下で昼食も済ませる事が出来た。
雪渓を進む場所が多い。
雪渓は所々危うい所が有り、注意が必要だった。
雪渓が終わったと思ったら、すぐまた雪渓歩き・・・
雪渓が終わり、ヒュッテまでの最後の登りがやけに長く感じる。
小屋の人と小話をして、池の写真だけ撮る。
小雨が降っていてあまりカメラを出せない状況。
本来なら池の向こうに剱岳の絶景が広がるのだろうが・・・
さぁ!
ここまで来てしまえばテン場のある池ノ平小屋はもう目前と言ったところだ。
木道の道を緩やかに登ると仙人峠。
そこからトラバース気味に緩やかに下って行くと、石垣に守られた小さな小屋が姿を現した。
受付を済ませ、雨が小降りになるのを待ってすばやく幕営。
ザックをテントに放り込む。
水平歩道でザックカバーが穴だらけになったので、ザックの中はビショビショだった。
池ノ平小屋で台風をやり過ごす予定で歩いて来たので、おそらくここに2~3泊はする事になるだろう。
小屋もテン場も登山客は泊まっていなく、小屋番さんとお手伝いさんの二人のみ。
まぁ、こんな天気の時にここに来る人なんて、よっぽどの変わり者だろう。
明日はまず間違いなく停滞の一日になるので、明日の準備もせずにそのまま就寝となった。
台風が来る事を考慮して出来るだけ石垣のそばに幕営した。
仙人池ヒュッテに泊まっていた男性(元山さん)が池ノ平小屋まで遊びにやって来た。
午後にこの小屋に移動して来て、天候が回復したら一緒に北方稜線を歩く事になった。
この日は1日ずっと雨。
テントで本を読んだり、小屋を訪ねて話をしたりして身体を休めた。
5:38起床
夜は風が強かった。
だが、台風通過中と言うほどの大荒れでもなかった。
空は少し明るくなったが、相変わらず雨が降っている。
今日の出発も諦め、小屋周りの大工仕事を手伝わせてもらう。
風呂釜も修理した。
夜にはそのお風呂に入れていただいた。
2:30起床 今朝は出発する気満々で早起きする。
が、朝から雨・・・
それでも諦めずに片付けを進める。
5時になっても回復しないので、今日の出発も諦め小屋に移動。
6時頃に二股経由で立山へと出発して行った。
僕は今日も停滞かと思っていたが、9:00頃になって一気に天候が回復してきた。
これは行けるかも知れない!
一度は諦めたが、出発を決意する。
テントの中のものを石垣に並べ、少しでも乾燥させる事に。
大変お世話になった小屋だった。
次は天気のいい時に、景色を楽しみに来たい。
今日は剱沢までは無理なので、三ノ窓あたりにビバークになるだろう。
水を多めに積んで出発。
道はほとんど無いような状態で、ハイマツの上を何度も泳がされる。
ザックが大きいので本当に大変だった。
危機迫る草つき急降下もあり、もの凄い時間がかかった。
雨も降っているので足元は滑りやすく、視界も利かないので、今自分が居る位置が全然分からない。
やっとの事で小窓に降り立つが、雨で休む気にもなれず、そのまま三ノ窓に向けて急斜面を登って行く。
小窓から先は数日前に下見に来ているので、そのルートを思い出しながら忠実に進んだ。
雪渓も回避するルートを進む事が出来たが、この気象条件では、もし下見に来てなかったら100%迷っていたと思う。
三ノ窓には翌朝チンネに登ると言うテントが一張り合った。
三ノ窓に幕営しようかとも思ったが、この時は翌日一気に五色ヶ原まで行く事を狙っていたので、もう一段上まで登る事にした。
恐ろしい池ノ谷ガリーを登り切れば稜線のビバークポイントまであと少しだ。
風除けの岩に挟まれた好条件の場所。
北方稜線は本当は晴れた日に歩きたかったのだが・・・
遅れを取り戻す為、明日は剱岳を飛ばして一気に五色ヶ原まで行こうと狙っている。
晴れてくれるだろうか・・・
この後前剱からの下りで雨に降られる。
五色ヶ原まで行こうと考えていたのだが、雨に降られた事で完全に心が折れ、空気が抜けた風船のようになって剱沢のキャンプ場へと下って行った・・・
とても雰囲気の良いご夫婦で話が弾んだ。
天気も良いし、ずっと人の少ないルートを孤独に歩いて来たので、登山者と話しながら歩けるのはとても楽しい。
この後雄山まで何度も話を交わしながら進んだ。
この下りで、なんと山の友達と偶然出会う!
大キレットで出会ったひろさんあっこちゃん。
台風の影響で遅れて入山したらしく、僕も遅れたおかげで出会う事ができた。
いやー、この出会いは本当に嬉しかった。
今日は一日ずっと晴れていて、最高に気持ちのいい稜線歩きが楽しめた。
と思っていたら、雲が流れてきて雨が!!
嘘でしょー!?(笑)
もっとゆっくり話していたかったが、急いで片付けてお開きに。
やっぱり今日も降ったか(-_-;)
2:10起床
昨日のパーティは今日も同じルートを歩くらしい。
早出すると言うので僕も少し早く起きた。
が、しかし!
出発したはずのパーティが戻って来た。
聞くと、明日以降天候が悪化するので、先に進むと下山がかなり面倒な事になるとの事。
それは仕方ない・・・ここでサヨナラとなった。
片付け中サラッと雨が降る・・・これで9日間連続の雨だ。
小屋を越えて鳶山へ緩やかに木道を登る。
人もまばら・・・本当は昨日のパーティと抜きつ抜かれつなんかしながら楽しく歩いて行けると思ったのに・・・
なんかもの凄く孤独感を感じながらのスタートになった(笑)
今夜の夕食はカレーだと言っていたなぁ・・・
もろちゃん歩くの速いっ!
苦しい下りと、超苦しい登り(>_<)
スゴノ頭までの登りでは、登り切ったら苦しすぎてひっくり返ってしまった(笑)
北薬師山頂までは急登はなく、緩く長い登りが続いた。
途中、間山あたりで雨に降られ、レインウェアを着る。
雨はすぐに止んだが、風がかなり強く吹いているので、レインウェアは着たままで登る。
山頂はガスで真っ白。
薬師如来像にご挨拶。
山頂は無人だったが、しばらくして太郎平側から多くの登山者が上がって来た。
強風で寒く、社の裏で行動食を食べて昼食にした。
もろちゃんを待って記念写真を一緒に撮りたかったが、来ないようなので山荘まで進むことにした。
夕食はカレーパスタ。
本当は昨日のパーティのカレーを分けてもらう気満々だったんだけど(^^ゞ
景色のいい場所に幕営出来たので、1人でのんびり夕食の時間を楽しむ。はずだった・・・。
あの事件が起こるまでは・・・(-_-;)
(詳しくは感想の部分の夕食の記述をどうぞ)
2:35 起床 早朝は強風が吹き荒れている。雨は降っていない。
とても暖かな朝。空には青空も見えている。
そして・・・今回の山行中、最悪な一日が始まる(笑)
5:30 薬師峠キャンプ場出発
この先から天候が崩れ始め、霧雨がやがて雨になり、そして北ノ俣岳に着く頃には大雨になる。
更に稜線を進むと風が強くなり、黒部五郎岳あたりになると雨が下から叩きつけ痛い。
最後には真っ直ぐ歩くのもままならない程の暴風雨になった!!(笑)
五郎のカールの徒渉点では沢が増水し、遥か上流部を高巻き。
飛び石をジャンプして徒渉。
あまりの雨量に防水のはずのプロトレックが水没して時間が分からなくなる。
気温は一気に下がり、三俣山荘までの道では沢のような登山道を寒さと闘いながらジャブジャブ歩いた。
三俣山荘への分岐あたりでオコジョを見れたのが救いだった(^.^)
北ノ俣岳も、黒部五郎岳も、今回の山行で初めてピークに立つので楽しみにしていたが、本当に立っただけ(笑)
写真は一枚もない・・・
それにしても凄い雨だった。
後で聞いたが、滝谷や薬師沢では何人か流されたそうだ。
山荘のトイレ前のスペースで休み、服を乾かす事が出来た。
夕食は立山から時々顔を合わせていた長谷川さん、市崎さんと、ここで出会った近藤さんと一緒に話しながら食べる。
と言うかいただく(笑)
長谷川さん市崎さんから焼き飯とかた焼きそばを。
近藤さんからは五一ワインをいただいた。
写真が無いのが本当に残念・・・
とても楽しいひと時だった。
今日は停滞すると最初から決めていたので、朝はゆっくりと眠っていた。
朝から雨も降っている。
時々止んだりするが、すぐまた降りだしてしまう。
テントで本を読んだり、小屋にトイレに行ったりしてゆっくり過ごす。
雷鳴がすごい。
昨日の大雨で16万のレンズが水没し、AFがダメになっていた(-_-;)修理に3万もかかったさ...
水没してショートした時計は、分解して内部をバーナーで乾かしたら直ってくれた。
歩いていて時間が分からないのはかなり厳しいので良かった。
13:30 急に空が明るくなり、急に青空が広がりだした。
3:00に起床するが、雨止まず。
取り敢えず朝食にして止むのを待つが、8時になっても雨は止まず、この日も停滞を決定となった・・・
昼前に小屋に行くと貞苅さんと言う女性が1人水自室にいたので、捕まえて山話をする。
貞苅さんも3日停滞していた(笑)
またすぐに隠れ、雨が降り出した。
昨日と同じ天気ではないか・・・(笑)
小屋に戻ってまた貞苅さんとお話する。
飯田市のおおぶちさん、広島県の細谷さんとも知り合い、みんなで話しながら夕食を食べた。
こんなに小屋の休憩所を利用させていただき、本当に有難かった。
おお!完全に貸切!!
左に見えているのが女湯。その奥に男湯。
沢を挟んだ反対側に混浴露天が有る。
最初、良く分からなくて女湯に入ってしまった。
誰も来なくて本当に良かった(^^;)
雲ノ平・高天原をぐるっと一回り14:30超のコースでも、荷物が無いと楽々だった。
本当に綺麗な景色をたくさん観る事が出来た一日で大満足。
でも、今日まで相変わらず毎日雨が降っている。
13日間連続だよ・・・
2:40起床
綺麗な朝焼けを見れたが、出発する頃にはガスってしまい、霧雨が降る天気になった。
5:50出発 4泊もお世話になった三俣山荘のテン場を出発する。
ここは携帯の電波が入ったので久々のfacebook更新。
たくさんの人がコメントしてくれていて励まされる。
と同時に、会える予定だった仲間は1人残らず下山していて凹む・・・
ここでは山の友達が働いている。
尋ねると暖かく迎え入れてくれて、談話室で腹いっぱいになるまでもてなしてくれた。
ラーメン美味かったなぁ~(>_<)
久々に友達に会えて、とっても楽しく、ついつい長居してしまった。
盆休みも終わり、天気も悪いのでテン場は余裕で張る事が出来た。
幕営し、山頂アタックの準備をして小屋のテーブルに行って晴れるのを待つ。
三俣山荘で出会った細谷さんご夫婦と、大阪から来た若い3人グループと山の話をして時間が過ぎる。
結局晴れる事はなく、山頂に行くのは明日朝にする事にした。
2:35起床
風が強く吹いている朝。
雨は降っていないが、ガスでテントのフライが濡れている。
山頂に行く準備をして小屋に行く。
山荘内を散歩。迷宮のようで楽しい。
雨多い北アルプス登山となり、大変だったと思うけれど、それもまたいい思い出になるのでは。
ご夫婦で協力して山登りが楽しめるって素敵だな。
ふとした瞬間、ザックを背負っていないかのような錯覚に陥る(笑)
それだけ荷物が軽くなってきたんだと思った。
しばらくして、またふとした瞬間には、「テン場に何か忘れて来たんじゃ!?」と不安になる(笑)
ウッドデッキをお借りし、昼食にする。
真っ白な世界だけれど、やっぱり快適な北穂高のウッドデッキ。
ここから穂高岳山荘までは2時間半ほど。
近いが事故の多い区間なので気を付けて行こう。
夜は今日出会ったかねやんと星空を眺めながら将来の夢を語り合い、とても良い出会いもあって満足。
明日は奥穂高岳・ジャンダルムを越えて西穂山荘まで。
西穂高岳まで行ってしまえば、その後下山まではそこまで危険な場所はもう無い。
明日1日、気を付けて歩こう。
山頂には赤いザックカバーが掛けられたザックがデポしてあった。
何らかのトラブルで置き去りにされたのだろう。
回収して下るか迷ったが、場所が場所なので写真に撮って上高地の交番に報告だけする事にした。
独標から下は登山者の雰囲気がガラッと変わり、縦走備の自分が場違いなように感じる・・・
残りの日数も減って来て、食料が余りそう。
3時のおやつにラーメンを食べ、無駄に消費する。
かねやんも到着し、上高地から上がってきた山本さんも加わって山の話をしながら夕食を食べた。
テントに入るとすぐにポツポツ雨が降り出した(^_^;)
今回の山行中、最南端のピークとなる。
北の方では天候不良に悩まされたが、南部に来るにつれて天気は良くなってきた。
そして最南端ではこの天気。
本当に気分爽快だ!
普通ならここで下山と言う人が大半だが、僕の登山はまだまだ続く・・・
約2時間、たっぷり休憩して気持ちを整えた。
交番に行って天狗岳で見たザックの事も報告した。
まだ食料余っているので、また無駄にラーメンを食べる。
夕食はぺペロンチーノのパスタ。
今日で野菜はネギを残して全て終了。
日記を書いていたらポツポツと雨が降り出した。
フライを掛けなかったが、情報では本降りになるそうなのでフライを掛けた。
2:35起床
風が強い。雨も降っている・・・
今日も連続雨記録を更新だ(-_-;)
出発の準備を済ませたが、雨が強くなったのでテント内で天候回復を待つ。
5時半頃に雨が止み、テントを撤収。
今日はかなりのロングコース。頑張って行くぞ!
なぜかこんなところにザックがぽつり。
大声で辺りに声を掛けてみるが、反応はなし。
失礼ながらザックをチェックさせてもらう。
貴重な物は入っていない。
蝶ヶ岳で買ったお弁当の日付が8月15日になっている。
15日と言えば大雨で大荒れになった日だ。
1週間以上もここに置いてあったのか・・・
何らかのトラブルで、天狗岳同様ザックをここに置いて行ったのだろう。
ちょっと重いし迷ったが、明日は下山する予定なので、里まで降ろしてあげることにした。
重いっ!後ろに引っ張られている感じで2度重いぞ!(笑)
更に進むと、女性の二人組がもの凄い遅いスピードでよろよろと登っている。
嫌な予感・・・(-_-;)
聞くと、1人の女性が疲労困憊で歩けなくなり、やっとの事でここまで歩いて来たとの事。
そのまま置いても行けないので、その女性のザックも持ってあげる事に・・・
二つ持っても最初の頃のザックの重量と比べればまだ軽い。大丈夫。
山頂には常念小屋から上がってきた登山者が何人か居て、体力のありそうな軽装の男性に女性のザックを小屋まで降ろしてもらうように頼んだ。
その男性は偶然にも安曇野在住で、後々友達になった。
他にも夕陽を見ようと何人かの登山者が残っていたが、ガスが景色を閉ざしてしまったので山頂に一人となった。
明日はいよいよ下山。
あの街へ降りて行くんだ・・・
長かった山旅をしみじみと振り返った。
本当に綺麗な日没だった。おしまい。
とは行かない(笑)
ここで泊まる事は出来ないので、ここから大急ぎで前常念の石室まで移動しなければならないのだ!
日没と同時に青いザックを背負った赤いザックを背負い(笑)、常念岳山頂を後にする。
明日はいよいよ下山だ。
残っている食料を次々と食べて贅沢な一人晩餐。
最後のバーボンを身体に入れ、石室の入り口から見える安曇野と松本の夜景を楽しんだ。
今日は3時間ほどしか歩かないと言うのに、雨が降って来たよー!!(笑)
さすがに最終日は降らないと思ってたのに、やっぱり降ったかぁ。
これで19日間の山行中、19日間雨が降った事になる。
ここまで来ると降ってくれて嬉しい(笑)。
ザックカバーを被せ、レインウェアを着て長い長いつづら折りの道を下った。
暑いけど、鳥肌が立つ思い・・・
泣けてきた。
東屋が有るので1時間ほど休憩する。
下山はしたものの、ここに車が泊まっている訳ではない。
ここから車道を13kmほど歩いた自宅まで帰る予定。
3時間ほどかな。
旅の余韻を楽しみながら、のんびり歩いて行こう。
なんとキャンピングカーだ!
兵庫県の山岳会の方々で、途中で降ろしてもらおうと思ったが、自宅前まで送ってくれる優しい方々だった。
ありがとうございました。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
無線機
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
ヘルメット
りす
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---|
感想
今回の山行は過去最長。14泊15日の計画でスタートしました。
食料の補給は一切行わない為、主食の米だけでも4Kg。パスタは1Kg。
その他、野菜や調味料、缶詰、酒など・・・食料だけでも20Kgくらいになった。
カメラ一式で5Kg。
テント、シュラフ、マットなどで3Kg。
着替えやその他装備、水などをザックに詰め込み、スタート地点である猿倉登山口でのザックの重量は41Kgを超えていた。
更にザックや装備は雨で濡れ、もう少し重くなっていたかも知れない。
◆1日目 8月6日(水)雨のち曇り
早朝に自宅を出発し、タクシー、電車、バスで猿倉登山口へ。
そこで朝食を食べて出発となった。
40Kgを超えたザックは想像以上に重かった。
しかも、出発時点ですでに雨・・・
気分的にも重量が増して思えた。
全行程中、一番苦しかったのはやはりこの日だったろう。
猛烈に思いザックにも関わらず、大雪渓をひたすら直登だ。
しかも前日の準備は朝方までかかってしまい、睡眠不足でもある。
慣れるまでは仕方ない。
荷物が軽くなってくるまでは仕方ない。
そう言い聞かせて大雪渓をひたすら登った。
フラフラになりながらも白馬山荘に到着。
白馬岳の山頂に行って、今回の縦走の1座目のピークをやっとのことで踏んだ。
ここで今日の行程が終わりなら良いが、ここから馬場谷温泉の方向へ清水尾根を下り、餓鬼岳避難小屋まで行かなければならなかった。
ゆっくり登って来たので時間はもう15時だ。
ただ、登りとは違い、下りは荷物の重さにあまり左右されないので、いくらか早く歩けるだろうと思い、下り始めたが、歩けど歩けど清水岳に着いてくれない。
登りのコースタイムより時間がかかっている・・・おかしい・・・。
この分だと暗くなる前いに小屋には着けない。
「ビバークするか・・・、でも、ここでビバークしてしまうと翌日は阿曽原温泉まで行くのが不可能になってしまう・・・」
などと考えだした頃にようやく清水岳に着いた。
そこからは気持ちのいいお花畑の続く下り坂。
コースタイムと同じくらいで歩くことができ、日没時刻は過ぎていたが、森が闇に閉ざされる前に餓鬼岳避難小屋に着くことが出来た。
小屋には年配登山者の男性がもう寝る準備を済ませて休んでいたが、僕が到着しても一つも迷惑がらずに暖かく接してくれた。
本当はもっとゆっくり話していたかったが、疲れと寝不足の影響で、いつの間にやら寝てしまったようだった。
◆2日目 8月7日(木)晴れのち雨
今日の阿曽原温泉までのルートは、餓鬼岳避難小屋から馬場谷温泉までひたすら下り続け、林道を欅平まで下ると標高は590m。
昨日出発した猿倉の標高は1230mなので、登山口よりも640mも低いところまで降りてしまうことになる。
昨夜一緒になった男性は白馬までの登りルートなので早々に出発して行った。
昨日の疲れか、馬場谷温泉までずっと続く下りでもペースが上がらず、コースタイムから大幅に遅れてしまっていた。
しかも、欅平までは良い天気だったのだが、出発した途端に天候が崩れだし、水平歩道に着く前に激しい雷雨となった。
樹林態の中なのでまだ安心だが、ペースは上がらない。
黒部川の水平歩道は全く人が歩いていない・・・。
巨大なザックを岩の天井に何度も擦りつけてしまい、何か所も穴が開いてしまった。
この穴が、後々の大雨で何度もザックを濡らす結果になってしまった。
どんどん暗くなっていく水平歩道を一人黙々と歩き続け、この日も日没を過ぎた頃にようやく阿曽原温泉に到着となった。
貸切の阿曽原温泉、本当に気持ち良かったが、もっと早く到着してゆっくりと楽しみたかった。
◆3日目 8月8日(金)雨時々曇り
今日の行程からは距離が短くなる。
この日も出発後数時間で雨が降り出した。
雲切新道の登りはかなり急だったが、重さに少し慣れて来たのか、そこそこ良いペースで登ることが出来た。
だが、連日の疲労からか、腰掛けて休んでいるといつの間にか寝てしまっている。
明日は台風接近によって停滞する可能性が高いので、今日一日頑張れば体力を回復する事が出来るはず。
そう思って気合いを入れなおして登った。
雲切新道を登り切って仙人湯に着くとまだ時間に余裕があるので、入浴して行くことにした。
雨が降っていたが脱衣場には屋根が有り、気持ちよく入る事が出来た。
この屋根の下で昼食も食べさせてもらった。
ここから仙人池ヒュッテまでは雪渓を多く歩く。
危険か所はないが、雪渓を何回か横断するのでルートが分かり難い所があった。
仙人池は雨で特に景色は楽しめなかった。
ここまでくれば池ノ平小屋は目前。
この日は天気が悪いものの、そこまで苦労することなく池ノ平小屋まで予定通り進むことが出来た。
受付をして少しでも風を凌げそうな場所に幕営する。
台風接近という事もあり、小屋には一人の宿泊者も居なかった。
◆4日目 8月9日(土)雨
この日は予想通り台風で停滞。
小屋番の菊池さんが、「昼間は小屋で過ごしても良いよ。」と言ってくれた為、小屋で過ごしたり、テントに戻って読書をしたりして一日を過ごした。
菊池さんとお手伝いさんはとても暖かい方で、本当に有難く過ごさせてもらった。
この日は仙人池ヒュッテから移動してきた登山者が1名小屋泊まりとなった。
◆5日目 8月10日(日)雨
台風一過の晴天を期待したのだが、一日中回復せず、小屋で話をしたり、小屋の壊れている風呂釜や屋根を菊池さんと一緒に修理したりして過ごした。
直してくれたお礼と、お昼に讃岐うどんをご馳走になり、夜はお風呂にまで入れてもらった。
◆6日目 8月11日(月)雨一時曇り
今朝も雨・・・
隣に張っていた信大生のテントは水没して、夜中に小屋に逃げ込んだそうだ。
いったいいつになったら晴れるんだ!
そう思って小屋で待っていたが、9時頃になってようやく天候が回復しだした。
これなら出発できそうと、片付け始める。
3日お世話になった菊池さんに深々とお礼を言い、11時に池ノ平小屋を出発。
池ノ平山へと登っていく。
天気はすっきり回復した訳ではないが、回復傾向なのでこの先大きく降られることはないだろう。
と思ったのも束の間。池ノ平山山頂に着いた時にはまた雨が降り出した・・・(笑)
結局ここから北方稜線の幕営地まではひたすら雨が降り続け、景色もなく、カメラも出すことが出来ない状況が続いてしまった。
池ノ平山から小窓のコルまでの下りはかなり危険な場所だった。
ルートが不明瞭なので、何度か道からはずれ、藪こぎをする事となる。
雨で濡れた足元は滑りやすく、抜けそうな草を掴みながら急坂を下らなくてはならない場面が何度もあった。
残置ロープもあったりするが、今にも切れそうで、とても体重を預けることはできないロープが多かった。
やっとの事で小窓まで下り切り、そこからは事前に下見で記憶しておいたルートを忠実に登っていく。
濃霧と雨で、視界はほとんど利かない。
もし下見に来ていなかったら、雪渓を回避するルートを見付ける事が出来ず、恐怖のトラバースをする羽目になっていたと思う。
難なく三ノ窓のビバークポイントまで到着したが、まだ少し時間に余裕がある。
更に進み、池ノ谷ガリーを登り切った先のビバークポイントまで進むことにした。
三ノ窓には1パーティーのテントが張られていた。
ガリーは先日の下見で、牛ほどもある岩が転がり落ちて行くのを目撃した事もあり緊張した。
増してや長雨の後なので落石の可能性は高い。
運に任せ、とにかく全速力で登る。
幸い、昼からのスタートなので余力が有り、落石を食らう前に危険個所を無事通過する事が出来た。
池ノ谷乗越しからひと登りした所にビバークポイントが有る。
一張り分しか綺麗に張れないビバークポイントなので、先客がいないか心配したが、幸い誰もいなかった。
何とか池ノ平小屋を出発する事が出来たが、結局雨の中を歩く一日になってしまった。
今回の縦走の最難関ルートだったので、晴天の中を楽しんで歩きたかったが仕方ない・・・
ザックの重さも落ち着いてきて、池ノ平小屋で充分休息も取れ、体力も回復したようで、調子よく歩けるようになってきた。
◆7日目 8月12日(火)曇りのち雨
朝には雨はやみ、ガスってはいるが風はなく静かな朝だ。
しかし、真夏の朝にしては寒く8度弱。
撤収している間にガスが薄くなり、東の空が赤く染まった。
久々に美しい朝日を眺める事が出来た。
この日は今までの遅れを少しでも取り戻そうと思い、剱沢をパスして一気に五色ヶ原まで行ってしまおうと考えて出発した。
その為にも、昨日はここまで登って来ている必要があった。
長次郎ノ頭の辺りはへつらないといけないような場所が数か所あり、ザックが重いとけっこう大変だった。慎重に進む。
剱岳山頂までの最後の登りでパラパラッと雨が降ってきたが、それ以上は強くならずに止んでくれた。
高曇りではあるが、剱岳山頂からは白馬から槍ヶ岳までの展望が有った。
あまりゆっくりはしていられないので、記念写真を撮り、軽く補給をして出発。
岩場の下りは大得意なので、どんどん抜かせてもらって先を急ぐ。
が、しかし・・・
前剱からの下りでなんとまた雨。
すぐに本降りになった。
五色ヶ原まで行く気力が一気に失せてしまう。
なんでこんなに毎日雨ばっかりなんだ!?
雨具を来てダラダラと剱沢に下っていく。
なぜだか急にザックも重くなったように感じた。
剱沢に着き、山岳警備隊に顔を出す。
先日、北方稜線で遭難者を発見し救助連絡をしたので、その後の事をお聞きした。
そこでなんと500mlビール2本とおつまみをお裾分けしていただいた。
ビールだなんて感激!!本当にありがたい・・・
受付して幕営してもまだ11時。
意外と寒いのでシュラフに入って昼寝をする。
昼過ぎから雨が止み、回復しそうなので洗濯をして近くの岩の上に干す。
太陽が出て強い日差しが当たるようになった。
隣にテントを張っていた藤井さんとお話するようになり、先ほどもらったビールを分けて飲んだ。
藤井さんからフルーツの缶詰とソーセージをいただいた。
今日で7日目。フルーツの味がとても身に沁みた。
夕方になるとすっかり良い天気になり、夜は星空になった。
7日目でやっと綺麗な青空を見る事が出来た。
既に予定より3日遅れているが仕方ない。
これからはきっと良い天気の縦走が待っているはずだと思い、テントに入った。
◆8日目 8月13日(水)晴れ夜から雨
今朝は未明から外が騒がしい。
2:30からテントを撤収する音が聞こえるのは仕方ないが、普通にペチャクチャお喋りしているのだ。
登山はスポーツ。登山者は周りへの気遣いの出来るジェントルマンであって欲しい・・・
少し明るくなり、テントを開けると最高に良い天気!!
「さぁ、今日は行くぞ!」気持ちが高ぶる。
計画上の日程では今日から後半戦だが、実際はかなり遅れてしまっている・・・
出発し、まだ尾根から太陽が上がらない日影の登りをグングンと登り、別山に通じる稜線に戻った。
本当は剱御前にも登って、稜線をすべて繋げて歩く予定だったが、計画からかなり遅れているので剱御前はパスした。
別山からの剱岳の景色は本当に素晴らしかった。
天気がいいと言うのは、こんなにも気分が良い事だったのかと感じる。
別山から真砂岳へはとても気持ちのいいアップダウンの稜線。
真砂岳からは小さくアップダウンするルートだ。
この区間で東京から来た明るいご夫婦に出会ってしばし立ち話をする。
ずーっと人のいない雨の登山道ばかり歩いてきたので、人と話が出来てなんとも嬉しい。
雄山に到着すると信じられないくらいの人でごった返している!!
世間はお盆休みなのだな・・・と感じる。
雄山の山頂は有料。
有料と言う文字は敵だと思っている僕は最初から行く気はない。
「山頂はみんなのものじゃないんかー!あほー!!」と心の中で呟く。
ここで少し長めの休憩をとり、室堂からの電波を拾ってfacebookの更新と少し仕事をする。
天気が本当によく、今日の目的地の五色ヶ原も良く見えた。
一の越までの下りは、これまた信じられないくらいの量の登山者とすれ違う。
室堂から雄山までの区間は一大観光地のようだった。
この下りで偶然埼玉のひろさん・あっこちゃんに出会った!
雨で停滞していなかったら出会えていなかったので、二人に出会えて本当に嬉しかった。
一の越からの登りは何かに火がついたかのように登る。
ザックの食料が少し減ってきて、登りも気分良く歩けるようになってきたようだ。
この区間で4人組のパーティに出会う。
とても楽しいパーティで、この後何度も話をしながら進むことになった。
龍王岳はザックを置いてピストンする。
ザラ峠への下りは「おいおい、あんなに下まで下っちゃうの!?」と思うほどの下り。
ザラ峠は悲しい伝説の残る峠で、少し気持ちの悪い場所だったので休まず通過した。
今日の目的地の五色ヶ原は目前だが、最後の緩やかな登りがきつい・・・
山荘で受付をし、キャンプ地へ続く木道はチングルマの大群落で本当に美しい光景だった。
幕営し、のんびり過ごす。
夕食は途中で出会った4人組のパーティに混ぜてもらって鍋を食べさせていただく。
僕を含め全員独身で、『なぜ彼氏彼女が出来ないのか・・・』と言う答えの出ない問題について語らう。
今日はここまで雨なしの天候だったが、夕食を食べ終わって話をしていたらサーッと雨が降り出したのでお開きとなる。
今日はさすがに降らないと思ったが、やはり降られたか・・・
◆9日目 8月14日(水)曇り一時雨
今日も未明からテントの周りが騒がしい。
まだ明るくなるまでには2時間はあるのに、そんなに真っ暗な山が好きなら夜に歩いたらいいのに・・・(笑)
昨日出会った4人組が早く出発すると言うので、僕も少し早く出発しようと思って片付ける。
そしたらかなり早く片付け終わってしまい、まだ明るくならないので2度寝。
するとまた雨・・・今日も降ったか。
明るくなってきたのでテントを撤収していると、先に出発したはずの4人が戻ってきた。
今後の天気が悪いとのことで、ここから黒部ダムに下山する事に決めたそうだ。
今日も話をしながら楽しく歩けると思ったのだが、一人さみしい旅がまた始まるのか・・・と、やり場のないさみしさを感じながら五色ヶ原を出発した。
スゴ乗越までは大きなアップダウンを繰り返す体力勝負のルート。
苦しい下りと、超苦しい登り。
この区間では東京から来たソロの女性のもろちゃんと出会う。
話がとても面白く、ペースも似たような感じなので一緒に話しながら進んでいく。
大きな段差も両手を使ってヒョイヒョイ進んでいくとても健脚な女性だ。
良いペースで引っ張ってもらい、話ながらだったので疲れも忘れ、スゴ乗越小屋までかなりのタイム短縮が出来た。
もろちゃんは小屋前で昼食にすると言うので、一人薬師岳へ向かう。
進むにつれてガスが濃くなり、間山付近で雨に降られた。
すぐに止んだが、風が冷たいのでそのまま着て歩いた。
それにしても長い!
スゴ乗越が2150mくらいなので、標高差750m。そりゃキツイわ。
北薬師岳(2900m)に到着し、少しだけ休んで本峰を目指す。
ここが思った以上に長かった。ガスって先が見えないのも切ない。
もう駄目だと座り込んで行動食を食べたが、そこから山頂は見える距離だった(笑)
薬師岳山頂はガスの中で視界はゼロ。
でも、今回の山行の中で一番来てみたかった山だったので、それなりに感動した。
山頂からの下りは歩きにくいザレた道。
右足首を思いっきり捻挫してしまった。
薬師岳山荘で休憩をし、もろちゃんが来るのを待った。
山頂は強風で寒かったが、山荘まで来ると暖かかった。
もろちゃんにお別れをし、山荘を出発すると「ポツ」と一滴落ちて来た。
『これは降りそうだ・・・』
そう思うと薬師峠キャンプ場まで猛烈な勢いで下り始める。
薬師峠に着いてザックを下し、受付をしていると雨が降り出した。
大急ぎで幕営し、ザックを放り込んで中に入った。
すぐに本降りになった。セーフ・・・
しばらくすると雨は止み、外で夕食を食べる事が出来た。
本当はここで昨日のパーティーと一緒に夕食となり、カレーを分けてもらおうと言う魂胆がほんのすこーしだけ有ったんだけど・・・(/_;)
仕方なく、夕食は自分でカレーを作る事になった。
カレーと言っても僕のはカレーパスタ。
「うん、美味い♪」
そしてこの後、事件は起こったのだった・・・(--;)
ここまで9日間、大切に大切に持ち歩いて来たサバの缶詰。
今日は奮発して「さば缶も開けちゃうぞー!」と、気分良く缶詰を開けると・・・
「え?ない・・・無いじゃないか。」
さばが全然入って無いじゃないかー!!!
缶詰の表書きを見るも、いつもの缶詰。
中身はなぜか汁ばっかり、さばの身は小さなかけらが数個泳いでるだけ。
ウソだろ?俺はここまで9日間もこのさば缶を担いで旅して来たんだぞ?
ウソだろ?嘘だって言ってくれ!!これはクレームだぁ!!
と言いましても、ここは北アルプスの山の中、電話は通じませんし、缶詰買ったスーパーもなし。
この口の開いた缶詰持って下山し、そのまま缶詰工場にクレーム行ったろかー!!
とちょっと本気で考えた。が、やめた(^_^;)
そんなこんなで夕焼けも綺麗に染まり、明日は良い天気になるかも・・・
そんな期待を抱きながら就寝となった。
◆10日目 8月15日(金)雨
朝はかなりの強風がテン場でも吹いていた。
とても良い場所に幕営出来たので、とても良く眠れた。
空を見ると雲が多いものの青空も見える。
予報では雷雨と言うことだったが、降っていないので出発する事にした。
太郎平まではたおやかな景色の木道の稜線を進む。
北西の方向には太陽に照らされた富山の街が見えている。
これは意外と良い天気になるかも・・・
と思ったのも束の間(笑)、北ノ俣岳への登りで早くも雨が降り出した。
ここからは進めば進むほど風雨は激しさを増して行き、黒部五郎岳への登りでは雨が下から吹き上げ、顔にビシバシ当たって痛い!
写真も撮れたもんではない。
『なんで出発してしまったんだ・・・』と言う後悔を抱えつつ、ただひたすら歩き、黒部五郎岳のピークを踏んだ。
五郎のカールに下っていくと、あまりの大雨で川が増水、通常の徒渉地点は渡れなくなっていた為、遥か上流の飛び石をジャンプして渡ってルートに戻った。
晴れていればとても綺麗なルートなんだろうが・・・
防水なはずのプロトレックがあまりの大雨で浸水したらしく、電源が落ちてしまった。古いので仕方ない。
時間も分からず、ただただ小屋を目指して歩き続けた。
黒部五郎小屋に到着し、小屋の入口で少し休ませてもらう。
雨と風で体が冷えてしまっている。
予定を変更してここにキャンプするか、それとももうひと頑張りして三俣まで進むか・・・。進むことにした。
また稜線に出ると強い風に吹かれて寒い寒い。
登山道は滝のような状態になっている。
時間が分からないのでどのくらい進んでいるのか良く分からない。
後で分かったが、この日の大雨では何人かが徒渉で失敗し、流されて死亡したそうだ。
本当にすごい量の雨だった。
やっとの事で三俣山荘に到着。
取り敢えず小屋に入り受付後に一休みする。
トイレの前で女性に声を掛けられた。
2日ほど前から同じルートを歩いていて、時々会話していた2人組みの女性だった。
パートナーは1人で水晶岳に行っているとの事だった。
その女性と、宿でお友達になった男性を3人でしばらく話をしていたら、水晶に行っていたパートナーも戻ってきた。
16時頃にテン場に行って幕営する。
水でショートしてしまった時計を分解し、ストーブであぶって水分を飛ばしたら復活してくれた。
夕方、お酒を持って小屋に行き、先ほどの3人と一緒に夕食にする。
2人組は千葉の山岳会の仲間で、ソロの男性は京都から久々のアルプス縦走だそうだ。
千葉のお2人には焼き飯とかた焼きそばをご馳走になり、京都の男性には五一ワインをご馳走になった。
明日は停滞確実。もう10日間連続で雨に降られている。
食料もどこまでもつか分からないので、とっても嬉しい施しでした(^.^)
◆11日目 8月16日(土)雨
この日は天気がまったく期待できない為、早起きもせずゆっくり寝ている。
停滞中は食料をセーブしなければならないので、簡単な行動食やスープを飲み、ゴロゴロと寝たり本を読んだりして過ごす。
雨は時々止むが、少しするとまた強く降りだし、雷鳴も大きく聞こえた。
五色ヶ原で下山した4人組の事を思い出す。
今日読売新道歩く計画だったが、あそこで下山せずに来てしまっていたら大変な事になっただろう・・・
昼過ぎに一度青空が広がった。
鷲羽岳・水晶岳・槍ヶ岳も見えた!
富山県のヘリが飛んできて、山荘から具合の悪い登山者を乗せて飛び立って行った。
強い日差しに大喜びで濡れた装備を干し出したら、あっという間にまたガスが広がり、雨が降り出して来た・・・。なんなんだこの天気!!
その後もテントの中で本を読んでゴロゴロする。
明日、天気が回復すれば、雲の平を回って高天原温泉に入りに行く予定。
テントをデポして行くので、明日の荷物をまとめてから寝ることにした。
◆12日目 8月17日(日)雨
朝起きても雨が降っている・・・
取り敢えず天候回復を願って朝食を食べる。
止めば雲の平・高天原。
止まなければ今日も停滞だ・・・。
8時になっても相変わらず雨と雷鳴が止まない。
今日も停滞決定だ。
10時頃に小屋にトイレに行くと、女性が一人自炊場で停滞中。
僕と同じく3日目の停滞だそうだ(笑)
小屋は閑散としていて、自炊場で話をして過ごした。
お洒落なお菓子をたくさんいただいた。(たかっている訳ではない)
昼過ぎに外が明るくなり、天候が回復したので外で写真を撮ったが、またあっという間に雨が降り出した。昨日と同じじゃないか・・・
15時頃になると登山者が到着してきて小屋が賑やかになった。
飯田市から来ているご夫婦と、広島県から来ているご夫婦も加わって山のお話をする。
山での出会いは、本当に楽しい方々にたくさん出会えるのでやめられない。
夕方、外に出ると綺麗な夕焼け空が広がっていた。
明日は天気予報も期待できる感じだし、夕焼けだし、いよいよ明日は出発だな。
と思ってテントに入った。
◆13日目 8月18日(月)雨のち晴れ
起きるとやっぱり雨の音・・・。
でも、霧雨くらいの雨のようだ。
取り敢えずもう少し待ってみることにした。
しばらくしても雨は強くならない。行けそうだ。
出発準備をし、まだ雨は降っているものの、思い切って歩き出す。
小雨に濡れながら下り、黒部川源流域の沢を徒渉。
祖父岳へ登るが視界不良。
雨は止んだ。
雲ノ平へ向かい、スイス庭園の辺りまで来ると雲間から青空が見え出した。
見る見るうちにガスが取り去られて行き、雲ノ平キャンプ場の向こうに黒部五郎岳が姿を現した。
よし!やっと来たぞ!!
雲ノ平山荘で少し休み、祖母岳に行ってから高天原に向かって急な坂道を下っていく。
高天原温泉は完全に貸切!
思う存分入らせていただいた。
竜晶池に立ち寄り、当初の予定にはない温泉沢を遡行して水晶岳に向かう。
温泉沢はなかなか楽しいルートだった。
また、温泉沢ノ頭から水晶岳までも見慣れない景色で楽しめた。
後方の赤牛岳の方の稜線も魅力的だった。
水晶岳・ワリモ岳・鷲羽岳と歩き、三俣山荘に帰還。
テン場に戻ると学生がたくさんキャンプしていて、とても賑やかなテン場になっていた。
今日も雨が降ったが、やっと青空の下、気持ちよく登山が出来た。
明日からは天気が良くなると良い。
◆14日目 8月19日(火)雨のち曇り
朝は雲が多いが星空が見える。東の空がオレンジ色に染まってきた。
朝食を済ませ、撤収しているうちにガスに覆われ、霧雨が降り出した・・・・
今日もか・・・
出発して三俣蓮華岳を目指す。
非常に調子が良い。
ザックがものすごく軽く感じる。
双六岳は一昨年の北ア大縦走で唯一、強風で山頂をパスした山だった。
今回は霧雨で濡れるものの、風はそこまで強くなく、無事に山頂を踏む事が出来た。
山頂でfacebook更新と、仕事の対応を手早く済ませ、双六小屋に向かって下る。
小屋への下りはなだらかな所が多く、景色もないので駆け下った。
走るなんて、今までは全く出来なかった事なので、本当にザックが軽くなってきているんだと実感した。
双六小屋には山の友達が働いている。
顔を出すと畳の敷いてある談話室に案内され、大変大変たくさんのおもてなしを受けた。
畳で足を伸ばせただけでも嬉しかったが、腹いっぱいご飯をいただき、たくさんの行動食のお土産までいただいてしまった。
随分やつれてしまったらしい。
やはり今回の山行が大変な旅になっているのだと実感した。
今回の山行では、今までに出会った山仲間が僕の山行に合わせて計画を組んでくれて、山の上でたくさんの山仲間に再会出来るような計画だったが、停滞に次ぐ停滞で、会えたのはひろさんとあっこちゃんと、双六小屋のみんなだけになってしまった。
2時間も居座らせていただき、たくさんの話が出来て胸までいっぱいになった。
最後に小屋の前で記念写真を撮る。
なんと社長が双六小屋の手ぬぐいをプレゼントしてくれた。
その他スタッフの皆さんにも暖かく接していただき、本当に胸いっぱいの気持ちで双六小屋を出発した。
樅沢岳への登りも調子よくどんどん登る。
登り途中、双六小屋で友達がワインを分けてくれると言っていたのに、すっかり忘れて出発して来てしまった事に気付き、「しまったーーー!!」と声を上げてしまった。もう戻れない・・・(笑)
ガスに閉ざされて景色が期待できない西鎌尾根をどんどん登っていく。
これから先のルートは何度も歩いた事があるルートばかりなので、地図もコースタイムも頭に入っている。
千丈乗越は今回も強風だが、前回のように吹き飛ばされる程ではなく、順調に歩いて槍ヶ岳山荘に到着した。
盆休みも終わり、天候も悪いので、15時着でもテントは良い環境の場所に張る事が出来た。
天気が良ければ山頂に行こうと思い、準備をして山荘で待つ。
三俣山荘でお会いした広島県のご夫婦に再会し、楽しくお話をする。
関西から来た若い3人組も加わって山の話をして時間が過ぎて行った。
結局天候は回復せず、テントに戻って夕食。
今日でワインはすべて飲んでしまった。
明日は晴れてくれるだろうか・・・
◆15日目 8月20日(水)曇り一時雨
本来の計画だと今日が下山日だ。
まだ今日を含め5日間の計画が残っている。
食料はまだ余裕があるが、更なる停滞が有ると厳しくなってくる。
外はガスに覆われているが行動は出来る。
日の出時刻に合わせて山頂に登るが、日の出は望めなかった。
戻ってきてテント撤収。
フライがビショビショになっていた。
南岳までの稜線はガスで視界なし。
ザックがものすごく軽く感じるようになってきた。
荷物が入っていないような気分にまでなってくる(笑)
中岳の下の水場は豊富に水があった。
南岳小屋で休憩させていただき、大キレットに入る。
景色がないと写真を撮らない分、進むのが早い。
あっという間に長谷川ピークに着き、ようかんを食べて飛騨泣きを登って行き、北穂高小屋に着いた。
ちょうどお昼時。小屋の前のデッキでお昼ご飯を食べた。
暖かくて気持ちよかった。
穂高岳山荘まで2時間半。
余裕があるが、涸沢岳までの稜線は事故も多い場所なので気を付けて進もうと思う。
北穂南峰にも立ち寄り、稜線を進むと最低コルの少し手前でサーっと雨が降った。
すぐに止んでくれたが、少しペースを上げて歩くことにした。
涸沢岳を通り、無事穂高岳山荘に到着。
一昨年の大縦走の時と同じ場所にテントを張った。
となりのテントの男性(かねやん)と仲良くなり、話をしながら過ごす。
小屋の自炊場に行って、テントの男性と山荘泊の方たちと話しながら過ごした。
どこに行っても珍しがられる(笑)
テントに戻って夕食の準備をしていたらガスがどんどん晴れてきて、眼下の景色が広がってきた!
夕食ほっぽらかしてシャッターを切る(笑)
天候は劇的に回復してゆき、日没時間には素晴らしい夕景が広がった。
これだ!これを待っていたんだ!!っという感じ。
ここまでの山行で一番美しい日没となり、本当に感動した瞬間だった。
夜は星空が広がり、隣のテントのかねやんと話をしながら素晴らしい景色を堪能した。
◆16日目 8月21日(木)晴れ時々曇り 一時雨
昨夜は綺麗な夕陽を眺める事が出来たが、朝目覚めると上空は曇り・・・
風がないとても静かな朝だが、間もなくして雨が降る。
雨はすぐ止み、テントを撤収していると素晴らしい朝焼けが広がってきた。
久々の晴天となるようで、小屋は荷揚げヘリが10便以上来るらしく慌ただしい雰囲気が漂っている。
かねやんも今日は西穂まで行くとの事だったので、一緒に小屋を出発した。
奥穂高岳山頂までは多くの人が登っているので渋滞する。
出来ればジャンダルムまでは晴れていて欲しいので、急いで進みたいが、人が多い・・・
奥穂高岳山頂はすごい混雑。
サッと写真を撮り、ジャンダルムに向かって歩き出す。
間もなくして馬ノ背。
かねやんと、昨日少し話をした黒沢さん・橋本さんが近くを歩いていて、3名とも初めてのルートだと言うので、馬ノ背を通過するところまで一緒に歩くことにした。
馬ノ背は一部の岩が落ちたようで、下りだと足を置く場所が若干遠い所があった。
全員無事に通過して、それぞれのペースでジャンダルムを目指す。
今回はジャンダルム山頂へは巻き道を使わず、直登ルートを進むことにした。
一か所だけ足を大きく上げなくてはいけない場所があり、ザックがでかいと苦しかったが、無事ジャンダルムに登頂。
みんなが上がって来るのを待って4人で記念写真を撮った。
ここまで天気も問題なく、素晴らしい景色を楽しむ事が出来た。
ジャンダルムから天狗のコルまでは1人でどんどん下る。
途中で韓国人の男性に出会う。
ガスが出ていたからか、ルートを大きく外れていたので大声で呼び戻し、天狗のコルまで後を歩いてもらい、お互いカタコトな英語で会話しながら歩いた。
岳沢に下ると言うので、コルでお別れした。
そこからはアップダウンを繰り返し、やがて西穂高岳山頂に到着した。
途中、間ノ岳山頂にザックが置き去りにされていて気になった。
まだ昼前だが昼食にして山頂でゆっくりする。
後は下るだけ。気が楽だ。
ところが、歩き出すとさっぱりやる気が出なくなり(笑)、ダラダラ、ノロノロと下って行く。
独標手前で目の前にオコジョが現れ、お互い凍りついてしまった。
独標から下は登山者の雰囲気がガラッと変わり、ヘルメット装着で歩いていると場違いに感じる。
西穂山荘に到着し幕営するが、まだ日が高いのでかなり暑い。
濡れている装備を全て広げて干した。
やがてかねやんも到着し、上高地から登ってきた山本さんも加わって山の話や装備の話をしながら夕食にする。
広げていた装備を片付け、テントに入って日記を書き始めると、やはり今日もポツポツと雨が降ってきた(笑)
◆17日目 8月22日(金)晴れ 夜 雨
昨夜降った雨はすぐに止み、テントを開けると素晴らしい星空が広がっていた。
写真を撮りながら朝食・片付けをする。
今回の山行の計画も終盤に差し掛かった。
荷物がかなり少なくなり、パッキングがかなり楽になっている。
今日はとても天気が良くなりそうだ。
八ヶ岳や乗鞍がはっきりと見える。
焼岳までは綺麗な樹林帯の中を歩く道だが、朝露で濡れていてビショビショになった。
焼岳小屋に到着し、ザックをデポして焼岳に向かう。
小屋を出発するとすぐに展望が広がり、美しい笹原の向こうにダイナミックな姿の焼岳が聳え立っている。
ザックが無ければ猛烈なペースで歩ける♪
あっという間に山頂についた。
焼岳は今回の山行中、最南端に位置するピークだ!
最北端だった白馬岳からここまで来るのに17日間・・・長かった。
天気は快晴だし、そりゃもう気分も最高だ!!
360度の大展望だが、歩いて来た北の方向ばかり見てしまう(笑)
焼岳小屋までの下りは更に猛烈な勢いで帰って来る。
小屋に帰ると、小屋にいた女性が「ここにザックを置かないでください!!」と切れて来た。
特に怒られるような場所には置いていなかったが、クマが来てあさるかも知れないから・・・との事だった。
「それならそうと注意書きでも書いとけよ!!」と言おうと思ったが、大人しく「すみません^^」と言っておいた(笑)
それにしても・・・、女性が怒ると不細工だ。
案内表示でも置いておいてくれれば、あんな不細工を見なくて済んだのに。
元々なのか、怒っているからなのか知らないが・・・
かねやんとはここでお別れ。
上高地へと下って行く。
最初の頃は急なくだりだったが、上高地が近付くにつれ、平坦なダラダラとした道が続く。
そして暑い・・・
焼岳登山口に到着し、観光客が多い梓川沿いの道をバスターミナルまで歩く。
バスターミナルで昼食休憩と、水場で洗濯をする。
日差しが強いので洗って干すとあっという間に乾いていく。
昨日、間ノ岳で見掛けたザックについて、派出所に行って報告しておいた。
普通ならここで下山だが、僕の山行はまだ続く。
いよいよ最終段階だ。
バスターミナルを出発し、林道を北上して徳本峠を目指す。
明神館までは福岡から来たと言う母娘と出会い、話をしながら進んだので時間を感じずに着く事が出来た。
徳本峠までの道は歴史を感じながら歩けるので比較的好きなルート。
最終水場で水筒すべて満タンに汲む。(7.2L)
この水で2日後の昼まで持たせなければいけない。
最終水場では体もクリーニングした(^^)
徳本峠に到着。
幕営し、暇つぶしにラーメンを食べる。
雨続きでいつまた停滞を余儀なくされるか分からない展開が続いていたので、食料をかなり温存して歩いてきた。
ここまで来てもかなり余っているので、ここ数日は無意味に食料を食べまくっている(笑)
今日で野菜はネギを残して全て食べ尽くした。
穂高の方の景色を眺めながらのんびり日記を書いていると、今日もやっぱりポツポツと降り出して来た。
『やっぱり降ったか・・・』
今日で17日間連続で雨が降っている。
ここまで来ると、明後日の下山まで降って欲しい気持ちにまでなって来る(笑)
夜は南西から強い風が吹いているが、森が守ってくれて、テントに風はほとんど当たらなかった。
◆18日目 8月23日(土)朝雨 その後晴れ
夜は強風が吹き荒れていた。
雨はそこまで強くはないのだが、木から落ちる雨だれがテントに当たり大きな音を立てていた。
出発準備は出来たが、雨が止まないので少し待ってみる。
すると少しして雨が止んだのでテント撤収。
雨だれが多いのでレインウェアを着ての出発となった。
雨でドロドロになった樹林帯の道だが、信じられないくらい美しい光景を眺めながら歩く事が出来た。
薄く霧のかかった森に、木々の間から太陽光線が差し込み、まるで絵に描いたような世界が広がっている。
途中で挫折することなく、ここまでひた向きに歩き続けてきて本当に良かったと感動を噛みしめながら歩いた。
が、しかし・・・
最初の数時間は感動の連続だったのだが、そんな美しい世界もやがては慣れ、ただひたすら長い湿った樹林帯の道に思えてきてしまう。
徳本峠から大滝山に到着するまでの5時間以上、ずっと同じような景色だった(笑)
大滝山から蝶ヶ岳までは展望と花畑が楽しませてくれた。
蝶ヶ岳で昼食。
今日はかなりのロングルートなので、ここまでかなり早足で歩いてきた。
お昼に蝶ヶ岳に居られれば、この先はずいぶん楽だ。
昼食中に昨晩濡れてしまったテント類をすかさず干した。
広いハイマツ帯の稜線を歩き、蝶槍からグンと下がり、大きく登り返す。
また大きく下って、いよいよ最後の山、常念岳への登りに差しかかった。
すると、目の前に青いザックが置かれている。
周りには誰も居らず、呼んでみても返事はない。
失礼ながらザックの中身を拝見してみると、8月15日に蝶ヶ岳で買ったと思われるお弁当が入っていた。
どうやらこのザックは放棄されたようである。
8月15日と言えば、今回の山行中一番の大暴風雨の日だ。
もう1週間以上もここに置かれていたのか・・・
そのまま置いて行こうかとも思ったが、ザックも軽くなったし、明日の昼には下山する予定なので、下まで降ろしてあげることにした。
自分のザックに青いザックを背負わせ、最後の登りに取り掛かる。
自分のザックの後ろに更にザックだと、後に引っ張られている感じで超重く感じる(笑)
そして山頂も近くなってきた頃、今度は超ゆっくり歩いている女性2人組に追いついた。
あまりにもペースが遅く、様子がおかしい・・・
訪ねてみると、蝶ヶ岳から歩いて来て、片方の女性があまりの疲労で、フラフラになりながら歩いている状態だった。
最初、担いできた青いザックはこの女性たちの物かと思ったが、二人ともザックを背負っているので違った。
仕方ない・・・この際、ザックがもう一つ増えても一緒かと思い、その女性のザックも持ってあげて山頂を目指すことに(笑)
幸い、山頂はそこまで遠くなく、無事常念岳山頂に到着する事が出来た!
山頂にはまだ多くの登山者が居て、体力の有りそうな男女(石田さんとゆかりちゃん)が居たので声を掛け、女性のザックを小屋まで持って行ってもらうように頼んだ。
本当は小屋まで届けてあげたかったのだが、僕は小屋へは行かず、前常念の石室に泊まる計画だったので、さすがに小屋まで行って戻って来ると日が暮れてしまう。
石田さんゆかりちゃんは快諾してくれて、女性のザックを預けた。
二人としばらく話していたら、石田さんは同じ安曇野市の住人である事が分かった。しかもかなり近所!(連絡先を交換し、後日一緒にお酒を飲む仲に^^)
女性のザックを持たなければお二人とは出会わなかったかも知れない。
出会いとは偶然の繋がり。本当に面白い。
山頂でしばらく休み、暮れて行く北アルプスの景色を眺める。
綺麗な日没を期待して、まだ数名の登山者が残っていたが、しばらくしたらガスが掛ってしまい、みんな諦めて小屋へ下山して行った。
しかし、ドラマはここからなのである(笑)
ひとりになった山頂でしばらくぼーっと回想していたら、ガスが風に流されてまた景色が広がってきたのである。
そして、今度は綺麗な夕焼け色に染まってきた!
なんてドラマチックなの???
最後の最後にこんな美しい景色を、たった一人で眺めさせてもらえるなんて・・・
思い返せば前半は本当に雨ばかり、雨が止んでも真っ白なガスの中をひたすら歩いてきた。
入山したから今日まで、雨が降らなかった日は一日もなかった。
それでも、諦めよう。ルートを変更しよう。
などと言う気持ちには全くならず、ただひたすら歩き続けて来た。
そのおかげで後半は所々で美しい景色を眺められるようになり、
そして今日、こんなに美しい夕陽を眺める事が出来るなんて・・・
そりゃあ、涙も出ますって!(笑)
夕陽は槍ヶ岳の左肩、槍ヶ岳山荘の真上に沈んで行った。
本当に綺麗な夕陽で、今までの苦労など全て忘れてしまうかのような素晴らしいショーのようだった。
だがしかし・・・
今日の山行はここで終わりな訳ではない。
前常念の石室まで行かなくてはならないのだ。
太陽が槍ヶ岳山荘に沈んだと同時に常念岳を後にする。
さぁ急げ!!
常念岳山頂から前常念岳まではコースタイムで1時間以上。
三股と常念小屋の分岐まで下り、ここで今回の山行の稜線歩きはすべて終わり。
「稜線よ、さようなら」
前常念岳方向へ進む。
振り返ると槍ヶ岳の周辺が綺麗に夕焼けとなっている。
行きたくない、でも行かなくちゃ・・・
足早に下って行くが、青いザックも背負っているのでバランスが悪い。
暗くなってきた。急げ!
そして19:03、無事、前常念岳の石室に到着。
なんとかヘッデンを使用しないうちに着く事が出来た。
石室の中に入り込む。
中はコンパネが敷いてあり思っていたより綺麗だ。
ここには積雪期しか来たことが無く、石室はいつも埋まっているので初めて入った。
これでやっと安心できた。
今夜は遅くなっても大丈夫。明日の昼には間違いなく下山している。
今夜は1人パーティだ!!
湯を沸かしてカレーラーメンを食べ、その残り湯でパスタを茹でる。
山行の途中で頂いたフリーズドライのスープやお菓子など、次々と食べる(笑)
最後の最後まで残していたバーボンを飲みながら、石室のドアの外に輝く安曇野の夜景を眺めた。
本当に幸せな気分だ。
いよいよ・・・いよいよ明日下山だ。
ローソクの灯りでゴロゴロと日記を付け、やがてうたた寝。
しばらくして起き、外に出て夜景と星空の写真を撮り、続きの日記を終わらせて眠りに就いた。
◆19日目 8月24日(日)薄曇り 一時雨
今朝は早く起きる必要もないので、5時頃目覚める。
外を見るとちょうど太陽が昇ってきたところだった。
薄曇りと言った天気。
今日は雨が降るだろうか・・・
朝食を済ませ、荷物のパッキング。
青いザックの中の重いものを自分のザックの中に入れた。
これでバランス良く歩けると思う。
さぁ下るか!
3時間もあれば下ってしまうだろう。
さすがに今日は雨に降られないかも・・・
霞んではいるものの、安曇野の町も見えている。
前常念からの下りは結構な急傾斜で、大きな岩の上を歩くので段差が大きくバランスを取るのが難しかった。
樹林帯に入ると歩きやすい道になるが、青いザックが引っ掛かる。
三股への大下りの途中、なんと!雨が降り出した!!
しかもけっこう激しい。
最終日までちゃんと雨が降るとは・・・
これで19日間の山行中、全ての日で雨に降られたことになる。
なぜだか嬉しさが沸き起こってきた(笑)
ジグザグとじれったい下りをレインウェアを来てひたすら歩き、三股登山口に到着する頃には雨は止んでくれた。
そして、9時58分。三股登山口の駐車場に下山!!
「ゴーーール!!」
嬉しさと達成感。
泣けてきた・・・。
駐車場でしばらく休憩し、家までの車道歩きをスタートする。
と言っても12キロくらいある・・・(-_-;)
4時間も歩けば着くだろう。
と思って歩いていたら、神戸の山岳会の方々が乗るキャンピングカーに声を掛けられ、家まで乗せて行ってもらえる事になった。
と言う訳で、車道歩きは30分も歩かずに終了。
11時49分、自宅に帰還!
なんと!自宅のポストには山で会えるはずが、雨のおかげで会う事が出来なかった寺崎さんからチョコレートのプレゼントが・・・
ううう、山で出会う人達は本当に気持ちのいい人ばかり。
最後の最後まで感動が絶えない山行でした。
当初の計画よりも4日間オーバーしての下山。
本当に長く苦しい山行だったけど、今までに経験したことが無いほどの充実感を味わう事が出来ました。
苦しければ苦しいほど、達成できた時の喜びは大きいものですね。
山行中、たくさんの出会いがあり、再会もあり、本当にたくさんの方に力を分けていただきました。
遅くなってしまいましたが、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
さて、2015年の大縦走はどんな計画になるのかな?
そして、どんな感動や出会いが待ち受けているのかな・・・♪
◆◆◆◆◆◆ 今回登った山々 ◆◆◆◆◆◆
1 白馬岳 2932.2m 長野県・富山県
2 裏旭岳 2733m 富山県
3 清水岳 2603m 富山県
4 池ノ平山 南峰 2555m 富山県
5 剱岳 2999m 富山県
6 前剱 2813m 富山県
7 一服剱 2618m 富山県
8 別山 2874m 富山県
9 別山北峰 2880m 富山県
10 真砂岳 2861m 富山県
11 富士ノ折立 2999m 富山県
12 大汝山 3015m 富山県
13 雄山 2991.6m 富山県
14 龍王岳 2872m 富山県
15 獅子岳 2741m 富山県
16 鳶山 2616m 富山県
17 越中沢岳 2591.4m 富山県
18 間山 2585.2m 富山県
19 北薬師岳 2900m 富山県
20 薬師岳 2926m 富山県
21 北ノ股岳 2661.2m 富山県・岐阜県
22 黒部五郎岳 2839.6m 富山県・岐阜県
23 祖父岳 2825m 富山県
24 祖母岳 2560m 富山県
25 水晶岳 2986m 富山県
26 ワリモ岳 2888m 長野県・富山県
27 鷲羽岳 2924.2m 長野県・富山県
28 三俣蓮華岳 2841.2m 長野県・富山県・岐阜県
29 丸山 2854m 長野県・岐阜県
30 双六岳 2860.3m 長野県・岐阜県
31 樅沢岳 2755m 長野県・岐阜県
32 佐俣岳 2674.1m 長野県・岐阜県
33 槍ヶ岳 3180m 長野県
34 大喰岳 3101m 長野県・岐阜県
35 中岳 3084m 長野県・岐阜県
36 南岳 3032.7m 長野県・岐阜県
37 長谷川ピーク 2841m 長野県・岐阜県
38 北穂高岳 北峰・南峰 3106m 長野県・岐阜県
39 唐沢岳 3103.1m 長野県・岐阜県
40 奥穂高岳 3190m 長野県・岐阜県
41 ジャンダルム 3163m 長野県・岐阜県
42 天狗岩 2909m 長野県・岐阜県
43 間ノ岳 2907m 長野県・岐阜県
44 赤岩岳 2869m 長野県・岐阜県
45 西穂高岳 2908.6m 長野県・岐阜県
46 西穂独標 2701m 長野県・岐阜県
47 丸山 2452m 長野県・岐阜県
48 焼岳 北峰 2444.3m 長野県・岐阜県
49 大滝槍見台 2364.5m 長野県
50 大滝山 南峰・北峰 2616m 長野県
51 蝶ヶ岳 2677m 長野県
52 蝶槍 2661m 長野県
53 常念岳 2857m 長野県
54 前常念岳 2661.8m 長野県
◆◆◆◆◆◆ 掛った費用 ◆◆◆◆◆◆
◆交通費
自宅~穂高駅 タクシー代 2,000円
穂高駅から白馬駅 電車代 840円
白馬駅から猿倉登山口 バス代 1,000円
◆阿曽原温泉
テン場代 700円
温泉入浴料 500円
◆池の平小屋
テン場代 600円×3日
◆剱沢キャンプ場
テン場代 500円
◆一の越山荘
トイレ代 100円
◆五色ヶ原山荘
テン場代 500円
◆薬師峠キャンプ場
テン場代 700円
◆三俣山荘
テン場代 800円×4日
◆高天原温泉
トイレ代 100円
温泉入浴料 200円
◆双六小屋
トイレ代 100円
◆槍ヶ岳山荘
テン場代 1,000円
◆穂高岳山荘
テン場代 1,000円
◆西穂山荘
テン場代 1,000円
◆上高地トイレ
トイレ代 100円
携帯トイレ 180円
◆徳本峠小屋
テン場代 700円
合計金額:16,220円
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